著者
井上 知洋 秦 崇洋 中村 元紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.578, pp.483-488, 2007-03-01

ライフログのように個人ログ情報を網羅的に蓄積していく環境においては、蓄積した情報をどうやって整理し、ユーザに使いやすい形で提示するかが重要となる。本研究では、個人ログ情報の整理方法の一つとしてテキスト文書の自動分類技術に着目し、個人環境に特有のローカルな語彙やカテゴリーに適した自動分類システムを提案する。このシステムは、メールなどのいくつかのアプリケーションによる情報の整理履歴を用いてユーザの個人的環境に適応した分類コーパスを生成し、他のアプリケーションの扱う情報の自動整理を行うことを特徴とする。また、提案システムの初期的な評価として、入力したブログのテキストを元にウェブの閲覧履歴を自動分類した際の分類精度を示す。
著者
中村 元紀 井上 知洋 久保田 稔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.106, pp.31-36, 2002-11-14
被引用文献数
2

将来あらゆる場所にコンピュータが存在し それらが動的にネットワークを構成して通信しあうユビキタス環境が実現された場合 様々なコンピュータがいつでも共通的にアクセスできるデータはオンラインに保存しておくべきである.一方、それらのコンピュータは無線リンクなどを通じてその場に応じて一時的なネットワークを構成する。このような動的なネットワークトポロジの頻繁な変化はオンラインデータの可用性の低下を防ぐ、分散ストーレジ管理方式を提案してきた.本稿では、提案方式の有効性を定量評価により確認した結果について述べる.Computers will exist in all places in the future, and when ubiquitous computing environment where they constitute opportune networks dynamically is realized, data which can be accessed commonly with anytime should retain in the online. On one hand, dynamically is realized, data which can be accessed commonly with anytime should retain in the online. On one hand, dynamic change of network topologies causes the decrease of availability of the online data. We have proposed a distributed storage management system which is adapted for dynamic change of environments and prevents the fall of availability. In this paper, the evaluation result is described, and the effectiveness of the poposed method is explained.
著者
井上 知洋 中村 元紀 久保田 稔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.108, pp.55-60, 2002-11-21
被引用文献数
1

将来実現されるユビキタスネットワークは,様々な性質のネットワークが混在した不均一なネットワーク環境になることが予想される.特に無線リンクなどによってアドホック的に作られるネットワークが今後普及するにつれ,ネットワーク単位の移動や分離など,ネットワークトポロジの動的な変化への対応が求められる.我々は,このような環境においてもシームレスなデータアクセス環境を提供する,環境適応型オンラインストーレジシステムを提案する.このシステムでは,データの一貫性制御のための管理権限を任意の端末上に移動可能とすることによって,トポロジの変化に起因するデータの可用性低下を抑えることが出来る.The future ubiquitous network will be a heterogeneous complex of various types of networks such as hotspot networks or ad-hoc networks. Following to the spread of networks which are consisted of radio links, the network mobility (movement of a network it self) will cause dynamic changes of the network topology. We propose a adaptive online storage system in which the management token of replicated data can move to any nodes in the network, and discuss advantages of the proposed system about the availability of data access in dynamic networking environments.
著者
荒川 豊 柏木 啓一郎 中村 隆幸 中村 元紀 松尾 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.79, pp.49-54, 2009-06-04

我々はセンサやアクチュエータにより収集・操作する実世界のデータを蓄積・検索する機構uTupleSpaceの研究を行っている。多数のデバイスからのデータを蓄積し、様々なアプリケーションでこれを共有するため、uTupleSpaceはスケール性を考慮して構築されなければならない。そこで、uTupleSpaceを構成する複数サーバ間で動的に負荷を分散し、また必要に応じてサーバ増設を可能とするダイナミックヘルプ方式を考案した。評価の結果、センサデータを利用する想定アプリケーションにおける負荷に対し、考案方式によりuTupleSpaceは十分にスケール可能となることを確認した。