著者
福島 健介 小原 格 須原 慎太郎 生田 茂
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.112-120, 2005-06-01 (Released:2014-12-01)

Web上から適切なサイトを探し出し目的の情報を素早く的確に探し出す能力(情報検索能力と定義する)は,図書の適切な利用とともに,現在の高度通信情報社会において,子ども達に身に付けさせたい能力の一つとなっている。しかしながら,現状では,系統的な指導がなされないままに,学習者は経験に基づく自己流の検索技術を用いている。そのため,情報検索能力には個人差が大きく,それが学習者の学習能力や学習効率に影響を与えている。本研究では,効果的な検索能力の体得に向けて必要な教授内容についての知見を得るために,情報検索能力に及ぼす要因をあきらかにすることを目的とした。高校生と大学生に同一の検索テストと情報環境に関するアンケートを実施した。また,高校生においては,情報の探索過程の詳細な解析を行った。その結果,男女間で情報検索能力に差があること,大学生の方が高校生より情報検索能力に優れていること,高校生と大学生では情報検索能力に及ぼす要因が異なること,高校生ではPC環境や利用状況・検索実行頻度とともに「言語に関わる知識・理解」が情報検索能力に及ぼす重要な要因となっていることがあきらかとなった。
著者
小原 格
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.596-598, 2023-10-15

本書は,クラウドシステム全般に関する,情報技術者に対する総合的な解説書である.特定システムの製品紹介的な解説が氾濫しているなか,基礎概念の説明に限り,クラウドシステムの全側面をカバーすする総合的な解説書をめざしている.基本的な仕組みの解説から始まり,既存システムからの移行導入,運用,IoTや人工知能応用,法制度との関係など,クラウドについて知るべきことを網羅している.
著者
小原 格
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.136-139, 2021-02-15

2020年8月16日に行われた,第13回全国高等学校情報教育研究会全国大会(オンライン大会)について,オンライン大会を行うまでの経緯や背景および当日の内容等について解説する.コロナ禍により予定されていた愛知大会が中止となり,何とか大会を実施すべくオンライン大会に着目し,他組織の支援もあってオンライン大会を成功させる.その際の具体的な取り組み内容や手順等を解説するとともに,大会での内容,当日の体制,その成果と課題についても触れていく.
著者
小原 格
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.161-166, 2019-01-15

高等学校情報科における問題解決学習と,その具体的な授業内容の一部について簡単に報告する.情報科では,2003年の設置当初より問題解決学習が重視されており,特に,現行学習指導要領「情報の科学」においては,問題解決そのものや進め方についても学習対象としている.高等学校における具体的な問題の捉え方,問題の発見方法,発想を広げたり,思考を掘り下げたりする具体的な学習活動,また,それを可視化させるシンキングツール「IE図」について紹介する.さらに,総合的な問題解決学習の進め方や指導のポイント,また,プログラミングによる問題解決学習についての実践報告も簡単に行いながら,次期学習指導要領「情報I」を見据える.
著者
小原 格 中野 由章
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.865-869, 2020-07-15

今までの大会や研究会においても初等中等教育機関の教員が発表することはあったが,平日に休むことや,公立学校教員の身分上の制約などが障害になっていた.そこで,情報処理学会第82回全国大会において,土曜日,および,午後に行われる「中高生情報学研究コンテスト」に先立つ形で「初等中等教員研究発表セッション」を企画し,8名の研究発表が予定されていた.しかしながらコロナ禍により中止となり,このままこれらの研究成果が埋もれてしまうことは,本会や初等中等教育にとって大きな損失になってしまうという危機感の下,本稿では,発表予定者の発表内容を簡単にまとめて記録に残すとともに,知識や実践の共有を図ることとした.
著者
小原 格 中野 由章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.865-869, 2020-07-15

今までの大会や研究会においても初等中等教育機関の教員が発表することはあったが,平日に休むことや,公立学校教員の身分上の制約などが障害になっていた.そこで,情報処理学会第82回全国大会において,土曜日,および,午後に行われる「中高生情報学研究コンテスト」に先立つ形で「初等中等教員研究発表セッション」を企画し,8名の研究発表が予定されていた.しかしながらコロナ禍により中止となり,このままこれらの研究成果が埋もれてしまうことは,本会や初等中等教育にとって大きな損失になってしまうという危機感の下,本稿では,発表予定者の発表内容を簡単にまとめて記録に残すとともに,知識や実践の共有を図ることとした.
著者
辰己 丈夫 兼宗 進 小原 格 野部 緑 酒徳峰章 山澤 昭彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.123, pp.115-122, 2007-12-08

情報教育の音楽化とは、情報の授業に音楽を利用する概念であり、音楽の授業にコンピュータなどを利用することではない。筆者らは、高校生を対象としたプログラミング入門の授業において、オブジェクト指向プログラミング環境であるドリトルの音楽機能を利用した授業を設計し、実際に授業を行なった。本発表では、その概要について述べる。In 2001, Tatsumi pointed out that the musical methodology is useful in computer literacy education. In 2007, we exercised our method in two different type classes. We used "Dolittle" which is OOP (object oriented programming) enviroment for beginner. In this paper, we will describe our works and reports about classes of highschools.