著者
安部 修仁 井上 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1296, pp.134-137, 2005-06-20

問 牛丼の販売休止が2004年2月11日。既に1年4カ月以上、「牛丼の吉野家」から牛丼が消えた状態が続いています。BSE(牛海綿状脳症)発生に伴う2003年末の米国産牛肉輸入停止から現在まで、どのような心境で経営に当たられてきましたか。 答 まず、今の心境をお話ししますと、2つの問題に直面しています。
著者
安部 修仁
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1361, pp.68-71, 2006-10-09

2年7カ月ぶり、9月18日から期間限定で販売を再開した牛丼の価格は並盛380円です。販売直前まで誰にも明かしませんでしたが、今年の春には決めていました。販売停止までは280円だった商品を、なぜ380円にしたのか。今回のテーマは商品の値付け、プライシングです。 まず、会社のポジション、商品のポジションを的確に見定めなければなりません。
著者
安部 修仁
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.32-36, 2008-05

米国産牛肉の輸入停止による「牛丼の販売中止」という苦難を乗り越えた吉野家。2006年、牛丼の販売を再開し、完全復活に向けて動き出している*1。さらに寿司やラーメンチェーンなど傘下の事業で「選択と集中」を進める。グループを統括する安部社長に、今後の成長戦略と現場リーダーの育成、食の安全について聞いた。
著者
安部 修仁
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1364, pp.150-153, 2006-10-30

「短期間であっても中途半端な牛丼を売ったらブランドが棄損する。それなら今は苦しくてもやめた方がいい」 こう考えて、牛肉の在庫がなくなり次第、牛丼の販売を中止することを決めたのは、日本政府が米国産牛肉の輸入停止を発表した当日、2003年12月24日の午前中でした。 中途半端な牛丼とは、吉野家の味の水準に達せず、価格も高い牛丼のことです。
著者
安部 修仁
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1365, pp.100-103, 2006-11-06

吉野家ディー・アンド・シーが手がけたM&A(企業の合併・買収)には、2005年9月にジャスダック証券取引所に上場した京樽、うどんチェーンはなまる(東京都中央区)、中華宅配の上海エクスプレス(東京都中野区)、韓国料理のファストフード石焼ビビンパ(東京都渋谷区)などがあります。 M&Aの対象とする会社は、成長が速くなるとか、内部の充実を図るとか、僕らが関わるメリット…
著者
安部 修仁 奥寺 憲穂
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.303, pp.46-48, 2001-08

「吉野家」のブランドに、価格コンシャスという時流への適応力を身にまとい、満を持して牛丼値下げ戦争に参戦してきた。その自信は、営業利益率19%という、異常とも言える高水準の利益を確保すると言い切る姿勢にも表れている。おっとり刀の真打ち登場の余波は、牛丼市場にとどまらない。デフレ時代の定着にとどめを刺すことになるのは間違いない。
著者
安部 修仁 橋本 真由美
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1374, pp.8-11, 2007-01-15

正社員が減り、代わりにアルバイトやパート社員が増える日本。「正社員でなければ将来を展望できない」という悲観論が真顔で語られ、「格差社会」は流行語になった。本当に出口の見当たらない時代なのか──。吉野家ディー・アンド・シーの安部修仁氏とブックオフコーポレーションの橋本真由美氏は、アルバイト、パートから上場企業の社長となった。