著者
石井 裕 内田 龍男 和田 正信
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.216-218, 1978

The electrooptic characteristics of cholesteric-nematic mixtures were studied in relation to surface alignment, layer thickness (<i>d</i>) and helical pitch (<i>p</i>). It was made clear that their characteristics could be consistently understood by taking the ratio (<i>d</i>/<i>p</i>) of layer thickness to helical pitch into consideration, and the optimum value of <i>d</i>/<i>p</i> for display devices was about 0.7 for the parallel-aligned cell (parallel cell) and about 0.5 for the vertical-aligned cell (vertical cell).
著者
新木 盛右 千葉 英徳 鈴木 信 宮下 哲哉 内田 龍男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ
巻号頁・発行日
vol.98, no.550, pp.187-191, 1999-01-22

Lyot-filterは、2枚の偏光子で挟んだ複屈折板を多層積層することにより、特定波長の鋭い透過スペクトルを実現している。この原理に基づき、複屈折板の代わりにネマティック液晶セルを用いた波長可変のバンドパスフィルタが考案されている。本研究では、このフィルターを発展させ、セル厚をセルごとで変える構成により、1種類の印加電圧で波長を調整出来るバンドパスフィルタを構成した。
著者
片桐 麦 佐藤 良太 大池 正信 鈴木 芳人 鹿野 満 内田 龍男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.146, pp.1-4, 2009-07-16

スクリーン下側からのプロジェクタ光のみを観察者の存在する正面方向に拡散させるスクリーンを考案した。これにより明るい環境下における高いコントラスト比を有するフロントプロジェクションディスプレイを実現した。
著者
内田 龍男
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.451-455, 1995-05-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
4

電気的に制御可能な波長可変フィルターについて解説する.このフィルターは,複数枚のECB形ネマティック液晶セル(電界制御複屈折セル)を積層することによって構成されている.このデバイスの特長は,二次元の画像情報を保持したまま,任意の波長成分の光を取り出すことができる点にある.本解説では,このフィルターについて設計条件を明らかにするとともに,その特性について詳細に述べる.
著者
内田 龍男
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.1150-1154, 1998

反射型力ラーLCDは近い将来急速に普及すると予測される高機能携帯情報端末のキーデバイスになるものと考えられる.このLGDは反射と散乱の機能の点から,3種類に分類することができる,現在,低電圧駆動,広視野角,高速応答性,中間調表示,フルカラー表示などが達成されており,視賢角をある程度隈定すれば高品位のペーパーホワイトディスプレイを実現できる見込みである.将来的には携帯情報端末のみでなく,目の疲労の少ない,高品位の情報用モニターディスプレイとして広く適用される可能性がある.
著者
内田 龍男 片岸 智之 小野寺 政信 柴田 幸男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.984-990, 1986-10-20
被引用文献数
2

先に提案したマイクロカラーフィルタ型フルカラー液晶ディスプレイ(LCD)は多くの研究開発者の努力ですでに実用レベルに達しているが, 一部でバックライトの消費電力が重要な問題となっている.そこで本研究では, このバックライトを取り除いた反射型マルチカラーLCDの実現の可能性を検討している.まず, 各種の表示モードを検討し, 明るさとコントラスト, アクティブマトリックスとの適合性などの点から相転移型ゲストホストモードを採用した.次いでこの電気光学的特性の理論解析を行い, パラメータの最適化をはかった.さらに, その設計条件に基づいて実際にパネルを試作し, 従来の白黒表示のTNセルとほぼ同程度の明るさのマルチカラーLCDが実現できることを示した.
著者
奥村 治彦 内田 龍男 金子 節夫 下平 美文 内池 平樹 服部 励治 中西 洋一郎 山崎 映一 中本 正幸
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J92-C, no.8, pp.433-453, 2009-08-01

2002年には,金額ベースでは,FPD全体の市場がCRT市場を超え,特に成長が著しくFPDの活躍の場である携帯電話を中心としたモバイル市場はもとより,最近になって,CRTの最大市場であるテレビ受像機市場でも逆転現象が発生するまでにFPD市場が急成長してきた.このような中,本論文では,中心的な役割を果たしてきたCRTと,その主役を引き継ぐFPD(LCD,PDP,EL,FEDに分類)について,ここ40年のそれぞれの技術進化を振り返り,将来を展望する.
著者
上野 弘 宣 麗 遠山 毅 宮下 哲哉 内田 龍男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ
巻号頁・発行日
vol.97, no.337, pp.29-34, 1997-10-24

ラビングした高分子配向膜上の液晶分子の配向機構に関して様々な研究報告がなされているが、いまだに十分に明らかになっていない。本研究ではFT-IR法を用いて赤外吸収異方性を測定することにより、配向膜表面の液晶のオーダーパラメータを決定し、ラビング強度と表面のオーダーパラメータの関係を求めた。その結果、筆者らはははじめて液晶のオーダーパラメータは表面に近づくにつれて減少し、表面ではラビング強度が十分大きくてもバルクに比べて著しく低いことを明らかにした。
著者
上野 弘 宣 麗 遠山 毅 宮下 哲哉 内田 龍男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.62, pp.29-34, 1997-10-24

ラビングした高分子配向膜上の液晶分子の配向機構に関して様々な研究報告がなされているが、いまだに十分に明らかになっていない。本研究ではFT-IR法を用いて赤外吸収異方性を測定することにより、配向膜表面の液晶のオーダーパラメータを決定し、ラビング強度と表面のオーダーパラメータの関係を求めた。その結果、筆者らはははじめて液晶のオーダーパラメータは表面に近づくにつれて減少し、表面ではラビング強度が十分大きくてもバルクに比べて著しく低いことを明らかにした。
著者
宮下 哲哉 斎藤 一賢 内田 龍男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ
巻号頁・発行日
vol.98, no.107, pp.23-28, 1998-06-12

筆者らは、メイクロカラーフィルタを使わずにフルカラー表示を行うカラーシーケンシャル方式の液晶ディスプレイを提案した。この方式は赤緑青の三色が高速で順次切り替わる光源と、広視野角・高速応答特性を有するOCBモードの液晶素子によって構成されている。本発表では、この表示原理と設計方針および表示特性について述べる。
著者
片桐 麦 石鍋 隆宏 宮下 哲哉 内田 龍男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.593, pp.25-28, 2004-01-16

フロントプロジェクションディスプレイは明るい環境下において画像のコントラスト比が低下するという問題を有している。この問題を解決するため、我々はプロジェクタ光入射角度領域内から入射した光のみを観察角度領域に拡散させ、それ以外の領域から入射した光を観察角度領域に返さないシステムを考案した。このシステムを用いることで明るい環境下においても高いコントラスト比を有する高品位フロントプロジェクションディスプレイシステムを実現することが可能となる。