著者
小野 清美 永野 聡一郎
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.49-57, 2013-03-30
被引用文献数
3

葉の老化は黄葉・紅葉現象に見られるように劇的な変化であり、古くから研究されてきた。また、葉は個体の成長を支える炭素獲得器官であり、窒素保持器官であることから、葉が老化することが個体の物質生産、子実の収量にどのような影響を与えるのか調べられてきた。ここでは葉の老化に影響を与える環境要因、およびそれらと個体レベルでの葉の老化の制御機構との関連について述べる。また、葉の老化の進行を実験的に操作することが個体の物質生産にどのような影響を与えたのかを明らかにした研究を紹介したい。
著者
小野 清美
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.59-64, 1984

近年になり「フリーセックス」という言葉が流行し,性に対する考え方が解放的になってきた。そして,生殖と性欲の分離や,結婚に対しても,同棲などのように法律と結婚を区別したり,また,結婚のありかたか子を育てる場合とそうでない場合などを目標とするように,選択して性を生きる考え方が広まってきている。こうした状況下で生殖と性欲を分離する手段として避妊法がある。そこで若者たちの男女交際の実状,人工妊娠中絶の考え方,避妊知識と教育の必要性に焦点をあてた調査の結果を報告する。性教育をしていくための一資料になろう。なお,調査の手続きは以下のとおりであった。 調査期間--1983年5月23日 調査方法--無記名アンケート方式 調査対象--看護学科学生162名,歯科衛生学科学生41名。合計203名。全員女子。
著者
小野 清美 林 優子 大井 伸子 奥田 博之 山岡 聖典
出版者
岡山大学医学部保健学科
雑誌
岡山大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13450948)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.27-36, 2001-12-25

病院におけるアメニティの重要性は十数年前から言われているが,それは建物の建築の時だけでなく,その後療養の場所をどのように維持し,快適環境を患者にいつまでも提供していくかである。これまで日常の看護業務において掲示物やパンフレットの置き方,床頭台のあり方などは整理整頓の一環で病棟管理の中にあった。だが,もう一つの流れがある。ウイリアム・モリスは生活の中における芸術化を考え,生活用品そのものに美しきと手作りの良さがあることを提唱した。こうした生活デザインの流れの中で,本研究では本学科棟内において床頭台のディスプレイや掲示の仕方,パンフレットの置き方など,ラッピング技法を使用し,入院生活上のアメニティの創出を試みた。その後,ラッピング技法を用いたアメニティ創出の試みは患者の心を癒す可能性のあることを明らかにした。また,ラッピング技法使用上の留意点についても指摘した。The importance of producing the comfortable environment, namely to create the amenity for the patients admitted in the hospitals, has been recognized recently. In this study, to create the better amenity for admitted patients' daily life by the nurses, we examined the influence of the ways of displaying, placing and decorating the daily materials, such as booklets, tea cups, letters and etc. on a bed side table, using the wrapping skills. As a result, we found out that creating the amenity using the wrapping skills might be useful for the admitted patients' care and their mental healing. Furthermore, we indicated some important points when using the wrapping skills, such as selecting appropriate materials and methods suiting for each subjected matter.
著者
小野 清美
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大學法政論集 (ISSN:04395905)
巻号頁・発行日
vol.217, pp.43-82, 2007-04-27

北住炯一教授退職記念論文集 第一部 近代世界の展開 - ヨーロッパと東アジア -
著者
小野 清美 飴野 清 原 量宏 奥田 博之 秋山 正史 柳原 敏広
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

成育医療は妊娠中から出産後まで、母親から胎児、新生児、小児、キャリーオーバー、思春期、成人に至る一連のサイクルに係わる疾患に関する医療であり、これらを一括し連続で診ていく医療である。この成育医療の中では専門家の壁はなく対象者のニーズに応じた医療となってきている。しかし、周産期医療のレベルではわが国でも極めて高くなっているが、母親と子どもをとりまく環境はこの20年の月日の中で、技術の革新、情報化に伴い大きく変わってきた。女性の高学歴化、自立、家事労働の合理化、ライフスタイルの変化、相対的な労働人口の減少などにより、働く女性の増加に伴って、多様性のある女性の健康と人権(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)やりプロダクションサイクルの問題にも対応する必要性が生じ、総合的な施策が言われるようになってきた。こうした成育医療の観点から妊娠と車の問題は、乳幼児の事故防止や救急医療体制などからチャイルドシート(以下CRS : child restraint system)は大きな社会問題となり、ついに2000年(平成12)4月1日から着用の義務化となった。そこで、本研究は法制化の前年の状況・法制化された年・その後の状況(平成11年から13年まで)までのCRSを取り巻く状況を考察し、緊急時および母子保健の視点で"母子保健システムの支援体制"の私案を発表し助産婦の取るべきマネージメントの重要性を導いた。具体的な展開の一例として母親学級にアプローチし、「命」と「心」に向けた模擬授業の実践を本学助産婦コースの学生に実施し、バーチャルリアリティの授業の開発をした。
著者
小野 清美
出版者
大阪外国語大学
雑誌
大阪外国語大学論集 (ISSN:09166637)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.107-136, 1990-03-31

Im Jahre 1917 erkannte die SPD die parlamentarische Demoktatie als sozusagen strategisches Ziel an und forderte die Parlamentarisierung der konstitutionellen Monarchie ernstlicher als bisher. Schon damals sprach man in Westeuropa von der Krise des parlamentarischen Systems, und zwar wegen tiefer sozialwirtschaftlicher Strukturwandlungen wie z. B. Her Massendemokratie sowie des massenhaften Auftretens und der Politisierung der Intressenverbande. Trofzdem hatte die SPD kein ProblembewuBtsein fur solche Wandlungen und hielt die parlamentarische Demokratie nach wie vor dogmatisch fur Selbstverwaltung des Volks durchs Parlament. Diese direkt - demokratische Idee (Identitat von Regierenden und Regierten) blieb nachhaltig in der SPD. Die Sozialdemokraten sprachen sich fur die plebiszitaren Elemente der Weimarer Verfassung aus. Aus solcher Anschauung uber den Parlamentarismus resultierten die Ignorierung von der eigenstandigen Funktion der Regierung als politischer Fuhrung einerseits und die Gegringschatzung des Parlaments andererseits. Dieses Verhailtnis begunstigte die Ministerialburokratie, die die Revolution unverletzt uberlebt hatte, und viele Interessenverbande nutzten auch in der Weimarer Zeit ihre innigen Kontakte mit der Burokratie als Gegengewicht gegen das Parlament. H. Sinzheimers Konzepte vom "sozialen Parlamentarismus" und spater von der "Arbeitsteilung von politischer und wirtschaftlicher Demokratie" waren sehr nutzlich fur die Ergsinzung der sozialdemokratisehen Parlamentarismusidee, als die SPD in der Revolutionszeit zur Konfrontierng mit den organisierten Interessen gezwungen wurde. Er beabsichtigte eigentlich eine Entlastung des Parlaments und eine neue Entwicklung des Parlamentarismus und des Staates. Aber seine Absicht wurde durch antiparlamentaristische Krafte sofort verzerrt. Das hatte teilweise wiederum etwas mit seinem eigenen traditionellen Verstaindnis des Parlamentarismus zu tun.