著者
小林 尚輝 内山 秀樹 山本 仁 神尾 誠也 木下 拓史 島野 誠大 武井 大 松山 福太郎 内山 智幸 内田 匡 石代 晃司 渡辺 謙仁
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.79-86, 2020-06-10 (Released:2020-09-05)
参考文献数
15

2013 年の調査では日本の高校生の理科の有用感は米中韓と比較し低いが,一方で天文や宇宙開発への関心は高い。そこで,これらと関連し,理科の有用感も増す可能性のある教材として人工衛星電波受信実験に着目した。 受信実験の中では万有引力による運動やドップラー効果など高校物理で学ぶ多くの内容がわかりやすい形で現れ,物理や数学と科学技術との繋がりを実感できる。我々は科学教室と高校授業で実践を行い,理科の有用感と物理内容の理解の向上に対する効果を検証した。結果,多様な学生を対象とする高校授業の実践において効果が確認できた。
著者
吉岡 尚美 重藤 誠市郎 内田 匡輔
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.344_3-344_3, 2016

<p> 発達障害児者が地域でスポーツ活動に参加する機会は依然として十分でないことが指摘されている(Yoshioka、Uchida、Shigeto & Yamato、2016)。特に、中学生以降になると、学校のクラブ活動や地域のスポーツクラブに参加することが困難であるケースも多く、運動する機会がより一層少なくなるという保護者の声がある。本研究は、このような声を受けてボランティアで始められたスポーツプログラムへの継続的な参加が対象者の生活機能にもたらす影響と課題について、ICF(国際生活機能分類)モデルに当てはめて考察することを目的とした。結果、8年間に亘る活動は、対象者にスポーツという「活動」を提供し、「できる活動」を見つける機会になっているとともに、スポーツに「参加」するという生活機能に寄与していると考えられ、一部の身体機能・能力の改善、スポーツ参加への意欲(個人因子)にもつながっていることが示唆された。一方で、肥満(健康状態)や就労の継続(社会参加)、異性とのコミュニケーションに寄与できていないケースも明らかになり、プログラムにおける課題や対象者ごとの目標を再検討する必要性が示された。</p>
著者
内田 匡輔
出版者
東海大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

今年度の研究は以下のように実践した。1 授業分析のフィードバック昨年度得られた成果をもとに、聾学校の傾向をリーフレットにまとめ作成、配布した。授業担当教諭には、授業の結果を否わせて報告できた。興味を示した襲学校入訪問しこ授業研究を行った。その結果、聾学校で「良い体育授業」を行っている学校のモデルを挙げることができた。また、教材をこちらが準備して授業を実施する「出前授業」を2校において実践した。2 継続的な授業研究の実施結果最終的に、6校8教諭25授業の記録がてきた。また、形成的授業評価アンケートを作成実施し、125名の生徒の授業評価を収集することができた。まず授業映像を分析した結果、聾学校の授業においては、普通校の授業に比べてマネジメント(授業準備、片付け等)にかける時間が長く、生徒の運動学習時間を短くしているという結果を得ることができた。また、アンケートから、聾学校の生徒は、意欲・関心の項目が普通校よりも高く、運動量が少ないにもかかわらず、授業には満足しているということがわかった。最後に、モデルと考えられた学校は、マネジメントの割合が聾学校全体め平均よりも多いにも関わらず、授業評価は聾学校の中で最も高かった。これは、聾学校独自の教材研究の成果と考えられた。3 出前授業の実施神奈川県と北海道の聾学校で出前授業を実施する機会を得た。そこで、教材を工夫した授業の実践を試みた。いずれも、これまでの襲学校め授業分析と比較し、同様の期間記録の傾向が見られたものの、生徒の授業評価には、意欲関心が低くなるという違いが見られた。この原因についてに今後研究をすすめ、聾学校における授業評価の妥当性を継続して研究してゆく。4 結果のまとめと公表本研究結果を集約し、第6回日本発育発達学会において発表することができた。また、一部教材研究の結果を日本体育学会第58回大会で発表した。これらの研究結果をもとめ協力校に配布することができた。