著者
小川 清 斉藤 直希
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.2, pp.1-8, 2012-09-03

ソフトウェアと文書の作成,編集および教育の取組みの経験を基に,ソフトウェア関連文書の品質改善を検討する。ソフトウェア関連文書の品質改善を行うにあたって,ソフトウェアの品質特性の枠組みに文書の特性を当て嵌めた。事例でソフトウェア品質副特性で分類し,改善の方向を考える。
著者
加藤 輝政 小川 清 佐良木昌
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.69, pp.65-70, 1997-07-24
被引用文献数
2

英語複文を4パターンに分類した。典型(プロトタイプ)・定型(ステレオタイプ)・従属接続詞を伴わない型(ポテンシャルタイプ)・句形態に従属節構造が潜む型(レイテンタイプ)。この4パターンの複文は、単文結合に還元可能である。分割するのではなく、接続副詞などにより媒介される単文結合に還元する。English complexes are classified into four main types: prototype, stereotype, potential type, and latent type, The conception of clause is herein interpreted in a broad sense and thus the potential and latent types include NEXUS defined by Otto Jespersen. Hypotaxis which means subordination can be reduced to Parataxis with couplers such as conjunctive adverbs, hence the organization of unconnected coordinated sentences, Parataxis, have been developed to subordination expressing complex relationship between main thought and constituent parts thereof.
著者
柳田 宏一 小山田 巽 中西 喜彦 東條 英昭 小川 清彦
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.19-24, 1978-03-19

野草地周年放牧牛における乳量, 乳成分および乳質の分娩季節の違いによる変動について調べた.また, 哺乳牛における体重の増減量の変化を乳量の変化と関連させ検討した.供試牛は, 鹿大農学部入来牧場で昭和43年から昭和52年の間に繁殖に供した母牛実頭数35頭を用いた.すなわち, 泌乳量と乳質については延べ70頭を, 1日当たりの体重変化については延べ169頭(哺乳牛126頭, 非哺乳牛43頭)をそれぞれ対象に測定した.なお泌乳量については, 泌乳前期(0〜3カ月)と後期(4〜6カ月)に分け分析した.1.野草地周年放牧牛の泌乳量は舎飼牛の泌乳量に比較して, 前後期ともに各季節を通して少なかった.分娩季節による泌乳量の違いは, 哺乳前期は季節間で差がなく, 冬季でもかなりの量が維持されていた.しかし, 後期の泌乳量は秋季と冬季の間で有意な差が認められ(P<0.05), 冬季は他の季節に比較して低下していた.これらのことは, 前回で得られた生後3カ月(哺乳前期)の子牛の発育に季節差がなく, その後(哺乳後期)の発育は冬季で著しく低下する事実とよく一致している.2.乳成分についてみると, 比重は冬季に低下し(P<0.05), 脂肪率や無脂乳固形分も秋季から冬季に低下する傾向にあったが, その差は有意でなかった.アルコール陽性乳の出現率は夏季に高くなり季節間で有意な差を示した(P<0.01).3.哺乳牛における1日当たりの体重増減量をみると, 哺乳牛は冬季に同時期の非哺乳牛に比べ著しい体重減少を示し, その程度は, 哺乳後期に比べ前期で顕著であった.
著者
小川 清彦 中西 喜彦 柳田 宏一 根比 長幸
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.123-134, 1983-03-15
被引用文献数
1

鹿児島県下の草地利用型牧場について, 草地造成面積, 牧場数, 管理主体の性格, 飼養管理, 家畜および草地の問題点, および冬季の貯蔵資料の状況などを分析した.その結果は次のとおりである.1.鹿児島県下の総草地造成面積は1961年から1980年までの間に6,205.0ha造成されている.また, その約半分の3,163.6haが1966年から1970年までの5年間に造成されたが, 現在までも一定の草地造成が行われている.2.牧場数を管理主体別に区分すると, 公共牧場 : 47牧場(2,027.9ha), 農業公社牧場 : 12牧場(399.7ha)および一般牧場 : 230牧場(3,681.2ha)の計289牧場である.3.飼養管理についてみると, 肉用牛では調査した31牧場中周年放牧61.3%, 夏季放牧32.3%および舎飼い6.4%の牧場数になっている, 一方, 乳用牛では14牧場中舎飼い50.0%, 夏季放牧28.6%および周年放牧21.4%の牧場数となっている.4.各牧場の問題点のおもなものは雑草繁茂が肉用牛では74.2%の牧場で, 乳用牛でも50.0%の牧場で指摘されている.さらに, 施肥量の不足や草地利用法のまずさがそれぞれ半数近い牧場で指摘されている.5.冬季飼料の貯蔵状況をみると, 肉用牛で61.3%の牧場で, 乳用牛で28.6%の牧場で不足している.粗飼料確保についてみると, 肉用牛で乾草調製を54.8%の牧場で行い, さらに25.8%の牧場でサイレージを調製している.また, 61.3%の牧場で稲ワラを購入している.乳用牛では乾草調製を42.9%の牧場で行い, サイレージ調製を78.5%の牧場で, また, 稲ワラは57.1%の牧場で購入している.6.繁殖牛の受胎率は, 肉用牛, 乳用牛ともに60%以上の成績を示す牧場数は50%以下と少なかった.これは産草量の不足や牧草貯蔵法の未熟さと密接に関係しているように思われる.
著者
小川 清 澤井 新 飯田 登 萬代 雅希 渡辺 尚
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.2251-2262, 2005-11-01

単一の端末に複数の通信インタフェースを接続し, 複数経路を利用するマルチホーミング通信環境においては, 往路と復路で異なる経路を利用すれば, より効率的な情報通信が可能となる場合がある. これを可能とするためには, 片方向の遅延を考慮して適切なインタフェースを選択する必要がある. しかしながら, 通信経路の負荷が時間帯, 通信量などによって変動することや, 往路遅延と復路遅延を簡単には分離できないことなどから, 正確な片方向遅延を直接求めることは一般的には困難である. 本論文では, 複数のパターンの往復概遅延の組から片方向の概遅延差を簡便に求め, これに基づいて経路を選択する方式を提案する. 本方式は, 通信相手との時刻同期, 測定のための制御パケットが不要で, ネットワーク層に依存しないため拡張性があることなどの特徴をもつ. また, 提案方式をICMPで計算機上に実装し, 種々のマルチホーミング通信環境で実験評価する. その結果から片方向経路選択が可能であり, 提案方式が有効であることを示す.