著者
四本 裕子
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.62-68, 2021 (Released:2022-01-15)
参考文献数
34

【要旨】認知神経科学や心理学の研究では、性別を独立変数として、測定した従属変数に性差があるか否かを扱うことがある。そこで優位な性差が報告される場合もあるし、されない場合もある。研究で明らかにされた性差を解釈する際は、その差が性的二型ではないこと、出版バイアスの影響があること、必ずしも生得的な因果関係を意味しないこと、そして、脳や行動の性差は多次元的であるという理解が必要である。本稿では、一般的に信じられている性差の例を用いてその差の解釈について議論する。そして、性差が差別の正当化や格差の固定に使われた例を挙げ、社会・教育、脳、行動・思考の相互関係における性差の意味を正しく理解することの重要性について考える。

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@Aid_y_t_ak 違うぞ。脳の性差は個人の差よりも小さい(レスバおじさん) https://t.co/rZQxq1gitt
良い J-STAGE Articles - 脳や行動の性差 https://t.co/ktgDMOZEsM
今日は認知神経科学/23 巻 (2021) 2 号から「脳や行動の性差」について。ショックだったのが昔から言われている女性は男性と比べて脳梁が太い、という話。その後の研究で「そのような差は確認されていない」とバッサリ否定されていた! #研究結果は日進月歩 #気づくと変わる https://t.co/meCxDK0vqH

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