著者
白井 正樹 太田 文彦 菅野 純弥 伊藤 憲彦 中島 慶人 竹内 亨
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.19-23, 2022-03-25 (Released:2023-03-25)
参考文献数
26

太陽光発電所では,カラス属の落石によるものと思われる太陽光パネルの破損が確認されており,パネル破損の発生メカニズムを理解するために,米倉山太陽光発電所(山梨県甲府市)でカラス属の飛来頻度とパネル破損の関係を調査した.ビデオカメラによるカラス属の飛来観測を2つの調査区画(区画A,B)で,2期(第1期:2017年10月24日-2018年1月18日, 第2期:2018年1月19日-3月9日)に亘ってのべ3,792時間行った.調査の結果,飛来頻度が最も多かった第2期・区画B(41個体/時)でのみパネル破損が確認され,パネル破損やパネル上の石の残留の発生確率はカラス属の飛来頻度と正の相関関係が認められた.本研究から,カラス属の飛来頻度が増加すると太陽光パネルの破損するリスクが上昇することが示唆された.
著者
堤 富士雄 中島 慶人 伊藤 憲彦 三浦 輝久 廣瀬 文子
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.17, pp.1-7, 2012-07-12
被引用文献数
1

つまみを回転させるだけで瞬時に節電を行える「節電ボリューム」を提案する.節電ボリュームは,つまみを回して指定した節電電力量を満たすように,各家電の効用を考慮し,瞬時に機器を制御する.本提案の特徴は「シンプルな操作(しぼるだけ)で節電」「いつでも,どこでも,すぐに節電」「見える化と機器操作の一体化」「家電はこれまでどおりに使える」の4点である.本稿では,節電ボリュームの基本コンセプトを,特にヒューマンコンピュータインタラクションの観点から述べ,開発したプロトタイプの動作確認で分かった効果と課題を示す.This paper proposes a new tool named "Power Volume" to support consumer's daily energy saving activity. The tool has a knob type user interface, and a user can rotate it to the left to decrease total power consumption in user's house. When the user rotates the knob, the energy saving system of the tool immediately controls the power usage of home appliances based on their marginal utility to hold down the total power consumption. This paper describes the key concept of the tool especially on the view point of human computer interaction. We developed a prototype of the tool and a home appliance energy usage simulator to evaluate our tool. This paper also describes the usability and the subject of our tool based on several elementary use experiments.
著者
中島 慶人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.285, pp.55-60, 2005-09-08
被引用文献数
2

電気所構内の充電部への不用意な接近は, 人身事故につながるため監視が重要である.しかし, 目視による監視は, コストなどの制約から作業時などの特別な場合に限られる.既に電気所構内には多数の監視カメラが設置されているが, 電気所の無人化などに伴いその数が増える傾向にある.そこで, 既存監視カメラの有効活用の一つとして, 充電部等への人物の接近を実時間で監視する画像処理方式を提案する.機械学習による人物判定を取入れた人物検知は, 一般に画像全体を検索するため高速な処理が困難である.本論文では, 充電部等の監視領域が既知であることに着目し, 処理する画素を限定することで高速に人物検知を実現する方式を示し, 実験結果によりその有効性を示す.
著者
中島 慶人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.281, pp.55-60, 2005-09-08
被引用文献数
1

電気所構内の充電部への不用意な接近は, 人身事故につながるため監視が重要である.しかし, 目視による監視は, コストなどの制約から作業時などの特別な場合に限られる.既に電気所構内には多数の監視カメラが設置されているが, 電気所の無人化などに伴いその数が増える傾向にある.そこで, 既存監視カメラの有効活用の一つとして, 充電部等への人物の接近を実時間で監視する画像処理方式を提案する.機械学習による人物判定を取入れた人物検知は, 一般に画像全体を検索するため高速な処理が困難である.本論文では, 充電部等の監視領域が既知であることに着目し, 処理する画素を限定することで高速に人物検知を実現する方式を示し, 実験結果によりその有効性を示す.