著者
石原 敦 中原 真也
出版者
埼玉工業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、ペットボトル、ポリエチレン、アルミニウム、鉄、ニクロム線の身近な材料と酸化剤として酸素を用いた教材用小型ハイブリッド・ロケットを開発した。本小型ハイブリッド・ロケットを用いて、埼玉県熊谷市の公立中学校の通常理科授業時間と愛媛県松山市で行われた理科おもしろ教室で、ロケットに関する連携授業を行った。本教材用ハイブリッド・ロケットを用いた中学校と大学との連携授業は、理科授業と理科おもしろ教室の授業目的を達成したばかりではなく、中学生徒の工学や理科への興味を喚起させるために極めて有効であった。
著者
大守 誠 寺師 浩人 田原 真也 福本 礼
出版者
日本皮膚悪性腫瘍学会
雑誌
Skin Cancer (ISSN:09153535)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.298-301, 2007-03-15 (Released:2010-08-05)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

80歳, 女性。湯たんぽによる低温熱傷を左下腿に負った。保存的治療にて創治癒をみたものの約1年半後に同部が潰瘍化した。保存的治療に反応せず, 上皮化と潰瘍化を繰り返したために7ヵ月後に潰瘍切除, 植皮術を施行した。病理結果は基底細胞癌であり, 追加切除を行い, 再度植皮術を行って治癒した。術後2年の現在まで再発を認めない。熱傷瘢痕より発生する基底細胞癌で本症例のように比較的経過の短いものは稀であり, 文献的考察を加えて報告した。
著者
原 真也 澤田 成彦 松岡 永 畠山 茂毅 津田 洋 佐尾山 信夫
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.2141-2145, 2005-09-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
14
被引用文献数
5 4

症例は56歳の男性.統合失調症にて療養中であった. 2003年9月29日にサワラの骨を咽喉につまらせた. 10月1日より発熱を認め,抗生剤投与にて経過観察していたが改善せず10月6日当院に紹介された. CT上,頸部から縦隔内に及ぶ大きなair densityを認め,魚骨の食道穿孔による縦隔炎と診断し,同日緊急縦隔ドレナージを施行した.頸部横切開にてドレナージ術を試みたが,後縦隔下方にまで炎症が及んでおり右開胸を追加した.頸部と縦隔内にドレーンを計5本留置し,術後ドレーンからの持続洗浄を行い,第38病日に軽快退院した. 食道穿孔は保存的治療で対処できることもあるが,縦隔炎などの合併症を引き起こした場合,ほとんどの症例が緊急手術の適応とされる.また穿孔からの経過時間が短いほど治療成績は良いとされており,早期診断と的確な治療方針の決定が重要となる.
著者
小笠原 真也
出版者
広島文化学園大学
雑誌
広島文化短期大学紀要 (ISSN:13483587)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.47-59, 2007-10

入学者の音楽的能力の多様化に対応するためには,実技レッスンにおける,学生個々の進捗度に応じた指導の他に,一般論としてのピアノ演奏のための「メカニズム」についての講義が必要となってくる。学生が,ピアノ演奏技術についての諸問題について一般的な対処法,練習方法を理解しておけば,自らの演奏に対しての助けとなるばかりでなく,将来学生が後進の指導を行なう立場となったとき,さまざまなケースに対応できうると考えられる。この小論では,大学における講義として,一般論としてピアノ演奏技術についてのよりよい指導を行なうために,もっとも効果的な方法はいかなるものであるかについて考察している。