著者
尾方 隆幸 大坪 誠 伊藤 英之
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.44-54, 2020 (Released:2020-02-22)
参考文献数
22

琉球弧の最西端に位置する与那国島で,数値標高モデル(DEM)による地形解析と,露頭における地層・岩石と微地形の記載を行い,隣接する台湾島との関係も含めてジオサイトとしての価値を検討した.与那国島の表層地質は,主に八重山層群(新第三系中新統)と琉球層群(第四系更新統)からなり,地質条件によって異なる地形が形成されている.与那国島の代表的なジオサイトとして,ティンダバナ,久部良フリシ,サンニヌ台が挙げられる.ティンダバナでは,八重山層群と琉球層群の不整合が崖に露出し,地下水流出に伴うノッチが形成されている.久部良フリシでは,八重山層群の砂岩が波食棚を形成し,岩石海岸にはタフォニが発達する.サンニヌ台には正断層の露頭があり,断層と節理に支配された地形プロセスが認められる.与那国島のジオサイトは,外洋に囲まれた離島の自然環境や背弧海盆に近いテクトニクスを明瞭に示しており,将来的には台湾と連携したジオツーリズムやボーダーツーリズムに展開させうる可能性を秘めている.そのためにも,地球科学の複数分野を統合するような基礎的・応用的研究を継続することが必要である.

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"与那国島と台湾島は,地球科学的にも極めて強い繋がりがあり,将来的には国境を越えた地球科学の研究・教育,更にはGeotourismを組み入れたborder tourismに展開させうるpotentialも秘..." 与那国島のGeosite-台湾島を望む露頭が語る地形形成環境- 尾方隆幸・大坪誠・伊藤英之 https://t.co/l13ZIzVrf4
@hira_sail 与那国島の傾斜図は以下の論文で公表しています(ダウンロード可): 尾方・大坪・伊藤(2020)与那国島のジオサイト―台湾島を望む露頭が語る地形形成環境―.E-journal GEO https://t.co/ApFh6LVyyU
“与那国島のジオサイト―台湾島を望む露頭が語る地形形成環境―” https://t.co/ZlnrQ83xwy #琉球大学
J-STAGE Articles - 与那国島のジオサイト―台湾島を望む露頭が語る地形形成環境― https://t.co/5gH2QmvwCJ

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