著者
貝瀬 利一 大屋-太田 幸子 越智 崇文 大久保 徹 花岡 研一 Kurt J. IRGOLIC 櫻井 照明 松原 チヨ
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.135-141_1, 1996-06-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
40
被引用文献数
22 32

海藻中に含まれる有機ヒ素化合物アルセノ糖の毒性学的評価を培養細胞を用いて行った. 被験ヒ素化合物は有機化学的に合成し, 細胞増殖阻止試験, 染色体異常誘発性試験及び姉妹染色分体交換誘発試験について検討を行った. アルセノ糖の50%細胞増殖阻止濃度 (ID50) は2mg/mlで, 亜ヒ酸ナトリウムの毒性の1/2800, ヒ酸ナトリウムの1/300であった. 染色体異常は5mg/mlの濃度においても15%の頻度でしか誘発されず, また姉妹染色分体交換 (SCE) を起こさないことから, 細胞毒性の低いヒ素化合物であることが推定された.
著者
柴田 顕男 久保 徹 秦 努
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.311-312, 1992-09-28
被引用文献数
1

我々はこれまでマルチメディア文書交換形式(ODA)の処理系の研究開発を行なって来た。その一環として、ODA実装規約AE.1136準拠のPDAの処理系を既存のDTPシステムとのコンバータ方式により試作し、その実装および評価について先に報告した。今回、その際に課題として残った点に対応した実用的なODAコンバータの実現を目指し、その実現目標となる機能仕様について検討を行なった。処理対象はODA実装規約AE.1126準拠のODA文書とした。本稿では、検討したODAコンバータの機能仕様について述べる。
著者
田崎 博之 大久保 徹也
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

①資料の調査と分析土器生産技術の共有化と維持・伝達を考察するため、「限られた集団によって製作された」と考えられる土器群として、まず土器づくりの場に廃棄された焼成失敗品を取り上げた。具体的な資料は、愛媛県文京遺跡12次調査SK-21と23次調査SX-16(弥生中期後葉)、福岡県迫額遺跡土壙24(弥生後期初頭)出土の焼成失敗品を含む土器群であり、形状や調整痕跡、施文手法に着目して分析を行った。また、画一性の高さから特定の限られた遺跡もしくは遺跡群で生産されたと考えられる香東川下流域産土器群(弥生後期中葉~終末)について、製作技法・手順・胎土的特徴を観察し分析を進めた。分析に供した資料は、高松平野域の27遺跡約900点、徳島・岡山県域の41遺跡の約1500点である。一部については薄片プレパラートを作成し岩石学的観察を行った。加えて、土器焼成失敗品の出土を確認できた石川県八日市地方遺跡(弥生中期中葉と後葉)と、大阪府上の山遺跡(弥生中期前葉)の資料の予備的な調査を行い、次年度の本格的な資料調査と分析にそなえた。②研究集会での分析結果の検証と意見交換研究代表者・分担者・協力者が参画する研究集会を計3回開催した。岡山大学での第1回研究集会においては、研究目的・内容の共通認識を得るとともに、分析資料を絞り込むことができた。香川県埋蔵文化財調査センターで開催した第2回研究集会では、香東川下流域産土器群について、成形・整形・調整痕跡の観察、製作手順の復元、胎土類型について実物を観察しながら検討した。第3回研究集会は愛媛大学で開催し、文京遺跡出土の土器焼成失敗品を観察し、分析結果について論議した。加えて、筑前町文化財収蔵庫で実施した迫額遺跡出土土器群の資料調査では、分析成果の中間成果、分析方法についての意見交換を行い、問題点の整理、問題解決のための方策を検討することができた。
著者
久保 徹
出版者
日本西洋古典学会
雑誌
西洋古典学研究 (ISSN:04479114)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.63-75, 1999

『パノレメニデス』第II部の意義をめぐっては,とりわけ第I部のイデア論批判との関連でこれまでさまざまに論じられてきた.近年では,C.C.Meinwald らの論考が口火となって再びさかんに論じられている.しかし多くの解釈が試みられてきたにもかかわらず,いまだに研究者らの見解は大きく分かれており,基本的な合意さえ得られていない.だがこの第II部をどのように理解するかは,第I部のイデア論批判の解釈にも関わり,その意味は大きい.本稿は,あらためて第II部の意義をとらえ直し,そこから第I部のイデア論批判の議論に対するプラトン自身の応答を読み解こうとする一つの試みであり,このようなアプローチから『パルメニデス』におけるイデアの分有について考察することを意図する.
著者
久保 徹
出版者
京都大学
雑誌
古代哲学研究室紀要 : hypothesis : the proceedings of the Department of Ancient Philosophy at Kyoto University (ISSN:0918161X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.53-113, 1997-12-06

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
久保 徹
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.71, 2005-11

大学時代、一人の友人がいた。無器用にぎこちなく世界と向き合っていた。何事にも打算なく真っ正直に向かってゆく奴だった。まだ学生運動の燻りが残るなか、学業と活動のはざまで為すすべもなくもまれていった。文学部の学生の心情は破天荒だと信じていた私は、痛々しいほどに潔癖なその人柄に共感していた。よくそいつの下宿で酒を飲んだ。 ...
著者
久保 徹
出版者
京都大学
雑誌
古代哲学研究室紀要 : hypothesis : the proceedings of the Department of Ancient Philosophy at Kyoto University (ISSN:0918161X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.35-49, 1993-04-29

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。