- 著者
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山田 哲夫
村山 鉄郎
- 出版者
- 泌尿器科紀要刊行会
- 雑誌
- 泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
- 巻号頁・発行日
- vol.49, no.2, pp.111-114, 2003-02
症例1は55歳女で,充満時膀胱部痛,頻尿を主訴とし,抗生剤を内服したが軽快しないため受診した.膀胱組織に著しい浮腫と充血,軽度なリンパ球と好酸球浸潤が見られた.硬膜外麻酔と水圧療法,Serotonin selective reuptake inhibitor(SSRI)の投与を行った.治療後,膀胱症状や腰痛,頸部痛を主とした全身の筋肉痛が軽快した.症例2は63歳女で,充満時膀胱部痛を主訴とし,膀胱組織にかなり強い浮腫や充血,軽度な炎症細胞浸潤が認められた.硬膜外麻酔と水圧療法,SSRIの投与を行い,疲労時稀に排尿痛,膀胱痛を軽度に感じるのみとなった.筋線維症候群の症状と膀胱症状はほぼ平行した