著者
高橋 和哉 中村 勝一 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.351, pp.45-50, 2009-12-11
参考文献数
10
被引用文献数
2

本研究で対象とする人群観測ネットワークは,お祭り会場などで発生する人込みや商店街などでの人の流れをセンサーネットワークによりリアルタイムに把握することを目的とする.リアルタイムの人群のデータは, 人の誘導やデジタルサイネージの効率的な設置などに生かすことが期待される.本研究では,人群の検出には超音波測距センサー,ネットワークの構築にはアプリケーション開発を重視したAtlasというセンサーノードプラットホームを用いる.人群のデータは,Ajaxを活用したWebアプリケーションによって提供する.本稿では,人群観測ネットワークの設計・実装についてまとめ,超音波測距センサーによる人群検出の実験結果と評価について報告する.
著者
山崎 克之
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.44-51, 2012-06-01 (Released:2012-09-01)
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
駒田 元希 山本 寛 中村 勝一 高橋 卓 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.417, pp.17-22, 2011-02-11

本研究では,超高速のインターネット衛星WINDSの通信特性を再現できるネットワークシミュレータ(NS2)のモジュールを開発することを目的とする.このために,WINDS上でTCPの基本的な通信特性の計測を行い,RTT,ジッタ,パケットロスの特性を明らかにした.これらの特性の中で,本研究ではTCPの通信性能に大きな影響を与えるパケットロスに着目した.評価結果より,パケットロスの原因である伝送路上のエラーがポアソン過程で発生することが分かった.また,WINDSの伝送フレームの構造に起因する,伝送路エラー発生時に同時にロスするパケット数は1または6となる頻度が高いことが分かった.そこで,このようなWINDSに特徴的なパケットロス特性をモデル化LNS2のモジュールとして開発した.
著者
山本 寛 近藤 喜芳 佐々木 力 阿野 茂浩 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.96, no.10, pp.1226-1229, 2013-10

本研究では,大規模なイベントの安全確保や宣伝などのために,参加者がもつAndroid端末に向けてIPマルチキャストを利用して様々なコンテンツを配信する新しい情報配信システムを提案する.約40万人が参加する長岡花火祭りにおける提案システムの実証実験では,情報配信地点から250[m]離れた位置に対して音声情報を提供できることを確認した.
著者
キウェ ピュ ピュ 山本 寛 大木 聖子 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.170, pp.25-30, 2010-07-30

日本は、世界的にも最も地震が起こる国の一つであり、これまで何千年間も被害を受けてきている。しかし、地震の経験は、被害を受けた地域での知恵となるにとどまり、日本に暮らすあらゆる人々の共有知とはなっていない。地震の経験を多くの人で共有できれば、地震の知識が向上し、大きな災害に備えること、つまり防災リテラシーの向上が図れる。本研究の目的は、地震の経験を共有して、アーカイブにすることのできるウェブベースシステムを開発することである。他の人がどういう手段をとったか(家族の安否確認、帰宅ルートのチェック、など)を確認することで、自分のアクションを見直すことができ、大きな地震が発生した時のための備え(防災リテラシー)は格段に向上する。システムは地震研究所(ERI)のウェブサイト上で公開する予定である。
著者
阿野 茂浩 長谷 川亨 山崎 克之 加藤 聡彦 鈴木 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.2, 1994-09-26

一般的に、FR回線上のフレームをATM回線上のセルに変換する方式には、1つのフレームを受信後、フレーム全体をセル化してATM回線へ送出するメッセージモードと、フレームを1セル分受信次第、順次セル化して送出するストリーミングモードの2つの方式が考えられている。筆者らはこれまでに、複数FR回線からATM回線への多重化装置におけるフレームの送出待ち時間などについて、両方式の比較を行った。セル化方式の検討を進めるためには、ATM網内において多重化が行われた場合の特性を比較することが重要である。そこで本稿では、複数の多重化装置からのATM回線が、ATMノードでセル多重化された場合のセル損失率とフレーム損失率について、シミュレーションにより両方式を比較した結果について述べる。
著者
大倉 輝 山本 寛 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.95, no.5, pp.1081-1090, 2012-05-01

近年,人間の行動を日常的にデータとして記録するライフログに注目が集まっている.人の位置を計測する手法は,屋外ではGPSが利用可能であるが,屋内では衛星からの電波が遮断されるためGPSの利用は困難である.そこで,GPSを用いずに人の位置を推定できる手法の確立が求められている.本論文では歩行経路を推定するために,加速度データから歩行周波数とエレベータ搭乗区間を,方位データから曲がり(歩行者の進行方向の変化)を推定する手法を提案し,システムを開発した.更に,開発したシステムを利用した評価実験を行うことで,歩行経路の推定精度を検証した.その結果,評価に使用した経路全てにおいて80[%]以上,更に,エレベータを含まない場合は92[%]以上という高い推定精度が得られ,屋内での歩行経路推定に有効であることが分かった.
著者
山崎 克之 山本 麻希 山本 寛
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

新潟県粟島におけるオオミズナギドリの営巣地をフィールドとし、環境観測情報ネットワークの研究開発を進めた。データ解析の結果、平成23年度と24年度ではメスの帰巣パターンが異なることから、日本海の海面温度の上昇がトリの生態にあたえる影響を実証できた。また、ZigBeeネットワークのノード間で2msの精度でクロック同期を実現する方式を研究開発し、これを利用して有害鳥の検知撃退システムを開発した。発表論文は電子情報通信学会通信ソサイエティ論文賞を受賞した。本研究は生態学の専門家とのコラボレーションによって実現したものであり、この受賞によって生態学への情報ネットワークの研究が広まることを期待している。
著者
味呑 翔平 倉園 博樹 山本 寛 星 立人 吉武 晃一 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.444, pp.83-88, 2012-02-16

雪国における道路の除雪作業は,車による交通事故防止の観点から重要な意味を持つ.そのため,効率的な除雪を行うためには,どのエリアにどの程度雪が積もっているかを把握し,必要なときだけ除雪車を出動させる必要がある.そこで本稿では,除雪車の効率的な除雪作業を支援することを目的として,超音波測距センサーを用いた積雪・降雪観測システムを提案する.平成22年12月から平成23年3月の期間において実施した積雪計測実験の結果から,センサーによって積雪量の検出が可能であることを示す.また,本システムでは積雪量から一定時間あたりの積雪量の導出も行い,降雪量も除雪車の出動を判断するためのパラメータとして活用可能であることを示す.
著者
大倉 輝 山本 寛 山崎 克之
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.5, pp.1081-1090, 2012-05-01

近年,人間の行動を日常的にデータとして記録するライフログに注目が集まっている.人の位置を計測する手法は,屋外ではGPSが利用可能であるが,屋内では衛星からの電波が遮断されるためGPSの利用は困難である.そこで,GPSを用いずに人の位置を推定できる手法の確立が求められている.本論文では歩行経路を推定するために,加速度データから歩行周波数とエレベータ搭乗区間を,方位データから曲がり(歩行者の進行方向の変化)を推定する手法を提案し,システムを開発した.更に,開発したシステムを利用した評価実験を行うことで,歩行経路の推定精度を検証した.その結果,評価に使用した経路全てにおいて80 [%]以上,更に,エレベータを含まない場合は92 [%]以上という高い推定精度が得られ,屋内での歩行経路推定に有効であることが分かった.
著者
添田 勝真 宮下 寿幸 小島 展人 吉田 雄一 浅野 一志 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.421, pp.17-22, 2010-02-12
被引用文献数
2

除雪作業時は道路状況の把握が困難である。状況を把握しないままでは設備の破壊や運行への支障などの問題を生じる可能性がある。本研究はこれらの問題を解決する為の除雪車支援システムの研究を行ったものである。本研究の提案システムはRTK-GPSという高精度位置測位技術を用いている。これを用いた既存システムは測量など固定用途に限られている。本研究では、除雪車という移動体に適用する為のシステムの実験と開発・評価を行った。研究の結果、既存システムが用いるTCPは移動体向けとしては適当ではなく、UDPが適当であることを明らかにした。UDPを用いたRTK-GPSデータ配信プログラムを開発し、基本性能を評価した。
著者
高橋 和哉 中村 勝一 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.6, pp.1065-1066, 2010-06-01

超音波測距センサを用いた人群観測ネットワークを設計・実装した.人検出時間率の考え方により人群観測を実現し,計算時間も実用上問題ないことを実証することで,コストやプライバシーの課題を解決した人群観測の実用性を示した.