著者
木岡 悦子 河本 朋子 竹上 真紀子 中野 有美
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.269, 2002-06-01 (Released:2003-07-29)

成長の著しい乳幼児期の子どもの衣服は、着用できる期間が極めて短い。成長に伴う不用衣服がどのように処理されているのか、加えて少子化の現在、ひとりの子どもに対する衣服のもらいすぎ、買いすぎはないか、その実態を明らかにし、それへの提案を試みた。近畿を中心に、0歳から5歳の子どもを持つ母親306名にアンケート調査をした結果、成長に追随できず不用となった衣服やプレゼント衣料の多くが活用されていないことがわかった。不用衣服の処置方法においても、廃棄を含めタンスに保管など、利用されていないものが多いことがわかった。着用機会が少ないセレモニードレスについては、二部式にし、1歳前後の幼児服としても活用できるように製作を行った。
著者
中野 有美
出版者
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
雑誌
総合病院精神医学 (ISSN:09155872)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.364-369, 2011-10-15 (Released:2015-06-24)
参考文献数
25

妊娠中および妊娠前後,もしくは近々妊娠の可能性がある女性の抑うつ/不安に薬物療法は使用しにくい。したがって,彼女らは認知行動療法を含む精神療法の有用性が高い集団と考えられる。 原因不明の反復流産の患者に対し,産婦人科領域では,簡便な情緒的サポートが患者の抑うつ/不安の軽減のみならず,出産率を向上させるであろう点を指摘している。一方で,それだけでは抑うつ/不安の改善に至らない反復流産の患者には,高強度認知行動療法など時間をかけたマンツーマンの精神的援助が必要となる。本稿では,流産,反復流産の患者の精神疾患罹病率について概観した後,認知行動療法を含む精神的支援について,これまでの調査研究と名古屋市立大学病院での試みをもとに論じた。
著者
青山 幹雄 村瀬 香 中野 有美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.30, pp.163-170, 2004-03-19
被引用文献数
1

花子さんは女性の代名詞である.本論文は,ユーザの代表である花子さんを発見し,花子さんの視点から要求分析を行う方法を提案する.特に,組込みソフトウェアなどの多様な大衆ユーザの要求獲得を主題とする.このため,要求の価値を基準とする主要ユーザの発見方法,主用ユーザと要求との相互作用に基づく要求発見法論を提案する.さらに,本方法を携帯電話の要求分析に適用し,システム全体の要求の価値構造や複数の主要ユーザ間の要求の構造的多様性を明らかにし,既存の要求の問題点や新たな要求の体系的な獲得の知見を得た.This paper proposes a user-centered requirements analysis methodology, named Hanako method. Hanako is a typical first name of Japanese women. So, the name indicates to find a Hanako is the key to successful requirements acquisition, especially for ubiquitous and embedded software system, which a wide variety of users use in different context. The proposed methodology provides a set of techniques including finding a primarily users from a set of user categories and analyzing a requirements in the interaction with the primarily user. Applying the methodology to the mobile phone requirements reveals the effectiveness.