- 著者
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小笠原 真也
- 出版者
- 広島文化学園大学
- 雑誌
- 広島文化短期大学紀要 (ISSN:13483587)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, pp.47-59, 2007-10
入学者の音楽的能力の多様化に対応するためには,実技レッスンにおける,学生個々の進捗度に応じた指導の他に,一般論としてのピアノ演奏のための「メカニズム」についての講義が必要となってくる。学生が,ピアノ演奏技術についての諸問題について一般的な対処法,練習方法を理解しておけば,自らの演奏に対しての助けとなるばかりでなく,将来学生が後進の指導を行なう立場となったとき,さまざまなケースに対応できうると考えられる。この小論では,大学における講義として,一般論としてピアノ演奏技術についてのよりよい指導を行なうために,もっとも効果的な方法はいかなるものであるかについて考察している。