著者
寺門 臨太郎 塚原 史 村上 博哉 副田 一穂 五十殿 利治 Rintaro TERAKADO Toshiharu OMUKA
出版者
筑波大学芸術学系
雑誌
石井コレクション研究
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-95, 2020-03-31

著作権の保護のため図版は掲載しません。
著者
福田 博同 五十殿 利治
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.790-809, 1997
被引用文献数
1

文部省科学研究費補助金データベース公開促進費の援助により「筑波大学日本美術シソーラスデータベース作成委員会」が作成した「日本美術シソーラスデータベース:絵画編」を基に,美術シソーラスデータベース作成に関する以下の問題点を明らかにした。第一に日本における美術データベースの現状と課題。第二に美術分野におけるAATや各目録のシソーラスとを比較し,日本標準となり得るシソーラス形成のため(1)ディスクリプタ収集の問題点(2)時代区分,地域区分,名号や読み,あるいは階層構造の決定など。第三に筑波大学学術情報処理センターのオンライン情報検索システムUTOPIA(紹介はhttp://www.tsukuba.ac.jp/sipc/utopia.htmlにある)へ組み込みの問題点。
著者
五十殿 利治 井上 理恵 木下 直之 武石 みどり 梅宮 弘光 桑原 規子
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、舞台美術という演劇と美術の境界領域に属するジャンルについて、検討するものであった。研究対象は研究者の専門領域の関係で、「近代」(概ね明治以降)と限定し、また舞台美術を視覚文化という視点から多角的に検討するために、美術と演劇の研究者ばかりでなく、音楽史や建築吏の専門家にも参加を求めて、検討を加えた。毎年3回ずつ開催された研究会においては、分担研究者ばかりでなく、専門家にも指導助言を仰いだおかげで、議論されたテーマはすこぶる多岐にわたるものとなった。その内容については、研究成果報告書に反映している。この研究成果報告書では、テーマが近代能、海外巡業演劇、劇場建築、舞台写真、舞踊、劇場音楽等にまで拡がっており、つぎにような論として結実している。伊藤真紀「日比谷野外能と舞台の松」、井上理恵「川上音二郎の『金色夜叉』初演と海外巡業」、梅宮弘光「川喜田煉七郎による劇場計画案の舞台機構とその時代背景」、五十殿利治「『機械美』時代における舞台と写真」、木下直之「日清戦争と原田重吉の奮闘」、木村理恵子「舞踊家アレクサンダー・サハロフの来日をめぐって」、京谷啓徳「山本方翠と活人画」、桑原規子「アーニー・パイル劇場をめぐる美術家たち」、武石みどり「山田耕作の初期劇中音楽」坂本麻衣(研究協力者)「川上音二郎の舞台改革」である。これらの議論は各研究者が研究会での意見交換を踏まえたものであり、今後さらに各ジャンルにおける舞台美術への理解を促進するとともに、舞台美術に関わる文化的な領域の多様性をつねに踏まえた研究を進めることが期待できる。
著者
五十殿 利治
巻号頁・発行日
1994

序 一 考察対象 本論において考察の対象としている大正期新興美術運動とは、一九二〇年(大正九)年に結成された未来派美術協会の第一回展と、ほぼ同時期の「ロシア未来派の父」を自称した ...
著者
福田 博同 五十殿 利治
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.790-809, 1997 (Released:2001-04-01)
参考文献数
67

文部省科学研究費補助金データベース公開促進費の援助により「筑波大学日本美術シソーラスデータベース作成委員会」が作成した「日本美術シソーラスデータベース:絵画編」を基に,美術シソーラスデータベース作成に関する以下の問題点を明らかにした。第一に日本における美術データベースの現状と課題。第二に美術分野におけるAATや各目録のシソーラスとを比較し,日本標準となり得るシソーラス形成のため(1)ディスクリプタ収集の問題点(2)時代区分,地域区分,名号や読み,あるいは階層構造の決定など。第三に筑波大学学術情報処理センターのオンライン情報検索システムUTOPIA(紹介はhttp://www.tsukuba.ac.jp/sipc/utopia.htmlにある)へ組み込みの問題点。
著者
五十殿 利治
出版者
筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術学研究室
雑誌
藝叢 : 筑波大学芸術学研究誌 (ISSN:02894084)
巻号頁・発行日
no.29, pp.1-17, 2014-03-01

(付記)本稿は科学研究費基盤研究(C)「在日欧米人ネットワークと戦後日本美術の評価―英文ジャーナリズムを中心に」(研究代表者:桑原規子、研究課題番号:23520125)による研究成果の一部である。著作権保護のため、すべての掲載図版に墨消し処理を施しています。
著者
五十殿 利治 滝沢 恭司 鈴木 貴宇 喜夛 孝臣 江口 みなみ
雑誌
服飾文化共同研究最終報告
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.[1]-[9], 2013-03

The purpose of this joint research is to examine the image of “Artist” in modern Japan, an image which was different from traditional literati and imported from West just like the Art itself. Late Meiji and early Taisho period saw a surge of modernism in art and literature in Japan and special attention is paid to the significance of artists’ fashion including “nude”. Major modernists in the 1920s and the 1930s such as Ryusei Kishida, Kaita Murayama, Kyojiro Hagiwara, Tomoyoshi Murayama and so on were multi-talented and transcended traditional boundaries of genres of arts and some of them attracted public attention for their fashion and thus were widely publicized as a fashion leader. These no doubt contributed to the formation of the general image of “Artist”. Our purpose is to investigate modern fashion in terms of general art(s) history, taking into consideration western original models and its transformations in modern Japan, its reception of general public and so on. Though not every aim of this joint research set initially up has attained, our researches for them have been steadily done. It is noteworthy that taking up as a subject of joint research work “separate” phenomena hitherto seen in histories of art and literature, each member of this research group and participants in its seminar as well came to grasp social and historical significances of close relations between fashion and creative activities of artists and literary figures. The most important and common view we shared as a conclusive understanding in our researches should be summarized: as Prof. Toby Slade pointed out at one of our seminars, fashion in modern Japan was as an aesthetic and social phenomenon or cultural institution rather than a practical utilitarian tool of life. That is the reason why we have discussed clothes of Artist (among others) as a way of artistic expression with social significance. The other aspect we should like to emphasize in our joint research is that we have considered the fashion in modern Japan in terms of viewpoints from within and without, that is, on and/or from Europe and America and pre-war Asian colonies. Here are our main subjects that members of this joint research have taken up respectively: 1) Tomoyoshi Murayama in “Bubikopf” (okappa or bobbed hair style) wore a knit cap and a Rubashka or Russian blouse and these made Murayama famous as an artist and a fashion leader. 2) Women moved in the society with bobbed hair and in western clothes when female writers in the early Showa era such as Chiyo Uno and Fusa Sasaki were cutting-edge professional women. 3) Leftist painters in 1920s painted workers in so-called “Nappa-fuku” or blue work clothe and they themselves wore after factory workers and around 1930 young people such as “Marx Boy” and “Engels Girl” in blue-color clothe.
著者
大谷 省吾 西澤 晴美 五十殿 利治
出版者
独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本研究は、近年海外からの注目も高まりつつある戦後日本の前衛芸術運動についての研究基盤の整備に寄与しようとするものである。とりわけ文献資料が少なくその実相が十分に明らかになっていない終戦直後の占領期の状況に光を当てるために、1951年に東京で結成された前衛芸術グループ「実験工房」の中心人物のひとりであった山口勝弘(1928-2018)の1945年から1955年までの約10年間にわたる日記を詳しく調査し、記述された内容を他の関係作家の日記・書簡等の資料や公刊資料によって裏づけをとりながら、比較検証していくものである。初年度にあたる2018年度は、山口の日記18冊およびノート8冊(ノートは一部、1960年代のものを含む)をスキャンしてデータ化し、さらにそれらに記された手書きの文章をパソコンで翻刻していく作業へと進んだ。一方で、各研究分担者がそれぞれ担当する時期の日記を読み込み、検討すべき課題について整理をはじめた。日記全体の概要およびその美術史的意義について五十殿利治は論考「「山口勝弘日記」(仮称)の調査研究について」をまとめ、筑波大学芸術系の研究誌『藝叢』(34号、2019年3月)に発表した。また大谷省吾は東京国立近代美術館においてコレクションによる小企画「瀧口修造と彼が見つめた作家たち」を開催し、同展の中で山口らの作品と、瀧口修造の周辺にいた他の作家たちとの「物質」の扱い方を比較考察した。西澤晴美は神奈川県立近代美術館に所蔵されている斎藤義重アーカイヴの手帳・ノート類、書簡類の資料整理を進め、山口勝弘をはじめとする実験工房メンバーとの交流について考察を進めた。斎藤の資料リストは同館ウェブサイトで一部公開しているほか、同館アーカイヴ事業に関する研究会(2019年1月18日開催、非公開)でも紹介を行った。
著者
長田 謙一 木下 直之 水沢 勉 五十殿 利治 ジャクリーヌ ベルント 長谷川 祐子 長谷川 裕子
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

研究は,各研究分担者が,テーマの重要なアスペクトを分担して追及し,毎年四度ずつの研究例会を重ねて発表討議を重ね,報告論文集等に成果を発表するという仕方で進められた。その結果,ご開帳から東京国立近代美術館誕生にいたる日本における美術館成立過程をたどる形で,<美術>の確立とその展示空間の成立過程を,次の6つのアスペクトに則してあきらかにできた。(括弧内は,報告論集等におけるそのアスペクトに関する議論部分の執筆者の名である。)(1)展示空間の近代と前近代の関係から(木下直之) ; (2)博物館から近代美術館へ(横山勝彦) ; (3)「明治対象名作美術展覧会」と「日本近代美術」の成立の問題から(五十殿利治) ; (4)近代日本における抽象表現の萌芽との関係で(水沢勉) ; (5)国立近代美術館の誕生(蔵屋美香) ; (6)美術館理念および民芸運動との関係で(長田謙一)。さらに、日本を中心として,美術展時空間の現代的変容を次の6つのアスペクトから明らかにした。(1)共同体との関係で(神野真吾) ; (2)彫刻概念の拡張との関係で(小泉晋弥) ; (3)舞台との関係で(木村理恵子) ; (4)マンガを中心とするポップ・カルチャーとの関係で(ジャクリーヌ・ベルント) ; (5)21世紀の新しい美術館像との関係で(長谷川祐子) ; (6)万国博覧会との関係で(吉見俊也)。こうして所期の目的を達成した結果,特に,1930年代から50年代にかけての日本の近代美術館成立過程のさらに詳細な調査・研究および,1980年代の美術概念の大きな変貌とのかかわりにおける美術展時空間の変容に関する一層グローバルな視野にたった研究という、2方向で、多くの研究課題が浮上することとなった。
著者
五十殿 利治
出版者
美術史學會
雑誌
美術史 (ISSN:0021907X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.p258-268, 1994-03
著者
五十殿 利治 井上 理恵 渡辺 裕 上村 清雄 木下 直之 古川 隆久 京谷 啓徳 大林 のり子 阿部 由香子 日比 嘉高 寺門 臨太郎 川崎 賢子 菊池 裕子 江 みなみ
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

芸術の受容者の鑑賞行動に関する史的な研究については、たとえば近代文学史におけるアンケートに基づく読者調査のような基礎的な資料を欠くところから、研究対象にどのようにアプローチするのか、学術的な方法論が問題である。これに関連して研究対象である受容者の様態を検証することも重要である。本研究においては、共同研究により、従来に顧みられなかったカメラ雑誌の月評など、資料の発掘を含めてその方法論が多様であることが明らかとなり、むしろ研究として今後十分な展開の可能性があることが明らかになった。