著者
信岡 祐彦 望月 篤 伊野 美幸
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.17-18, 2016

<p></p><p> シネメデュケーションの題材として, 落語を取り入れることの可能性について検討した. 医学部学生を対象としたプライマリ・ケアに関する授業の中で落語「死神」を鑑賞し, 人の寿命をどう考えるかを中心に考察してもらった. 授業後の印象では, 学生にある程度のインパクトを与え, 将来の診療に役立つような考察ができていると推察され, 導入した目的はおおむね達せられていると考えられた. 今回の経験から, 落語は演目を選べばシネメデュケーションの題材としてその効果を十分期待できるものであり, 今後試みてもよい手法と思われた.</p>