著者
有田 正博 北村 知昭 坂本 英治 佐藤 耕一 篠原 雄二 庄野 庸雄 瀬田 祐司 園木 一男 芳賀 健輔 村田 貴俊 黒川 英雄 西田 郁子 林田 裕 寺下 正道 横田 誠 西原 達次 吉野 賢一 小城 辰郎 中村 恵子 木尾 哲郎 大住 伴子 安細 敏弘 一田 利通
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会総会抄録プログラム
巻号頁・発行日
vol.64, pp.20, 2004

九州歯科大学においては,5年次生を対象に、第1回OSCEトライアル(86名)を2003年3月15日に,第2回OSCEトライアル(94名)を2003年12月6日に実施した。第1回目は5課題(医療面接,ブラッシング指導,ラバーダム防湿,概形印象採得,単純抜歯),第2回目は7課題(医療面接,フィルムマウント,レジン充填,根管治療,支台歯形成,矯正装置の説明,バイタルサイン)であった.平均点は,79.4点および80.4点で概ね良好であった.面接・説明系課題と比較して技能系課題の平均得点率は低かった。また技能系課題においては受験会場および受験時間の違いによる平均点の差が認められた。
著者
寺下 正道 庄野 庸雄 陳 克恭 北村 知昭 農蘇 千絵 諸冨 孝彦 矢野 淳也 河野 直博
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会雑誌 (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.236-242, 2002
参考文献数
10

ハイドロキシアパタイト(HAP)を種々のフッ素濃度の溶液と反応させると, より耐酸性のフルオロアパタイト(FAP)やフッ化カルシウム(CaF_2)が生成される.CaF_2よりFAPの方がより安定した結晶構造を有し, 耐酸性を獲得するにはより有効である.HAPからFAPを生成させる至適フッ素濃度を求めるためにHAPから生成したFAPの量を測定することが必要である.この方法として現在用いられている電子スピン共鳴により測定する方法(ESR法)と1M KOHによりCaF_2を溶出させる方法(KOH法)とを比較した.ESR法ではフッ素濃度100 ppm以下の時にFAPの生成が最大を示し, 浸漬した溶液のフッ素濃度を増大させるにつれてCaF_2の生成が多くなり, FAP生成が抑制された.これは, X線回折による定性結果と一致していた.一方, KOH法では, フッ素濃度の増大とともにFAPの生成も増大するという結果が得られ, X線回折による定性結果とは異なっていた.以上の結果から, HAPから生成するFAPを定量する方法としてESR法の方がKOH法より有効であることが明らかとなった.
著者
寺下 正道 庄野 庸雄 陳 克恭 北村 知昭 農蘇 千絵 諸冨 孝彦 矢野 淳也 河野 直博
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.236-242, 2002-12-25

ハイドロキシアパタイト(HAP)を種々のフッ素濃度の溶液と反応させると, より耐酸性のフルオロアパタイト(FAP)やフッ化カルシウム(CaF_2)が生成される.CaF_2よりFAPの方がより安定した結晶構造を有し, 耐酸性を獲得するにはより有効である.HAPからFAPを生成させる至適フッ素濃度を求めるためにHAPから生成したFAPの量を測定することが必要である.この方法として現在用いられている電子スピン共鳴により測定する方法(ESR法)と1M KOHによりCaF_2を溶出させる方法(KOH法)とを比較した.ESR法ではフッ素濃度100 ppm以下の時にFAPの生成が最大を示し, 浸漬した溶液のフッ素濃度を増大させるにつれてCaF_2の生成が多くなり, FAP生成が抑制された.これは, X線回折による定性結果と一致していた.一方, KOH法では, フッ素濃度の増大とともにFAPの生成も増大するという結果が得られ, X線回折による定性結果とは異なっていた.以上の結果から, HAPから生成するFAPを定量する方法としてESR法の方がKOH法より有効であることが明らかとなった.
著者
北村 知昭 西原 達次
出版者
九州歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,歯髄・根尖歯周組織の局所的・連続的再生療法を確立す るため,基礎研究としてFGF2徐放性ゼラチン粒子やヒアルロン酸スポンジによる新生象牙質形成誘導,象牙芽細胞様細胞の熱耐性・炎症応答・BMP2-Smadシグナル伝達経路,およびBMP2誘導性骨芽細胞分化への半導体レーザーの影響を解析するとともに,臨床における歯髄・根尖病 変組織の採取方法樹立の基盤となる顕微鏡下治療技術を確立した.