著者
岡部 大介 岡部 愛 平井 智仁 大谷 紀子 岩野 公司
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.521-522, 2016-03-10

本研究では,アニメのキャラクターなどに扮する遊びである「コスプレ」のポージングを協働的に構築していく状況に着目する.コスプレイヤーのポーズと表情をKinectを用いてキャプチャし,顔や身体の各部位間の位置について客観的な指標を得る.コスプレイヤーがキャラクターの特性に関する理想的な表現に近づけていく過程のデータ解析を通して,ポーズの修得や熟達に関する一人称視点での変容が,身体の動きとどのように関係しているのかを,客観的に見ていく.またあわせて,得られた結果に基づいて「表現力」を客観的な数値として自動判定する技術の可能性を検討する.
著者
松村 昂輝 大谷 紀子 木村 司 福井 健一 沼尾 正行
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2019-MUS-125, no.5, pp.1-4, 2019-11-12

本研究では,深層学習の手法を用いた新しい音楽生成方法を提案する.音楽理論の観点から,コードとメロディは互いに調和する必要がある.つまり,音楽を作る際には,コードを考慮した上でメロディを作る事が望ましい.本研究では,コードを考慮したメロディ生成を行う深層学習モデルを対象とする.既存研究において,音楽の重要な要素であるリズムが考慮されたモデルは存在しない.本研究では,リズム ・コード ・メロディを一括に考慮して音楽を生成する新しい手法を提案する.本手法では,以下の三段階の手順に従い,複数の深層学習モデルを用いて音楽を生成する.①RhythmGenerator,RhythmTransformer により,大量の音楽データから学習した,コード及びメロディのリズムを生成する.②生成されたリズムを入力とし,RhythmToChordGenerator がコードを生成する.③生成されたリズムとコードから,ChordToMelodyGenerator によりメロディを生成する.提案手法を用いた実験では,リズム ・コード ・メロディが調和した音楽を生成することができた.
著者
大谷 紀子 岡部 大介 白井 大輔 高田 志麻 沼尾 正行
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.21-22, 2017-03-16

アーティストの潜在的な創造性を刺激し,創作の幅を広げることを目的として,プロのアーティストの作曲活動における自動作曲システムの活用方法を提案する.本研究で使用する自動作曲システムは,個人の感性に即した楽曲の生成を目的として開発されたもので,特定の感性に響く既存楽曲から共通する特徴を抽出し,進化計算アルゴリズムにより抽出した特徴を反映した楽曲を生成する.入力する既存楽曲や,生成楽曲の構成要素の一部をアーティストが指定することで,自身の創作意図を生成楽曲に盛り込む.活用事例として,フォークデュオ「ワライナキ」が共同募金応援ソングを作成した過程を示すとともに,作成された楽曲の印象に関するアンケート調査結果を報告する.
著者
大谷 紀子 志村 正道
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.399-404, 2004 (Released:2004-07-06)
参考文献数
11
被引用文献数
2 1

In representing classification rules by decision trees, simplicity of tree structure is as important as predictive accuracy especially in consideration of the comprehensibility to a human, the memory capacity and the time required to classify. Trees tend to be complex when they get high accuracy. This paper proposes a novel method for generating accurate and simple decision trees based on symbiotic evolution. It is distinctive of symbiotic evolution that two different populations are evolved in parallel through genetic algorithms. In our method one's individuals are partial trees of height 1, and the other's individuals are whole trees represented by the combinations of the former individuals. Generally, overfitting to training examples prevents getting high predictive accuracy. In order to circumvent this difficulty, individuals are evaluated with not only the accuracy in training examples but also the correct answer biased rate indicating the dispersion of the correct answers in the terminal nodes. Based on our method we developed a system called SESAT for generating decision trees. Our experimental results show that SESAT compares favorably with other systems on several datasets in the UCI repository. SESAT has the ability to generate more simple trees than C5.0 without sacrificing predictive accuracy.
著者
有馬 遼 大谷 紀子
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.337-338, 2019-02-28

衆議院議員総選挙において一票の格差が問題となっている.一票の格差は小選挙区の画定が大きく影響している.法律では,有権者が投じる票の重みが5年間で2倍未満になるように小選挙区を画定しなければならないと定められている.しかし,現在の統計的手法による小選挙区の画定では,人口変動などが原因となり達成できていない.本研究では一票の格差を小さくすることを目的とし,GA(genetic algorithm)を用いて小選挙区を画定する手法を提案する.2008年から2017年の人口データを使用して5年分の小選挙区を作成し,提案手法の有用性を示す.
著者
亀田 遼希 大谷 紀子
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.327-328, 2018-03-13

全線完乗とは,ある特定の鉄道路線すべてを全区間乗車した状態であり,鉄道乗りつぶしは,全線完乗を目指してまだ乗車したことのない区間を乗車する鉄道趣味の1ジャンルである.鈴木らは,全線完乗するための最短距離の経路を求める手法を提案している.しかし,実際の鉄道乗りつぶしでは列車運行ダイヤを考慮する必要があり,時間が取れない鉄道ファンにとっては短時間でより長い距離を乗りつぶせることが重要である.本研究では,鉄道ファンの支援を目的に,指定された条件や時間の下で,より長い距離を乗りつぶせる旅程を生成する手法を提案する.鉄道ファンを被験者とした評価実験を行い,提案手法の長所や課題を明らかにする.
著者
大谷 紀子 伊藤 史朗 柴田 昇吾 上田 隆也 池田 裕治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.187-188, 1996-09-04
被引用文献数
2

我々が提案するフロー情報収集・活用のための知的検索システムFitでは、フォルダにより視点を表現し,「視点別の文書提示」、「保、存候補のリストアップ」、「フォルダ単位の検索」の各機能を設けている。これらの機能は共通して「類似度判定部」を使用している。本稿では、類似度判定部の処理方式について説明するとともに、類似度判定の性能と、各種文書への適用可能性について評価した結果を報告する。
著者
伊藤 史朗 大谷 紀子 柴田 昇吾 上田 隆也 池田 裕治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.185-186, 1996-09-04
被引用文献数
2

我々が提案するフロー情報収集・活用のための知的検索システムFitでは、フォルダにより視点を表現し、「視点別の文書提示」、「保存候補のリストアップ」、「フォルダ単位の検索」の各機能を設けている。本稿では、これらを実現するためのシステム構成及び処理方式について説明する。また、フォルダ単位の検索におけるスコア計算の新しい方式を提案する。
著者
大谷紀子 上村僚子 栗原聡 沼尾正行
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.21, pp.1-6, 2013-03-08

個人の感性に即した楽曲を進化計算により生成する手法が提案されている.先行研究では,和音進行や音色などの決定手法を検討しており,メロディは同時に演奏される和音に調和する範囲内でランダムに決定されていた.本研究では,メロディにも個人の感性を反映させることで,より感性に即した楽曲の生成を目指す.帰納論理プログラミングによりメロディのリズムの感性モデルを獲得し,ハーモニーサーチにより感性モデルに適合するリズムを生成して,感性に即したメロディを生成する手法を提案する.20 代の男女を被験者とする評価実験により提案手法の効果を示す.