著者
工藤 上 小山田 隆
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

2009年と2010年の5月~10月に、青森県内の農場3カ所と北海道内の農場2カ所を対象に、イベルメクチンポアオン製剤の通常量投与による牛消化管内線虫の駆虫試験(Fecal egg count reduction test)を行った。その結果、糞便内線虫卵の大半を占めるCooperia属線虫の虫卵減少率は、青森県内の農場1カ所と北海道内の農場2カ所において8月の駆虫後に薬剤耐性の目安となる90%を大きく下回り、我が国の牛におけるイベルメクチン耐性線虫の存在が初めて確認された。
著者
本郷 研太 小山田 隆行 川添 良幸 安原 洋
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.799-803, 2005-10-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
33
被引用文献数
2

フント則の交換エネルギーによる解釈は誤りである.2電子系, 軽分子の低励起状態についてこの事実が指摘されて以来, 既に20年以上経つ.スピン最多重度状態の安定性は, 運動エネルギーはもちろん電子間斥力エネルギーをも増加させる代償として得られる原子核電子間引力エネルギーの低下に起因する.本稿は, 炭素, 窒素, 酸素原子の基底状態について同結論を拡散量子モンテカルロ法によって初めて検証し, 相関の役割を解析した.
著者
小山田 隆 江坂 幸敏 工藤 上 吉川 尭
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.574-578, 1996-08-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
28
被引用文献数
3

1992年7月~1995年12月に青森県東部地域で集められた18種の淡水魚総計44, 724尾について, 日本顎口虫の幼虫寄生を検索した.ドジョウ, ナマズ, ウキゴリ, ヤマメおよびウグイの5魚種から, 第3後期幼虫計322虫体を検出した.幼虫が検出された魚種はいずれも人への感染源になり得ると思われ, 特にヤマメを含むサケ科ならびにウグイを含むコイ科魚類は, 北日本で発生している人の日本顎口虫症の感染源として重視すべきものと考えられた.
著者
小山田 隆明 Takaaki OYAMADA 仙台大学 Department of Psychology SENDAI COLLEGE
出版者
仙台大学学術会
雑誌
仙台大学紀要 = Bulletin of Sendai College (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.101-107, 1969-02-01

The field of open-ended cognitive tasks in the experimental sensory deprivation is reviewed with the aim of attaining a frame-work which systematize many experimental findings. Major studies were discussed briefly. The following hypothesis was supported ; sensory deprivation impaired the higher order function of human beings, because sensory deprivation impaired or deteriorated the functions of organizing, apperceiving and verbalizing the cognitive objects, which can be regarded as the higher order function of human beings. Moreover, open-ended cognitive tasks were divided into three types according to the condition of the performance. The open-ended task consists of the way of the performance, the stimulus and a goal, then (1) the stimulus is self-imposed, and the goal of the task is unknown, self-defined and unstructured, (2) the stimulus is given, and the goal of the task is unknown, self-defined and unstructured, (3) the stimulus is given, the goal of the task requires the agreement with a certain criterion. Within 24 hrs. to 48 hrs. sensory deprivation, the deteriorative effects of sensory deprivation on the performance of the openended cognitive task were weakened in the degree that the open-ended cognitive task have some characteristics of the closed-end cognitive task, whose solution depends on the use of overleaned, structured and logical steps to reach a definite answer.
著者
本郷 研太 小山田 隆行 川添 良幸 安原 洋
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.799-803, 2005-10-05
被引用文献数
1

フント則の交換エネルギーによる解釈は誤りである.2電子系, 軽分子の低励起状態についてこの事実が指摘されて以来, 既に20年以上経つ.スピン最多重度状態の安定性は, 運動エネルギーはもちろん電子間斥力エネルギーをも増加させる代償として得られる原子核電子間引力エネルギーの低下に起因する.本稿は, 炭素, 窒素, 酸素原子の基底状態について同結論を拡散量子モンテカルロ法によって初めて検証し, 相関の役割を解析した.
著者
吉川 堯 小山田 隆 吉川 博康 坂口 真紀子
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.875-881,885, 1981-12-25 (Released:2008-02-13)
参考文献数
30
被引用文献数
2 4

ワラビ(pteris aquilina)の腫瘍原性について, ラット(211例)を用いて実験的研究を行った. そして特に膀胱腫瘍について組織形態学的検討を試みた. ワラビ給与例では膀胱の他, 小腸, 皮下, 腎臓および口蓋に腫瘍の発生を認め, ワラビの著しい腫瘍原性が確認された. 組織学的に膀胱には良性から悪性性格を示す乳頭腫(60例), 移行上皮癌(9例), 腺癌(2例), 腺維腫(6例), 平滑筋肉腫(2例), 血管腫(1例)が認められた. 腫瘍の発生はワラビ多給群において, より高率かつ悪性であった. 上皮性腫瘍の発生に対して粘膜上皮層の水腫および好酸性紡錘形細胞の出現を伴う上皮層の増生並びに肥胖細胞の動態が注目された.