著者
吉田 友彦 リム ボン
出版者
公益社団法人 都市住宅学会
雑誌
都市住宅学 (ISSN:13418157)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.51, pp.65-70, 2005-10-31 (Released:2012-08-01)
参考文献数
7

In a decade, stores along “Shokuan-dori” street managed by Korean residents who recently came to Japan in Shinjuku-ku are rapidly increasing and it comes to be called “Korean Town in Tokyo”. This study aims to clarify the characteristics of Korean stores along the “Shokuan-dori” street through an analysis of data of real estate registration for buildings.Findings are as follows. Through an observation from roads in the district, 78 stores are identified as Korean stores and the number of buildings is 48. Korean stores are mainly found in condominium units and the number of stores amounts to over 60 percent. Korean residents and organizations purchase 10 buildings and 5 of them are owned by one company in the district. Most of buildings owned by Korean are located in eastern part of the district. From the viewpoint of sustainability of the commercial use as Korean Town in the street, location of buildings owned by Koreans and type of the store building are important in order to consider a future direction of the district.
著者
吉田 友彦 リム ボン 安藤 元夫 三村 浩史
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.145-150, 1995-10-25 (Released:2018-12-01)
参考文献数
7
被引用文献数
1

THIS PAPER AIMS TO CLARIFY CHARACTERS OF THE RESIDENTIAL AREA IN WHICH KOREAN PEOPLE HAVE DENSELY SETTLED DOWN IN JAPAN. MANY KOREANS KEEP TO LIVE IN HIGASHINARI AND IKUNO WARDS IN OSAKA CITY FROM PRE-WAR TIME. WE ANALYZED THE IMPROVEMENT PROCESS OF SOCIAL OVERHEAD CAPITAL AND FOUND THAT THE ASSOCIATION OF LAND OWNERS HAD CONSIDERABLY CONTRIBUTED TO THE IMPROVEMENT OF THE RESIDENTIAL ENVIRONMENT BY THE PRIVATE INVESTMENT. AT LAST WE CONCLUDED THAT KOREAN PEOPLE DENSELY SETTLED DOWN ESPECIALLY IN THE AREA OF THE ARABLE LAND READJUSTMENT PROGRAM EXCUTED BY THE TSURUHASHI ASSOCIATION
著者
尹 孝鎮 三村 浩史 リム ボン
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.453, pp.105-111, 1993-11-30
参考文献数
6
被引用文献数
2

It is necessary to make the system for the preservation and succession of KYO-MACHIYA in the historical centre of KYOTO. The purpose of this study is to know why MACHIYA inhabitants go to succeed to MACHIYA against the extra economical pressure and how MACHIYA will be. Therefore we found those who are proud of MACHIYA and asked them about their requirement of MACHIYA succession by questionnaire, and it made sure that they hope to succeed to MACHIYA and to live in there, while we could understand that the bigger pressure.to demolish MACHIYA in near future (probably half within 10 years).
著者
東 自由里 リム ボン 大津留 智恵子 出口 剛 ジェイ クラパーキ 堀田 秀吾 イアン ホザック 米山 裕
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

当該研究プロジェクトは、最終年度のため、研究代表者及び分担者はそれぞれ次の研究プロジェクトを視野にいれて研究活動を行った。研究代表の東は2005年5月にゲルニカ平和ミュージアム(スペイン)で開催された国際平和ミュージアム学会と国際博物館協会(ユネスコ本部、ICOM)の分科委員会である「公共に対する犯罪犠牲者追憶のための記念博物館国際委員会」(ICMEMO)との共催で行われた国際会議で発表する。ゲルニカではICMEMO委員会の会合も行われ、関連テーマを共有する欧州の特に館長を中心とした歴史博物館関係者たちとの学術的交流をもつ機会を得ることができた。国際会議での発表は、ゲルニカ平和ミュージアムの編集によって著書になることが決定している。3月は在外研究でフランクフルト大学に客員研究院として滞在中の分担者である出口剛司との研究会及びドレスデンの戦後復興事業の視察と資料収集のために、リム、東は渡欧し、現地での研究協力者たちと研究会を行った。ドレスデンは冷戦終結がするまで旧東ドイツ側に属する。そのため、旧西ドイツとは対照的に、最近になってようやく歴史を見直す動きがでてきている。ドレスデン在住のザクゼン記念財団の代表者、創設者でもあるノーバート・ハッセ博士の案内で、ハッセ氏の財団が運営しているいくつかの主要な歴史博物館視察することができ有意義な議論と意見交換を行った。尚、当該研究の研究成果は著書『負の遺産とミュージアム』(文理閣)にまとめることが決定している。また、英文の著書を出版する予定でもある。今年度も、これまでと同様に文献資料では得がたい貴重な学術的交流をフィールド・ワーク及び人的交流を積極的に行ってきたといえよう。
著者
リム ボン 東 自由里 大津留 智恵子 出口 剛司 吉田 友彦 轟 博志 デイビッド ウィリス 坂本 利子
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

本研究プロジェクトの成果は、主として、次の5つの点である。(1)NYのロワーイースト・サイド・マンハッタンで開花した文化力と地域再生力の本質を追跡した。とりわけ、歴史的建造物の保全と再生、さらにはこれらを活用した市民教育支援事業に熱心に取り組んでいるテネメント・ミュージアムやエルドリッジ・ストリート・ミュージアムの取材を重ね、それらの組織的基盤となっているNPOの役割を明らかにした。テネメント・ミュージアムは、近年新たな移民として渡米してきた人々に対する積極的な人権啓発と生活支援に関する教育事業を実施しているのであるが、同時に、地域の歴史的形成過程等の教育プログラムも実践している。(2)ミネソタ州における、アメリカで最も大きなモン系コミュニティの現状と政策の先進性を明らかにした。マジョリティとマイノリティの軋轢の原因をなすはずの「差異」を、むしろ積極的な社会資源として積極的に受け入れ、マジョリティによる一方的な押し付けではない多文化的市民像の構築を行った。(3)フランクフルトにおけるユダヤ文化の再生過程を分析し、その積極的な可能性を明らかにした。とりわけ、フランクフルトのヴェストエンド地区を舞台に展開しているユダヤ文化再生過程を分析することによって、多文化主義時代におけるマイノリティの可能性を明らかにしている。(4)大阪市生野区の御幸通り商店街(旧猪飼野地区)と東京都新宿大久保地区のコリアタウンをフィールドに、日本社会におけるコリアン・コミュニティの浸透状況と存在意義を考察し、さらには今後の可能性をも提唱した。(5)同和地区において過去40年の間に、隣保館、診療所、体育館、学習センター、公衆浴場、歴史資料館などの社会資本ストックが既に形成され、これら施設郡を有機的に活用するシステムを開発し、都市の魅力アップに貢献する拠点地区となり得ることを解明した。