- 著者
 
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             河原 純子
             
             兵藤 透
             
             太田 昌邦
             
             平良 隆保
             
             日台 英雄
             
             石井 大輔
             
             吉田 一成
             
             馬場 志郎
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人 日本透析医学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.44, no.8, pp.695-698, 2011-08-28 (Released:2011-09-28)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 13
 
          
          
        
        
        
        蛍光眼底造影剤は,眼科領域では網脈絡膜疾患の診断,治療効果の判定に不可欠な検査である.今回,糖尿病性腎症にて血液透析中の44歳女性に対し眼底出血の疑いのため蛍光造影剤(フルオレサイト®静注500mg,以下一般名フルオレセインと記す)を使用した.造影後に透析を行った際,透析液排液ラインに造影剤の蛍光色が視認できたため,独自に作製したカラースケールを用いて廃液ラインの排液色の変化による造影剤除去動態を1週間経過観察した.結果,カラースケール値では,1日目開始時90,1日目終了時50,3日目開始時20,3日目終了時10,5日目開始時0,5日目終了時0であったが,5日目終了時500mL程度排液を集めると,僅かに色を確認することができた.