著者
武山 絵美 九鬼 康彰 松村 広太 三宅 康成
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.241, pp.59-65, 2006-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
9

和歌山県龍神村の山間農業集落を対象に, 獣害を引き起こすイノシシに注目し, 生息痕跡を調査することにより山林から水田団地までのイノシシの侵入経路を把握した.また, 水田利用・管理状況を水田一筆単位で調査し, 水田団地へのイノシシの侵入経路形成との関連性を分析した.その結果,(1) 谷沿いの永年性作物転作水田の管理不足により谷沿いにバソファが形成されてイノシシの移動経路 (コリドー) が拡大し, これらの水田が水田団地への侵入経路として利用されていること,(2) 石積み畦畔に比べ土畦畔が圃場から圃場への移動ポイントとして利用される傾向にあり, 約2mの土畦畔でも乗り越えが可能であること, また乗り越えられるポイントは同じ地点が継続的に利用される傾向にあること, を示した.
著者
星野 敏 松本 康夫 三宅 康成 九鬼 康彰 西前 出 中塚 雅也 山下 良平 橋本 禅 川口 友子 落合 基嗣
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

これまで、農村計画学の体系は形式知を対象にして発展してきたが、現場における計画づくりは少なからず暗黙知に依存していた。本研究の狙いは、ナレッジマネジメントの考え方を農村計画学に導入することによって、農村計画学の新たな方法論を確立することにある。KMの農村計画学への応用可能性は多岐にわたる。本研究において試みた研究課題をナレッジの種類によって分類すると、(1)地区計画づくりのナレッジ、(2)自治体の制度・政策のナレッジ、(3)地域づくりのナレッジ、(4)行政職員のナレッジ、(5)住民の地域ナレッジ、(6)ICTを用いたナレッジベースの構築の6つのグループに分類することができる。
著者
三宅 康成 山崎 勇志 榎本 淳 Yasunari MIYAKE Yushi YAMAZAKI Jun ENOMOTO 社会システム環境学大講座 社会システム環境学大講座 社会システム環境学大講座 Laboratory of Environment for Social System School of Human Science and Environment University of Hyogo Laboratory of Environment for Social System School of Human Science and Environment University of Hyogo Laboratory of Environment for Social System School of Human Science and Environment University of Hyogo
出版者
兵庫県立大学
雑誌
兵庫県立大学環境人間学部研究報告 (ISSN:13498592)
巻号頁・発行日
no.8, pp.61-68, 2006

The new entry farmer is expected as a supporter of the regional agriculture. In this research, the present condition and consciousness of new-entry farmer in Hyogo Prefecture were clarified. The data used for analysis was mainly obtained by the questionnaire to 88 cities, towns and villages of Hyogo Prefecture, and interview investigation to 16 new-entry farmers. In order to stabilize agricultural management, the good farming conditions and improving agricultural technology were necessary. It pointed out that cooperation with the organization in connection with agriculture and powerful support of the region were important.