著者
荻野 登司 峰野 悟 三浦 尚志 小椋 大輔
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.253-256, 2016 (Released:2017-10-31)

ルームエアコンディショナーで冷房運転や除湿運転をすると、居室空気の水蒸気が結露して室内機の熱交換器に付着する。その水分が室内機内部に最大1kg程度保水される実験室実験結果を報告したが、実使用環境下での再現性やエアコン停止時の挙動などの課題が残った。そこで、実使用状況下にて除湿による室内機内部に生じる水分について、エアコンの運転時だけでなく停止時を含めた除湿放湿特性を把握する事を目的にフィールド模擬実験を行った結果について報告する。
著者
三浦 尚志 小椋 大輔 荻野 登司 巽 佑介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.213-216, 2014 (Released:2017-11-15)

ルームエアコンディショナーの除湿特性及び制御を明らかにするために、人工気候室2室に室内機と室外機を設置し、エアコンが処理した顕熱・潜熱能力や室内機吹き出し風量、冷媒温度等を計測した。除湿方式の異なる2機種(再熱除湿方式及び弱冷房除湿方式)において、冷房運転と除湿運転を測定し、様々な稼働状況を再現するために室内機設置室内の温湿度を変えて実験した。本報告では主に室内機の吸込・吹出気流及び熱交換器表面温度から、室内機内気流の温湿度変化について考察した。
著者
鉾井 修一 原田 和典 小椋 大輔
出版者
京都大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

森林による二酸化炭素の固定と木炭の製造・貯蔵というCO2固定化プロセス、水およびエネルギー循環、排出量取引などの国際的な取決め・経済・社会システムをトータルに考えたシステムの提案と、提案するシステムの可能性を探ることを目的とする。そのために、本研究では以下の事項についての検討を行う。1.木炭化により固定し得る二酸化炭素(炭素)量の評価と炭化プロセスにおけるエネルギー収支の把握 2.木材供給システム、木炭製造プロセスおよび木炭貯蔵システムの検討と木炭貯蔵可能量の予測 3.木炭の吸放湿性を利用した室内湿度制御と健康との関係についての検討 4.木材および炭化後の木材の耐火性能についての評価 5.二酸化炭素固定化を認定・評価する国際的なシステムの提言今年度は以下の研究を行った。1.森林における物質収支、エネルギー収支についての基礎資料を収集し、二酸化炭素固定量の評価、木炭の製造に利用可能な木材量を把握する。2.代表的な木炭製造プロセスのエネルギー関係、木炭の収率、材種との関係などを整理し、その特徴を評価する。これにより、木炭化により固定し得る二酸化炭素(炭素)量を評価する。3.木炭貯蔵が可能な場所をリストアップし、その貯蔵可能量を見積もるとともに、木炭生産地と貯蔵地との間の最適な輸送システムについて検討する。4.木材および炭化後の木材の耐火性能についての評価を行う。5.壁の吸放湿性を利用した建物内湿度の調整と空調による湿度調整との関連について調査・整理する。
著者
鉾井 修一 朽津 信明 宇野 朋子 小椋 大輔
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

東南アジアでは、多くの石造・レンガ造文化遺産が植物および微生物による被害を受けている。本研究では、遺物に及ぼす藻類の影響を検討し、藻類の成長予測モデルの提案を目的とした。具体的には、スコータイ(タイ国)の大仏を対象として、藻類の成長に及ぼす環境の影響について検討を行った。藻類の成長予測には藻自身の含水率を予測することが重要であることを明らかにするとともに、環境条件を考慮した藻類の成長モデルを提案し、その妥当性を検証した。