著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.291-296, 2007
参考文献数
8

マグカップでインスタントコーヒーを溶かしてかき混ぜるときに,ティースプーンとマグカップがぶつかり,音が生じる。この音は,インスタントコーヒーが完全に溶解するまでの間,音程が「くぐもった低い音」から徐々に甲高い音に変化する。周波数特性を行ってこの現象の原因を解明し,その過程を教材化した。この教材は,音波・音響や振動に入門する教材にもなりうるが,それ以上に,科学研究の手法を学び,物理学を身近に感じるために最適の教材となりうる。
著者
塚本 浩司
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.75, no.9, pp.584-586, 2020-09-05 (Released:2020-11-18)
参考文献数
28

歴史の小径運動の第2法則はいつから運動方程式となったか?――19世紀英国の物理教科書にみる力学概念の変遷
著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.291-296, 2007-12-14 (Released:2017-02-10)
参考文献数
8

マグカップでインスタントコーヒーを溶かしてかき混ぜるときに,ティースプーンとマグカップがぶつかり,音が生じる。この音は,インスタントコーヒーが完全に溶解するまでの間,音程が「くぐもった低い音」から徐々に甲高い音に変化する。周波数特性を行ってこの現象の原因を解明し,その過程を教材化した。この教材は,音波・音響や振動に入門する教材にもなりうるが,それ以上に,科学研究の手法を学び,物理学を身近に感じるために最適の教材となりうる。
著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.2-9, 2008-03-10 (Released:2017-02-10)
参考文献数
29

今日の科学史研究の成果によれば,運動方程式ma=Fを発見したのはニュートンではないし,古典力学を完成させたのもニュートンではない。いわゆる"ニュートンカ学"の体系とは,『プリンキピア』以降,200年ほどの科学研究と科学教育の営みの中で形成されてきたものである。本論文では,"ニュートンカ学"的な教科書の古典とされるトムソン=テイト『自然哲学論』(1867)以前の英語圈の教科書における古典力学の記述を追い,『自然哲学論』以前に先駆的な役割を果たした教科書の存在を明らかにする。
著者
新田 英雄 塚本 浩司
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
大学の物理教育 (ISSN:1340993X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.16-19, 2011-03-15 (Released:2018-12-20)
参考文献数
6
被引用文献数
4
著者
颯々野 学 塚本 浩司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.227, pp.1-8, 1999-07-22

本論文では、Eric Brillが提案した変換に基づく誤り駆動型学習を日本語の固有表現抽出に適用する方法について述べる。形態素解析と学習で獲得した有限状態変換器(FST)を遣って固有表現の抽出を行うシステムを作成し、IREX (Information Retrieval and Extraction Exercise)の named entity task のformal run (総合ドメイン)に対して実験を行った。約10,000文のCRL固有表現データから1428個のFSTを学習し、F-measure 71.28を得た。人手作成のFSTの性能には及ばないものの、IREX NEに参加するシステムの半数よりもいい結果である。また、過学習が起きないことも確認した。
著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.537-541, 2001-12-25 (Released:2017-02-10)
参考文献数
13
被引用文献数
3

一般に科学研究は,先行研究を調査し,言及することが当然のこととなっているが,こと「実験教材の開発研究」の場合には,現在のところ全く無視されている。そもそも,教材史を研究することがほとんどおこなわれてきていない。本研究では,「すっとびボール」の教材史をたどることによって,先行研究尊重のルールが研究においていかに有効に機能するかということ,および,教材史研究の重要性を明らかにする。
著者
塚本 浩司 加納 誠 田崎 美弥子
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.10-12, 2004-03-18 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3

大学院における遠隔授業の試行において,仮説実験授業の遠隔授業化を試みた。その結果,モニター参加者たちから高い満足度を得ることが出来た。そしてまた,現時点での遠隔授業の問題点・課題も浮き彫りになった。
著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.133-139, 2004-07-09 (Released:2017-02-10)
参考文献数
25
被引用文献数
1

"仮説実験授業"は,板倉聖宣(国立教育研究所,当時)によって1963年に提唱された科学教育の授業理論であり,学校教育現場で大きな成果を上げている。しかし日本国外には,その理論・実践はこれまでほとんど紹介されることはなかった。にもかかわらず,近年の米国・英国を中心とした物理教育研究と問題意識が似通っている点が多い。本論文は,この仮説実験授業の基礎理論およびその具体的内容・成果と,欧米における近年の物理教育研究史を対比しながら論じる。
著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.537-541, 2001
被引用文献数
2

一般に科学研究は,先行研究を調査し,言及することが当然のこととなっているが,こと「実験教材の開発研究」の場合には,現在のところ全く無視されている。そもそも,教材史を研究することがほとんどおこなわれてきていない。本研究では,「すっとびボール」の教材史をたどることによって,先行研究尊重のルールが研究においていかに有効に機能するかということ,および,教材史研究の重要性を明らかにする。
著者
塚本 浩司 颯々野 学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. NL,自然言語処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.146, pp.81-88, 2001-11-20
被引用文献数
2

本稿では、テキスト分類のタスクに対し、AdaBoostを用いた能動学習の手法を適用した結果を報告する。対象文書としてReutesr-21578コレクションを用いたところ、能動学習なしのAdaBoostの精度を、約1/10の正解データ量で実現できた。また、文書の表現を語の出現回数を特徴値とするベクトルから、語が出現したかどうかのbinary値を特徴値とするベクトルに変えるとにより、能動学習で観察されることのあるサンプル数の増加に伴う精度の劣化について考察した。