著者
三島 健 藤井 雅雄 藤原 靖宏 鬼塚 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.170, pp.9-14, 2013-07-25

ビジネスで使われる代表的なDBMSにおいてトランザクションログをディスクに強制書き込みする事でrecoverabilityを保証するというアーキテクチャは今までほとんど変わっていない.しかし,コンピュータとネットワークはこの数十年で大きく進歩したため,ディスク書き込みオーバヘッドは深刻なボトルネックになってしまった.本論文では, Daigoと呼ぶ新しいDBMSクラスタを提案しその有効性をベンチマークで評価する. Daigoはトランザクションログをディスクに強制書き込みすることをやめて,代わりに複数ノードにデータベースを冗長に配置することでrecoverabilityを保証する. TPC-Wベンチマークを使った性能評価では, Daigoは他の代表的な既存クラスタに比べて高い性能を実現できただけでなく,オーバロード環境下でもサービスにほとんど影響を与えること無く構成変更できることが分かった.
著者
小沢 健史 鬼塚 真 福本 佳史 盛合 敏
雑誌
コンピュータシステム・シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.60-69, 2012-11-29

本稿では, MapReduce で行う処理のうち,部分集約が可能な処理を高速化する手法を示す.部分集約が可能な処理とは,集約時に結合法則と交換法則が成立する処理のことを指す.部分集約ができる処理に対して,既存研究では特有の処理系を新たに作成することにより高速化を行っていた.しかし,これらの手法は MapReduce の仕組みを大幅に変更する必要があることから, Hadoop に組み込むのは困難であった.そこで本研究では, Hadoop への実装コストが低く抑え,高速化をおこなう Map Multi-Reduce の提案を行う. Map Multi-Reduce は, MapReduce に Record Reduce と Local Reduce の 2 つの機能を追加した, MapReduce の拡張版である.提案手法の実装を行うにあたり行った Hadoop への変更量は, Record Reduce で約 200 行, LocalReduce で約 300 行と小さい.このように少ない変更量にも関わらず,ディスク IO とネットワーク IO が削減され,実験により 2TB WordCount を行う際に,処理速度が 1.7 倍になることを確認した.また, 100GB のデータに対して WordCount を行った際に,最大で Map 処理と Reduce 処理間のデータの受け渡しを 50% に削減できることを確認し,より大きな入力データに対して,データの受け渡しコストをより削減できる可能性があることを示す.
著者
今村 誠 阿部 匡伸 大野 邦夫 中挟 知延子 鬼塚 真 NISHIOKA Shuichi
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.156, pp.21-34, 2008-07-17

近年、実生活により発生した様々な情報のディジタル化が進んでおり、大量のライフログとして蓄積されつつあります。個人のライフログの一例としては、購買履歴、移動履歴、視聴履歴、電気消費量、写真撮影情報等があり、企業内にも、会議面会情報、文書作成履歴、出張等の決裁情報、会計情報等様々なものが存在します。今後、これらのライフログを活用した新しいサービスとそれを支えるための蓄積、管理、利用に関する研究発表がOIS及びDDの研究分野で活性化することが期待されます。そこで本パネルでは、ライフログ活用により生じる1)サービス・ビジネスモデルの変化、2)新たに出現する問題点、3)問題に対する今後の研究テーマという観点で議論と情報交換を行います。
著者
鬼塚真 磯部 成二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.7, pp.33-40, 1997-01-21

設計業務や分析業務では手戻りが頻繁に起きやすいため,ある時点での一貫性のあるデータをデータベース管理システムが自動的に保持することが要求される.また業務処理の手順が決定している場合は,この手順をデータベースで管理することによってデータの一貫性を保障することも要求される.前者の要求を実現するため,本稿では共用データベース上に,オブジェクトの状態とオブジェクト間に関する静的制約を定義することによって,チェックイン・チェックアウトを自動化する方式を提案する.一方後者の要求を実現するため,事象の事前条件・事後条件をデータベース上に定義することによって,長期トランザクションを構成する短期トランザクションの実行順序を保障する方式を提案する.We present two mechanisms of long transaction for engineering database management systems, one is to automate check in and check out control and the other is to insure the execution order of short transactions that compose a long transaction. The former mechanism automates the control of transferring objects from group database to private database and vice versa by the static constraints of objects. The latter mechanism insures the short transactions execution order by the dynamic constraints which manage pre-condition and post-condition of each event in short transactions.