著者
出口 光
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.48-60, 1988-03-31 (Released:2017-06-28)

行動修正という分野が存在するためには, 社会的に重要な行動修正の実践を行動修正家に力づけるためのコンテクストが必要である。このコンテクストとして, 人間は「行動存在の場」であるという人間観と, その行動は徹底的に環境の随伴性によって制御されるという立場をとることが有効である。さらに, このコンテクストを基礎に, 社会的に機能するレベルの行動修正を確立するために, 行動修正家を取り巻く環境随伴性とその随伴性を変容するための自己環境変容スキルについて分析する。さらに行動修正の価値を, 社会的妥当性に関する言語行動の分析によって考察する。本論文は, 行動修正を存在させ, 行動修正家を力づけるコンテクストに関して, ひとりの行動修正家の視点から一貫した考え方を述べる。

言及状況

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「社会的妥当性」について書き物をしなければならなくて色々と文献をあたっていたらまたもや「行動修正のコンテクスト」を読むことになった。何回読んでもハッとさせられるところがあるなあ。「社会的に重要な行動」って誰がどういう風に決めとんねんという話。https://t.co/F2pT40uTRj
J-STAGE Articles - 行動修正のコンテクスト https://t.co/yD0jj094ai 「行動修正の価値に関する言語行動が,社会的,文化的随伴性といわれるものに制御されているのではなく,関係者が属する特定のグル ープの強化随伴性によって直接的に制御されてい る可能性がある。」
来週の行動分析学会の中動態シンポの指定討論,八重樫さんが教えてくれた「人間とは行動の存在する場であり, どのような行動がその場に存在するかによって, どのような人間であるかということが決定される」という下記の論文はヒントになりそう 行動修正のコンテクスト https://t.co/DCeLbGkDDi https://t.co/TZwAlJWMDJ
30年以上前の論文だけど、導入から大切なことが書かれている。 「人間とは行動の存在する場であり、どのような行動がその場に存在するかによって、どのような人間であるか決定される。」↓ https://t.co/yulba2Swyv
つまり,研究報告は,実践者(かつ研究者)のための弁別刺激や確立操作(言語的な)だからです。 参考文献は,以下を。 出口光(1988)行動修正のコンテクスト 行動分析学研究, 2, 48-60. https://t.co/a6HuQAHyRc https://t.co/sjA57Arw2V
https://t.co/qKMiaDYFIH P52の内容とかなり近しいものを感じました。論文は応用行動分析学の随伴性についての言語的記述を取り扱ってますが、援助者自身の支援を記述し、行動を振り返ることによって援助者の援助行動を改善する、という点で似ていると感じました。 https://t.co/4oetBLk4FL
議論に関係ないと思いますが、コンテクストと言われると、この論文が浮かんでしまう。 出口光. (1988). 行動修正のコンテクスト. 行動分析学研究, 2, 48–60. https://t.co/e8TZd0efhn
<行動分析学の可能性> 出口光(1988). 行動修正のコンテクスト. 行動分析学研究, 2, 48-60. https://t.co/Suv4y6ezIb
超難しいけど、行動分析をやってて基本に帰りたくなったら読むべき論文。行動修正のコンテクスト https://t.co/nCF7wY6LIr
この望月先生のスライドの最後に出てくる「なぜ宣言するのか」については,以下の論文が念頭にあるのだろうと思います。 出口 光 (1987.) 行動修正のコンテクスト. 行動分析学研究. 2, 48-60. https://t.co/LTAruuVI46 https://t.co/kptlWCvWMg

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