2 0 0 0 OA 胃梅毒の1例

著者
中山 真緒 勝部 隆男 加藤 博之 坂本 輝彦 山田 理恵子 芳賀 駿介 久原 浩太郎 今野 宗一 村山 実 臼田 敦子 塩澤 俊一 吉松 和彦 島川 武 成高 義彦 小川 健治
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.68-69, 2007-06-07 (Released:2013-08-21)
参考文献数
7
被引用文献数
1

症例は47歳,男性。3型胃癌の診断で紹介されたが,上部消化管内視鏡検査で幽門前庭部から胃体部にかけて易出血性の不整な多発潰瘍を認め,胃梅毒を疑った。生検組織でTreponema pallidumを確認し,Benzylpenicillin benzathineによる駆梅療法を施行した。症状は速やかに改善し,潰瘍も瘢痕化,治癒した。 胃梅毒の内視鏡所見は特徴的で,本症の存在を念頭において内視鏡検査を行うことが重要と考えられる。
著者
宮内 竜臣 勝部 隆男 木下 淳 臼田 敦子 山口 健太郎 浅香 晋一 吉松 和彦 塩澤 俊一 島川 武 成高 義彦
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.1202-1206, 2013 (Released:2014-12-25)
参考文献数
22

胃癌術後の腹膜播種による腸管閉塞に対し,経皮内視鏡的胃瘻腸瘻造設術(PEG-J)を施行し,QOLの改善をみた1例を経験したので報告する.症例は,57歳,女性.2010年11月,Stage Ⅳ[T4b(SI),M1(OVA),P1,CY1]の進行胃癌に対して,幽門側胃切除(Roux en Y法再建)+両側Krukenberg腫瘍摘出術を施行した.術後,外来にて全身化学療法を施行していたが,2011年4月,腹水を伴った腸管閉塞の診断にて緊急入院となった.イレウス管による減圧で小腸の拡張は改善したが,残胃の著明な拡張を認めたため,PEG-J施行の方針とした.腹腔穿刺による腹水除去後,PEGを施行し,その後,PEG-Jカテーテルへ変換した.小腸と残胃の減圧に成功し,症状の改善および疼痛のコントロールを得られた.患者,家族の希望があり,退院し,在宅生活となった.胃癌術後の腹膜播種による腸管閉塞に対する治療は,終末期医療のひとつであるが,PEG-Jカテーテルによる減圧は,治療とQOLのバランスに優れた有用な手技と考えられる.
著者
遠藤 貢 成高 義彦 五十畑 則之 浅香 晋一 山口 健太郎 村山 実 勝部 隆男 小川 健治 布田 伸一 大塚 邦明
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.1066-1070, 2009 (Released:2010-12-30)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

今回われわれは,心臓移植14年後に発症した悪性リンパ腫による腸閉塞の1例を経験したので報告する. 症例は37歳の男性.23歳時に拡張型心筋症で心臓移植の既往がある.2008年2月より,下血で発症した悪性リンパ腫に対し化学療法を2クール施行したが,腸閉塞を発症した.イレウス管造影で空腸に高度な狭窄像を認め,外科的治療を施行した.病理組織所見では悪性リンパ腫による腸管狭窄であった.周術期は免疫抑制剤の投与量を調節しながら,厳重な術後管理により良好に経過した. 心臓移植後に消化管手術を施行した報告は少なく,周術期における免疫抑制剤の投与法や術後管理に関する知見も極めて少ない.本症例は貴重な経験と考え報告した.
著者
渡辺 俊明 小川 健治 勝部 隆男 平井 雅倫 矢川 裕一 梶原 哲郎
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.61, no.12, pp.1092-1092, 1991-12-25

第11回学内免疫談話会 平成3年7月6日 東京女子医科大学臨床講堂I