著者
出口 憲 鍛治山 凌
出版者
常葉大学教育学部
雑誌
常葉大学教育学部紀要 = Tokoha University Faculty of Education research review. (ISSN:2188434X)
巻号頁・発行日
no.37, pp.201-212, 2017-03-01

理科における「音」に関する単元は、中学校第1分野の「音の性質」、高等学校物理基礎の「音と振動」、同物理「音」がある。現在の小学校理科に音の単元はないが、音は子供にとって身近な現象であり、その意味でも以前のように小学校理科で扱われるべきであると考える。本研究では、かつての小学校理科でも扱われており、子供にとっても身近な「糸電話」を取り上げ、糸電話を通して聞くと音が変化して聞こえる点に着目し、音がどのような原因で変化するかを実験により詳細に調べ、理論的な考察を行った結果、以下のことが明らかになった。(1)糸の長さや材質は張力を大きくすれば音にほとんど影響しない。(2)コップを長くしていくと膜の共振周波数から管の共振周波数へと移行する。(3)通常の糸電話であればコップの膜の共振が音の変化の主原因である。
著者
出口 憲
出版者
常葉大学教育学部 初等教育課程
雑誌
教育研究実践報告誌
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-4, 2019-03-31

要旨:最近の教員養成に関する動向は目まぐるしいものがある。本学においても再課程認定が行われ,多くの教職員が対応に追われることとなった。再課程認定が行われたのは教育職員免許法及び同施行規則が改正されたことによるのだが,中央教育審議会教員養成部会等の答申や,文部科学省が平成26~28 年度まで行った「総合的な教師力向上のための調査研究事業」,及び平成29 年度から継続中の「教員の養成・採用・研修の一体的改革推進事業」の成果の多くが反映されていることが見逃せない。そこで,教員養成に関する最近の動向で注目すべきものとして,教育職員免許法及び同施行規則の変更点を取り上げながら,今後の初等教育課程のあり方について論じたい。
著者
長洲 南海男 伊佐 公男 今村 哲史 熊野 善介 山下 宏文 山崎 貞登 新田 義孝 杉山 憲一郎 畑中 敏伸 八田 章光 島崎 洋一 高木 浩一 藤本 登 滝山 桂子 安藤 雅之 出口 憲 大高 泉 内ノ倉 真吾 丹沢 哲郎 佐藤 修 尾崎 誠
出版者
常葉学園大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

英、仏、米国、オーストラリアでのエネルギー環境教育調査により独立教科はないが、ESDとして積極的に取り組んでいた。日本国内のエネルギー環境教育実践校のデータベース研究により意思決定の教育実践は少なかった。理工学系、教科教育等の多様な研究分担者等によりエネルギー環境リテラシー育成のカリキュラム構築の基本的枠組が、次の2点の合意形成を得た。エネルギー環境リテラシー育成のカリキュラムフレームワークの目標と内容の二次元マトリックスと重層構造図である。