著者
森永 康子
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.49-61, 2017 (Released:2018-07-20)
参考文献数
76
被引用文献数
3

It is unclear why the number of women in the fields of Science, Technology, Engineering, and Mathematics (STEM) is still small. In this review article, I focus on gender stereotypes (i.e., the belief that “women canʼt do math”) from a social psychological perspective. It has been reported that women and girls are influenced by negative stereotypes in experimental settings as well as in the real world. For example, researchers have found that negative stereotypes can undermine the performance of women in math exams. More recently, implicit stereotypes have been found to affect womenʼs math preferences either equally or even more than explicit stereotypes. How can we counteract the effects of negative stereotypes? Interventions, such as informing women that their math performances and career decisions are often unconsciously influenced by gender stereotypes, have been introduced based on accumulated knowledge of both gender and stereotypes. Having reviewed such literature, I conclude that psychologists in Japan should put more effort into conducting research on how to encourage women and girls to pursue their career plans, especially in the STEM field.

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これについては逆のデータもあるわけだが。 「2012 年に 65 の国と地域で実施された PISA の結果,数学で女子より男子の成績が統計的に有意 に高いのは 38 の国と地域であり,女子の方が高いのは 5 つの国と地域であった。」(森永康子 広島大学) https://t.co/zfyDNFyZA5 (PDF) https://t.co/GoblBfUDY0
J-STAGE Articles - 「女性は数学が苦手」 https://t.co/yPM7yYQKfW
「女性は数学が苦手」 それが持って産まれた女性の特性のように語られることが多い中で、そうではなく、そのステレオタイプそのものが女性の数学の能力を下げる1要因になってしまってるのではないか。 それを検討したこれまでの研究がまとめられた森永康子先生の論文。 https://t.co/LUBi4zxesF
レビュー論文。事前に数学が男性>女性なことの原因について違うシナリオを読むと成績が変わるという実験に驚き。あと,メッセージの重要性にも言及/J-STAGE Articles - 「女性は数学が苦手」 https://t.co/4lKzPHy1wu https://t.co/HIJsB5kU2j
https://t.co/wosuV0UMep ステレオタイプなジェンダー観が、女の子を数学苦手にしているのかも。
特性を重視した指導はステレオタイプ・バイアスになるという危険性を持つ。 次の論文では何度も「ステレオタイプ脅威」という言葉が繰り返される。 「女性は数学が苦手」 ―ステレオタイプの影響について考える― 森 永 康 子 https://t.co/O9jLVo054l
森永康子氏の論文はここで全文読める  「女性は数学が苦手 ステレオタイプの影響について考える」 https://t.co/346pd6lRcY (マイクロアグレッションについての国際シンポジウムのなかで講演されていた)
【重要】 「女性は数学が苦手」―ステレオタイプの影響について考える― 森 永 康 子  広島大学 https://t.co/O9jLVo054l
https://t.co/oJsleEO9e6
先週某ワイドショーを見てて、女子中高生に限定した理系分野への興味を向上させる活動があることを知って大変関心を持ったのだけど、「中高で興味が下がる」という発言の根拠はこのあたりなのかな。→https://t.co/LWUEjdzR60
自分の昔の論文を読んで、これを書いている時には頑張ってたんだあと思うなど。 J-STAGE Articles - 「女性は数学が苦手」 https://t.co/j4eElbX03u
@morinonbear5 社会的なバイアスが教育環境中で働いているのかも知れません。 https://t.co/Lnv5kgFKP0 この論文にも載っているようなステレオタイプが社会の中で、差別を生んでいるというものもあります。 https://t.co/m0zeWF9LoE また、そんな中でも合格者数ではなく比率で見ると数%程度の差ではないでしょうか。
@098desuyo @Da5uBs @N8yt0YBlUSHVucZ あ、そもそも女子の方が基礎学力が高く、単純にジェンダー圧がなければ北欧のようになるという可能性も否定できませんね。 あと理科ではなく数学ではその因果関係含めて論じられた研究があります。 https://t.co/Ua4onUdUWK
おっと、せっかく論文紹介したのに、リンク貼ってなかった。 https://t.co/gtF7yfMgP6
たとえばこちらの論文を見つけたのだけど、比較的読みやすい内容で、関連の研究がよくまとめられていていい感じのレビュー論文だなと。 森永康子(2017)、女性は数学が苦手―ステレオタイプの影響について考える―、Japanese Psychological Review、60(1)、49–61 https://t.co/A5IqC8XpBN
@foo_in_the_bag @dantyutei 例えば数学に関する話なら、男女で数学能力に差がない国もあり、むしろ女性の方が成績が良い国もある一方で、日本においては学習態度が小学4年生から中学2年生にかけて差が広がっているというデータもあります。 https://t.co/oNOxOxOfrS https://t.co/sjrqHONvAn
@foo_in_the_bag @dantyutei いえ結構です。成長に従い環境的影響から解き放たれる性格や能力と、常に社会的圧力やステレオタイプの影響をうける性差というのを同じ土俵でみていいか疑問に思えてきました。この論文でもステレオタイプがおよぼす影響がまとめられています。 https://t.co/oNOxOxOfrS
https://t.co/YCABTUng64 こういうのを読んでいけばいいんですかね…
今紹介した女子STEMの記事はアメリカの論文がベースだけど、日本の論文でも環境が作る固定観念の悪影響は論じられている。下駄を履かせる論争でよく言われる「その人のスキルが十分なら認める」というのはスキルが形成されるプロセス・環境を無視していてお話になりません〜 https://t.co/g9EpG8ncHH
@minseitakao 記事忘れてた。これですhttps://t.co/PQsZ25sF3r
ほむ. https://t.co/6TZONgSCvH
「女性は数学が苦手」―ステレオタイプの影響について考える― https://t.co/ktmFlRYJMS 別に数学が苦手でも得意でも、どっちでもいいじゃないか。 なんでそんなことにこだわるんだ。
@michihito_t ステレオタイプ脅威についての概観を書いた資料がありましたので、添付いたします。 https://t.co/OPgYJ4kD47
https://t.co/KDkBn9vCzQ

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