著者
川井 敦 福重 俊幸 中里 直人 成見 哲
出版者
分子シミュレーション研究会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.81-84, 2012-04-30 (Released:2013-04-30)
参考文献数
4

GPU を使用するためにはアーキテクチャや開発環境の使用法を学び,既存のプログラムに変更を加えねばなりません.PC クラスタのような分散環境を用いる場合には,プログラムの変更はさらに煩雑になります.これらの手間を軽減するために,我々はGoose とDS-CUDA という2 つのツールを開発しました.
著者
櫻井 翔 中里 直人 吉田 成朗 鳴海 拓志 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.323-332, 2015-12-31 (Released:2017-02-01)

Creativity has advocated as important ability in various field. There are many studies to developing creativity through education and training, and presenting stimulation, such as pictures, that evoke positive emotion. Such conventional studies are intended to develop creativity of single person. However, creativity of group members is not simply sum of each single person, since communication of the group member is factor for developing creativity. On the other hand, many psychological studies have shown that facial appearance has effect on emotion of each person during communication. Also emotion of people transmits to each other through unconscious imitation of facial expression and voice. Based on the knowledge, in current study, we propose a method to increase creativity during teleconference by feedback of deformed facial appearance to each other in real-time. We made a system to deform facial appearance of each other and evaluate our proposed method using the system. Through this evaluation, we showed that our method enable us to develop creativity during tele-collaborative work.
著者
伊吹山 秋彦 濱田 剛 中里 直人 奥山 祐市
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.247, pp.7-12, 2006-09-08
被引用文献数
9

2次元Kolmogorov Smirnovテスト(KSテスト)[3],[5]は,2つの2次元分布が同じであるか,あるいはどの程度異なっているかを評価する手法である.KSテストは計算量がデータ数の2乗のオーダで増加するため,これまで応用事例は限られたものしかなかった.今回,我々は2次元KSテストの最も計算時間を要する部分が粒子シミュレーションの粒子間相互作用のかたちで表すことができることに着目し,PROGRAPE-4ボードを用いて高速に実行することに成功した.本稿ではPROGRAPE-4による2次元KSテストの実装の詳細と性能評価を示すとともに,天体物理学分野での応用例を示す.
著者
中里 直人 濱田 剛
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.47, no.SIG7(ACS14), pp.162-171, 2006-05-15

天体物理学では重力多体問題専用計算機GRAPE が非常に大きな成果をあげてきた.本論文では,演算機能が固定されているというGRAPE 計算機の欠点を解消すべく,Field Programmable GateArray(FPGA)を利用した計算機上で,浮動小数点演算を実行し天体物理学計算の高速化を行った.我々が開発したFPGA に浮動小数点演算による演算回路を実装するためのソフトウエアPGR を使用し,重力多体問題を大幅に高速化できることだけでなく,世界で初めてSPH 法の専用計算機による高速化に成功した.本論文の結果は,FPGA による浮動小数点演算の実用性を実証している.
著者
諏訪恭平 竹内俊貴 中里直人 谷川智洋 廣瀬通孝
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.715-717, 2014-03-11

高速道路における渋滞時,サービスエリア(SA)に滞在しているドライバにとって,いつSAを出発するかは問題である.そのような場合においてSAの出発時間による運転時間の変化の情報を知ることができれば,ドライバは適切な出発時刻を選択できる.それにより,ドライバにとっては総運転時間や渋滞による苛立ちの減少,SAにとっては活性化や収益増加,ひいては渋滞自体の低減にも繋がると考えられる.本研究では,運転時間の未来予測・提示によりドライバの行動を変化させる手法を提案し,その基礎的な検討を行う.実際に,東名高速道路上り線のSAにおいて被験者にシステムを使用してもらい,SA出発時刻が変化するかどうかを調査した.
著者
牧野 淳一郎 船渡 陽子 中里 直人 和田 桂一 吉田 直紀
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

新しく開発した、衝突系、無衝突系双方に利用できるParticle-Particle Particle Tree法で使うことを考慮した重力多体問題専用計算機GRAPE-8を開発した。プロセッサチップ単体では40Gflops/Wと現在の汎用マイクロプロセッサの30倍以上の電力効率を実現し、システムとしても6Gflops/W程度を実現した。この結果、大規模な天体物理シミュレーションのために必要な電力コストを大きく削減できた。