著者
北出 紘章 塩川 浩昭 北川 博之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.43-44, 2019-02-28

クラウド コンピューティングや分散データ処理において,コンテナ オーケストレーション ツールはスケーラブル・高可用・高リソース利用効率を実現するソフトウェア プラットフォームである.これにより,クラスタ化されたインフラストラクチャに対するタスクの分散やリソースの管理を自動化することができる.コンテナは VM に比べて軽量な仮想化であり,その運用性を向上させるための技術の一つにライブ マイグレーションがある.本稿では,分散データ処理のためのコンテナ オーケストレーション システムである Hadoop YARN において,まだサポートされていないコンテナのライブ マイグレーションの実装について検討する.
著者
住谷 雄樹 堀江 和正 塩川 浩昭 北川 博之
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.455-456, 2018-03-13

生体データ解析において、データの時系列特徴は重要な役割を担っている。例えば、機械学習を用いてデータに何らかのラベル付けを行う場合に、特徴抽出が上手くいくデータ群とそうでないデータ群がある。後者のデータ群に対しては、何らかの処理で上手く特徴が取れる状態にする必要がある。他にも、次元削減やノイズ除去など、データから有用な情報を得るためには様々な処理が必要である。本稿では、ニューラルネットワークで構成された生成モデルであるGANを応用し、データ変換を行う手法を提案する。本手法で使用するGANは、データ群間の分布における対応関係を学習し、データを変換する。本稿では提案手法の概要と、性能評価の結果について述べる。
著者
真次 彰平 塩川 浩昭
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J106-D, no.10, pp.459-469, 2023-10-01

グラフ要約はグラフ中の幾つかのノード,及びエッジを一つにまとめることにより,グラフサイズを削減する技術である.グラフ要約では(1) 情報の欠損がない,(2) 圧縮率が高い,(3) 実装が容易であるという三つの要件が求められるが,従来の手法ではそれらを同時に満たすことができない.そこで本論文では,情報の欠損がなく高圧縮率なグラフ要約手法を提案する.提案手法は連結した3ノードに着目し要約を行い,それらの接続関係をビット列に変換することで.元のグラフに存在する全ての情報を高い圧縮率で要約する.本論文では実データを用いた実験を行い,従来手法と比較して高圧縮率な要約が行えることを確認した.
著者
藤原 靖宏 中辻 真 塩川 浩昭 三島 健 鬼塚 真
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.473-478, 2015-03-01 (Released:2015-02-03)
参考文献数
6

In AI communities, many applications utilize PageRank. To obtain high PageRank score nodes, the original approach iteratively computes the PageRank score of each node until convergence from the whole graph. If the graph is large, this approach is infeasible due to its high computational cost. The goal of this study is to find top-k PageRank score nodes efficiently for a given graph without sacrificing accuracy. Our solution, F-Rank, is based on two ideas: (1) It iteratively estimates lower/upper bounds of PageRank scores, and (2) It constructs subgraphs in each iteration by pruning unnecessary nodes and edges to identify top-k nodes. Experiments show that F-Rank finds top-k nodes much faster than the original approach.
著者
塩川 浩昭 北川 博之 川島 英之 渡辺 陽介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.6, pp.767-780, 2010-06-01
被引用文献数
2

近年,実世界から得られるストリームデータに対する問合せ要求が増大し,それらを実現するストリーム処理システムが研究開発されてきた.そして,地理的に離れた情報源の統合や負荷分散を実現させるために,ストリーム処理システムを分散配置させて利用する分散ストリーム処理システムが注目されている.分散ストリーム処理システムでは,複数のストリーム処理システムの入力と出力をつなぎ合わせることにより分散環境を構築するため,分散配置されたノートが一つでも停止してしまうと,システム全体が停止してしまうという問題がある.この問題を解決するため,本論文では,分散環境において高信頼化を実現するSemi-Active Standby方式を提案する.本方式は,既存方式であるActive Standby方式,Upstream Backup方式を統一化した方式であり,高信頼化におけるリカバリ時間とバンド幅使用率の調整を可能にする.本論文では,Semi-Active Standby方式の動作特性の詳細について述べる.また,我々が開発したプロトタイプシステムで行った評価実験について述べる.