- 著者
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宮地 正人
箱石 大
- 出版者
- 国立歴史民俗博物館
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 1999
1.中津川に出張し、間譲嗣家、間和夫家、菅井深恵家、市岡楯子家等に出張し、各家に所蔵されている大量の書翰類を中心に撮影し、焼きつけ写真をもとに、年代、差出人、受取人、内容確定の作業をおこなった。2.中津川国学者のネットワークは、東美濃においては、北部の附知町にまで達しているため、同町の田口慶昭家を訪問し、関係史料を調査・撮影した。3.北三河稲武町の古橋源六郎家は、中津川国学者と深い関係を有し、幕末期の当主は平田国学者でもあったので、同家に赴き、調査・撮影をおこなった。4.飯田市を訪問し、同市の平田国学者関係史料の収集方について調査した。5.国学者の動向を知る上では、滋賀大経済学部に所蔵されている近江平田国学のリーダーであった西川吉輔の風説留は重要な史料なので出張、撮影したフィルムの焼付けをおこなった。6.市岡楯子家に所蔵されている嘉永元年から明治初年にかけての、各地の政治情報を収録した10册におよぶ大部の風説留を、史料編纂所に借用し、写真撮影をおこなった。7.馬籠の藤村記念館所蔵の「大黒屋日記」は、中津川宿の動向を知る上で不可欠の史料であるため、撮影申請をおこなったが、プライヴァシー問題の記載を理由に拒否された。この結果、同館に赴き、必要部分の史料筆写をおこなった。8.風説留は詳細目録がないと使用しにくく、また史料引用の上でも必要なので、一点目録を作成した。9.各家で収集した史料に関しては、全点にわたり年代を確定し、年月日順に編纂をおこなった。10.編年目録・風説留目録・大黒屋日記中中津川関係史料書抜の三目録を纏めて科研報告書を作成した。