著者
奥野 克己 堀内 正樹 宇野 昌樹
出版者
京都文教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究の目的は、中東・アラブ世界に発した「先発グローバリズム」を支えている人的ネットワークの現状を解明することにあった。エジプト/スーダン、シリア/レバノン、モロッコという3地域をそれぞれハブとする各地に広がるネットワークの様態をフィールドワークによって明らかにし、人・モノ・情報の移動における人々のコミュニケーションのあり方、生きるスタイルの特徴を解明した。その人的ネットワークの析出は、現在展開する近代西洋発のグローバリズムの弊害をも含めた特徴を照射する結果となった。
著者
大月 康弘 加藤 博 坂内 徳明 中島 由美 齊藤 寛海 立石 博高 長澤 栄治 大稔 哲也 三沢 伸生 亀長 洋子 堀井 優 竹中 克行 松木 栄三 三浦 徹 栗原 尚子 臼杵 陽 勝田 由美 黒木 英充 堀内 正樹 岩崎 えり奈 青山 弘之 飯田 巳貴
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

地中海世界の歴史において人びとの活動の重要拠点となった「島嶼」に注目し、自然・生態環境に規定された人々の生活・経済空間としてのマイクロエコロジー圏、および当該マイクロエコロジー圏が対外世界と切り結んだ経済社会ネットワークの構造分析を行った。政治的、人為的に設定され認知されてきた「地域」「海域」概念、および歴史的統一体としての地中海世界の存在論にも批判的検討を加えた。