著者
石井 拓斗 成見 哲
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.28-30, 2018-09-06

VR技術を用いたゲーム等では、体全体を使って現実と同じ動作で操作をすることが多いが、テーブルゲームのような動作の小さいものでも現実と同じ動作で操作することは重要だと考えられる。本研究では手指の動きを検出できるLeapMotionを用いて現実と同じ動作で行える麻雀ゲームを開発した。VR空間ならではの機能として、牌のすり替え等の現実では熟練した技術が必要な技を容易に行えるようにしてより面白くしている。
著者
川井 敦 福重 俊幸 中里 直人 成見 哲
出版者
分子シミュレーション研究会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.81-84, 2012-04-30 (Released:2013-04-30)
参考文献数
4

GPU を使用するためにはアーキテクチャや開発環境の使用法を学び,既存のプログラムに変更を加えねばなりません.PC クラスタのような分散環境を用いる場合には,プログラムの変更はさらに煩雑になります.これらの手間を軽減するために,我々はGoose とDS-CUDA という2 つのツールを開発しました.
著者
瀬戸口 幸寿 成見 哲
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

従来の人工生命は、開発者により設計されたプログラムに従って駆動するものが殆どである。予測不能な生物らしい動きを生成するためには、これらのプログラム自体も環境によって変化することが望ましいと考えられる。そこで本研究では、仮想物理世界内に機械式論理回路を実装することによって、仮想世界内に閉じた人工生命を作ることを目指している。ゲームエンジンUnityを用いて論理回路を実装しその動作速度を検証した。
著者
岩川 夏季 成見 哲 村松 正和
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.10, pp.1-6, 2011-06-24

GPGPUによるモンテカルロ碁のシミュレーションの並列処理Graphics Processing Unit is called GPU; General-purpose computing on Graphics Processing Units is called GPGPU. Our research purpose is to accelerate simulation of Monte-Carlo Go by parallel computing of GPGPU. We have developed several algorithms to be used by Monte-Carlo computer Go program using GPU.
著者
赤池 英夫 島崎 俊介 成見 哲 Hideo Akaike Toshiyuki Shimazaki Tetsu Narumi
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.51-63, 2022-06-23

本研究では,本学学内における対面での利用のみを想定して作成されていた実験システムを,やむを得ない理由で遠隔対応させ使用した結果,教育にどのような影響を及ぼしたかを調査した.対象となる実験システムは,本学3年生の実験科目の中のFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて初歩的な論理回路を設計する課題で用いられている.作成した回路の動作確認に実機の物理的な操作をともなうため,例年,受講生は機器の設置された計算機室に一堂に介して課題に取り組んできた.2020年度は新型コロナウイルス感染症対策として入構禁止措置がとられたため,学外から機器を操作する仕組みを導入し実験を遂行した.とくに致命的なトラブルもなく実験を行うことはできたが成績の低下がみられた.遠隔対応とすることで学生の望むタイミングで課題に取り組めたことが見出されたものの,対面であれば容易に行える学生の理解度チェックがオンラインでは難しいことも分かり,ひいてはそれが成績低下の一因であることが示唆された.
著者
赤池 英夫 島崎 俊介 成見 哲
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.164-169, 2021-08-21

本研究では,本学学内における対面での利用のみを想定して作成されていた実験システムを,やむを得ない理由で遠隔対応させ使用した結果,教育にどのような影響を及ぼしたかを調査した.対象となる実験システムは,本学 3 年生の実験科目の中の FPGA を用いて初歩的な論理回路を設計する課題で用いられている.設計した回路の動作確認に実機の物理的な操作をともなうため,例年,機器の設置された計算機室に一堂に介して課題に取り組んできたが,2020 年度は新型コロナウイルス感染症対策として入構禁止措置がとられたため,学外から機器を操作する仕組みを導入し実験を遂行することとなった.とくに致命的なトラブルもなく実験を行なうことはできたが成績の低下がみられた.遠隔対応とすることで学生の好きなタイミングで課題に取り組めたことが見出されたものの,対面であれば容易に行なえる学生の理解度チェックがオンラインでは難しいこともわかり,ひいてはそれが成績低下の一因であることが示唆された.また,機器操作の回数と成績の間に正の相関関係があることもわかった.
著者
安枝光 堀田将也 成見哲
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.791-793, 2014-03-11

タイルドディスプレイは,複数のディスプレイを格子状に並べることで大画面を低価格で実現する手法である.本研究では,モバイルディスプレイを用いてタイルドディスプレイを実現することによって,安価で持ち運びが容易なモバイルとしてのタイルドディスプレイを実現する.タイルドディスプレイの実現にはFPGAを用い,モバイル化するにあたってディスプレイの回転や縦長表示などスマートフォンから出力する場合の固有の問題点を解決していく.また,歩きながらの使用を可能にすることで,モバイルタイルドディスプレイを動くデジタルサイネージ(もしくは電子サンドイッチマン)として使用することも視野に入れている.
著者
高橋 悠 伊藤 一輝 成見 哲
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.31, pp.1-8, 2015-02-23

近年スマートフォンの普及に伴い,モバイル端末でゲームを遊ぶユーザが増えている.また,3D ゲームエンジンおよび統合開発環境である Unity がモバイルゲーム開発に広く使われており,企業に限らず個人開発者も多い.一方で,Unity の特徴である手軽に 3D 処理や物理演算を使えるといった利点は,比較的処理性能の低いモバイル端末では活かすのが難しいという問題がある.そこで,モバイル端末上では重い処理を行わせずネットワーク上に設置する Unity サーバーに処理を肩代わりさせる仕組みを開発した.モバイル端末上で走る専用のクライアントアプリがソケット通信によって操作入力をサーバーに送信し,サーバの実行した処理結果を画像として受信し表示することで,見かけ上は端末上で Unity アプリケーションが動作しているように見える.これにより,通常はモバイル端末で動かせない処理の重いアプリケーションであっても実用的な速度で実行できた.既存のクラウドゲーム環境と違い自分のアプリをクラウド化出来るのも特徴である.
著者
塩谷 丈史 成見 哲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.18, pp.1-6, 2015-02-23

近年のプロセッサには動画デコードや暗号化回路など頻繁に利用される処理向けに専用回路がハードウェアで組み込まれていることも多い.しかし,すべての処理に対して専用回路を静的に用意することは現実的ではない.本研究では,モバイル端末での利用を前提として,FPGA を用いた Android タブレットを試作し,いくつかの数値演算専用アプリを実装した.Android アプリから FPGA 資源を Partial Reconfiguration (動的部分再構成) により利用するための API を実装し,CPU と演算性能を比較した.本研究で作成したアプリは,(1) アルゴン粒子の 2 次元分子動力学シミュレーション,(2) 大きなデータに対する固定ビットパターンのマッチング,(3) 外部 IO を使用した LED 発光回路の 3 つである.(1) の回路では CPU による処理速度に対して 340倍,(2) の回路では 180 倍の高速化が行えた.また,(3) の回路により Android アプリから外付けハードウェアを簡単に操作できることが示せた.
著者
成見 哲
出版者
分子シミュレーション研究会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.72-75, 2012-04-30 (Released:2013-04-30)
参考文献数
2

CUDA を使ったGPGPU を始める際に,「そもそも対象とする計算コードをGPU で実行すべきかどうか」,「とりあえずはGPU 化したが今後最適化すれば速くなる可能性があるかどうか」を見極めることはなかなか難しいことです.ここでは,GPU での高速化で注意すべき点に重点を置き,独自ツールの紹介を交えて解説します.