著者
森光 高大 片岡 洋人 岡田 幸彦
出版者
日本原価計算研究学会
雑誌
原価計算研究 (ISSN:13496530)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.110-122, 2018 (Released:2021-09-15)
参考文献数
31

本稿は,筆者らが 2016 年 6 月から実施した日立製作所における調査・社内資料収集をもとに,当社の「超総原価計算制度」を採りあげ検討する。これは,販管費だけでなく,利子をはじめとする営業外費用を製品単位に配賦するなど,製品原価計算の一般論と異なる特徴を持つ。本稿の検討の結果,当該原価計算は,製品原価の集計のみならず,恒常的に価格決定や製品軸での採算把握に資する情報をも提供していることが明確になった。
著者
岡田 幸彦 小池 由美香
出版者
日本簿記学会
雑誌
簿記研究 (ISSN:24341193)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.12-25, 2021-06-30 (Released:2021-08-31)

三式簿記論の基礎理論として,さらには新たな会計理論として期待された井尻雄士教授のMomentum Accountingは,簿記研究や会計研究として新たな分野を確立するような研究の蓄積・発展がなされていないのが現状である。本稿は,1990年代以降にMomentum Accounting研究が蓄積・発展しなかった理由として,井尻理論の史的展開におけるMomentum概念の変化に研究者たちが気づいておらず,本稿で指摘する2つのMomentum概念(Wealth-based MomentumとIncome-based Momentum)が日本語圏と英語圏とで正確に伝わっていない可能性を指摘したい。そしてその背後には,数学的な正しさ,物理学的なもっともらしさ,会計学的な新しさの全てを満たそうとした井尻教授の苦悩があったと推察される。本稿では,Momentum Accounting研究の史的展開をふまえ,その致命的な問題を克服する将来の発展方向として,三式簿記論とMomentum Accountingの新たな世界観を議論・提示する。
著者
岡田 幸彦
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.77, pp.57-60, 2007-11
著者
大江 秋津 岩井 良和 岡田 幸彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.173-176, 2014

本研究は、新興企業成立プロセスにおける、財務担当役員であるCFOがビジネスプランの質の向上や組織パフォーマンスへ与える影響を明らかにした。データは、米国新興企業家858企業の6期に渡るパネルデータを利用した。分析の結果、新興企業は創業者チームにおけるCFOの貢献度が高いほど黒字化し、ビジネスプランの修正を行い、実務とその内容が一致することが明らかとなった。さらに、ビジネスプランの修正と、実務とその内容の一致は、新興企業の黒字化に強い正の影響を与えることから、ビジネスプランの質の向上を意味する可能性を示した。
著者
岡田 幸彦
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2009-2011
著者
岡田 幸彦
出版者
一橋大学
巻号頁・発行日
2006

学位論文: 博士(商学) -- 一橋大学, 平成18年3月28日