著者
佐々木 紀夫 村岡 裕明 中村 慶久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.563, pp.19-24, 2001-01-11

ハードディスク装置における転送時間シミュレーションを行い, 転送時間のハードディスク装置のパラメータによる依存性やマルチヘッドシステムによる高速化について検討している。回転数, 平均シーク時間, セクタサイズ依存性を検討し, データの配置が転送時間に重大な影響を与えることが明らかとなった。またマルチヘッドシステムにより動画データの転送時間について検討した結果, ヘッドの複数化は効果的であることが確認された。
著者
根本 英明 三浦 健司 村岡 裕明 中村 慶久
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.15, pp.29-34, 2002-02-15

垂直二層膜媒体をMRヘッドで読み出した際に得られるステップ状の再生波形のヒルベルトイコライザによる等化について、微分器との比較を通して調べた。その結果孤立再生波形についてシミュレーション、実測ともにほぼ完全な単峰化が実現可能なことが分かった。また、孤立再生波形の等化波で、パルス幅が最小になるようにパラメータを最適化して測定を行った結果、低記録密度では微分等化器に比べて良好なSN比が得られた。高記録密度では微分器に比べてSN比が低下したが、BERは同程度の特性を得た。
著者
三浦 健司 村岡 裕明 杉田 愃 中村 慶久
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.231-234, 2000-04-15
被引用文献数
38 34

In perpendicular magnetic recording, medium noise is one of the crucial issues limiting the attainable density. The purpose of the reported work was to find a guiding principle for reducing the medium noise. Although previous work suggested that the media noise is caused by reversed domains in the bit cell, our time-domain noise measurements and a novel model using Voronoi cells suggest another noise origin : a noise source of transition irregularity caused by finite magnetic cluster size.
著者
大沢 寿 藤渕 まどか 岡本 好弘 斎藤 秀俊 村岡 裕明 中村 慶久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.348, pp.13-18, 2003-09-26
参考文献数
6
被引用文献数
1

垂直磁気記録におけるPRML-AR方式の誤り率特性改善について検討している.PRML-AR方式は,ビタビ復号における入力系列の推定値演算にARチャネルモデルを適用したビタビ復号器を用いる方式である.本稿では,最急降下法によるARチャネルモデルの雑音フィルタ係数を用いたPRML-AR方式の誤り率特性を計算機シミュレーションにより求め,従来のPRML-AR方式との比較検討を行っている.その結果,提案したPRML-AR方式は従来のPRML-AR方式に比べて,10^<-4>の誤り率,規格化線密度が1.5のときで約l.OdBのSN比改善が得られることを明らかにしている.
著者
渡辺 功 中村 慶久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

最近、アルミニウム合金製チャンバーを用いた真空装置で、高真空の実績が報告されつつある。磁気記録磁性膜をスパッタ法で高速かつ安定に製作するために、アルミニウム合金製チャンバーにNb-PermalloyのPEターゲットを組み込み、スパッタしたところ、低温、短時間のベーキング処理でも高真空が得られた。さらに、基板ホルダーに熱伝導率の高いアルミニウムを用いることによって基板の冷却が充分に行われ、高い投入電力でも磁気特性の良好な軟磁製膜が得られたので報告する。
著者
橋本 光弘 三浦 健司 村岡 裕明 中村 慶久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.301, pp.17-22, 2002-08-30
被引用文献数
1

垂直磁気記録においてメディアノイズは転移性ノイズが支配的であるため、そのノイズ電圧実行値は線記録密度の平方根に比例して増加すると考えられるが、実際には高記録密度時に飽和する傾向を示す。この現象について、再生過程、磁化状態の両面から検討した。その結果、再生過程の影響はみられなかったが、磁化状態についてMFM像より高記録密度時にビット突き抜け起きていることを確認し、ノイズ特性との相関を調べたところ、比較的良い一致を示した。さらに、ビット付き抜けが再生信号に与える影響を調べたところ、信号の減衰も引き起こしていることが示唆された。