著者
鹿嶋 光司 黒川 英雄 高森 晃一 井川 加織 市來 剛 迫田 隅男
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.420-424, 2007-07-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
10

We report the a successful intensive care of a 41-year-old man, who had facial and cervical cellulitis, descending necrotizing mediastinitis, and bilateral pyothorax caused by pericoronitis. Computed tomographic scans showed abscesses extending from the left temporal region and the neck to the mediastinum, with bilateral pleural effusion. Surgical drains were placed in the face, neck, and chest, and several types of antibiotics were administered intravenously. Pus cultures disclosed abundant growth ofStreptococcus constellatesandPrevotella intermedla. The patient received mechanical ventilation with a high concentration of oxygen. Our experience suggested that such severe cases require aggressive chemotherapy with a combination of antibiotics and surgical drainage by a multidisciplinary team of surgeons.
著者
園木 一男 高田 豊 藤澤 聖 福原 正代 脇坂 正則 黒川 英雄 高橋 哲 冨永 和宏 福田 仁一
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会総会抄録プログラム 第65回九州歯科学会総会
巻号頁・発行日
pp.16, 2005 (Released:2006-06-25)

グレリンは、胃から分泌される消化管ホルモンであり、ヒトの摂食行動、エネルギー代謝に深く関与しているホルモンである。一方、口腔外科では術後に経鼻経管栄養が行われているが、この摂食形態は咀嚼することなく栄養摂取ができるもので、無歯顎者の摂食形態に類似していると思われる。そこで摂食形態の変化がグレリン分泌に影響するのか検討するため、入院患者の血中グレリン濃度を術前の経口摂取時と術後の経鼻経管時で比較した。対象者は女性5名、男性1名である(平均年齢53.0歳)。朝食前のグレリン濃度を経口摂取時と経鼻経管栄養時で比較すると、経鼻経管栄養時で有意に低下した(経口時175.5±72.8 (mean±SD) fmol/ml vs 経鼻経管栄養時113.7±42.5 fmol/ml, p‹0.05)。朝食後2時間後のグレリン値は朝食前より低下するが、経口摂取時の朝食後2時間後のグレリン値と経鼻経管栄養時の朝食前のグレリン値はほぼ同程度であった。経鼻経管栄養はグレリン分泌を抑制させる機序があるものと考えられ、咀嚼なしに摂食することは、グレリン低下を介して代謝の面から全身状態と密接に関係している可能性が示唆された。
著者
有田 正博 北村 知昭 坂本 英治 佐藤 耕一 篠原 雄二 庄野 庸雄 瀬田 祐司 園木 一男 芳賀 健輔 村田 貴俊 黒川 英雄 西田 郁子 林田 裕 寺下 正道 横田 誠 西原 達次 吉野 賢一 小城 辰郎 中村 恵子 木尾 哲郎 大住 伴子 安細 敏弘 一田 利通
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会総会抄録プログラム
巻号頁・発行日
vol.64, pp.20, 2004

九州歯科大学においては,5年次生を対象に、第1回OSCEトライアル(86名)を2003年3月15日に,第2回OSCEトライアル(94名)を2003年12月6日に実施した。第1回目は5課題(医療面接,ブラッシング指導,ラバーダム防湿,概形印象採得,単純抜歯),第2回目は7課題(医療面接,フィルムマウント,レジン充填,根管治療,支台歯形成,矯正装置の説明,バイタルサイン)であった.平均点は,79.4点および80.4点で概ね良好であった.面接・説明系課題と比較して技能系課題の平均得点率は低かった。また技能系課題においては受験会場および受験時間の違いによる平均点の差が認められた。
著者
張 皿 吉沢 浩毅 中西 英子 舩越 啓右 福山 宏 吉岡 泉 村木 祐孝 福田 仁一 村田 朋之 黒川 英雄 梶山 稔
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.699-704, 1997-10-25

The region of the mid-dorsum of the tongue is the preferred site of Median Rhomboid Glossitis (M. R. G.). At present, two theories, a developmental anomaly and inflammatory reaction, are mainly mentioned concerning the etiology of the M. R. G., whereas the absolute cause is unclear. There were four thousand cases in Kyushu Dental College Hospital from 1987 to 1996, but only three cases were diagnosed as M. R. G.. Histologically, Candida hyphae existed in the parakeratinized layer and lymphoplasmacytic infiltration was present in the lamina propria. These findings demonstrated that the etiology of the M. R. G. is a localized chronic Candida infection, not only a developmental anomaly.