著者
山越 大雅 田島 浩一 近堂 徹 渡邉 英伸 岸場 清悟 西村 浩二 相原 玲二
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-53, no.8, pp.1-7, 2021-05-06

脆弱性診断は,Web コンテンツ,コンピュータ,ネットワーク等に対して擬似攻撃を行い,内部に潜む脆弱性を発見する診断であり,昨今のサイバー攻撃の脅威に備えるために世界中のあらゆる組織で必要不可欠なものとなっている.一般的に,診断結果には脆弱性が危険度によりレベル分けされており,それがそのまま対策の優先度として利用されているという問題点が指摘されている.この問題に対して本研究では,セキュリティインシデントにつながる可能性を元に対策の優先度を評価し,反映した診断結果を提供する脆弱性評価システムを開発した.脆弱性評価システムでは,脆弱性診断により得られる診断結果を対象とし,診断結果に含まれるCVE(脆弱性の識別子)などの識別子や脆弱性情報として公開されている NVD および JVN のデータベース等を用いて評価を行う.また,広島大学で実施している脆弱性診断の診断結果を処理対象として例を示す.
著者
松浦 敏雄 藤村 直美 相原 玲二 岸場 清悟 山之上 卓 山井 成良 宮下 健輔 坂下 秀
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.41-41, 2017-11-30

インターネットと運用技術研究会主催のインターネットと運用技術シンポジウムは 10 回目を迎える.また,分散システム / インターネット運用技術シンポジウムから通算 20 回目となる.10 年目の節目となる本シンポジウムでは,「インターネットと運用技術の過去と未来」 について,IOT / DSM / QAI / EVA 研究会歴代主査によるパネルディスカッションをおこない,未来を展望する.
著者
梶原 大輔 上浦 大智 藤田 貴大 前田 香織 相原 玲二 西村 浩二 岸場 清悟
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.409, pp.81-86, 2005-11-10
参考文献数
5
被引用文献数
5

MAT-MONETは筆者らが提案している複数インターフェースに対応したモバイルネットワークアーキテクチャである.本稿ではDHCPやルータ広告に相当する, MAT-MONETにおけるアドレス割当プロトコルについて述べる.また, モバイルルータが多段で構成されたモバイルネットワークにおいてモバイルルータの移動情報を配下のモバイルルータやモバイルノードに伝えるための移動通知プロトコルについて述べる.このとき, モバイルノードは複数インタフェースをもつことを前提としており, 移動通知情報にはインターフェースの優先度が含まれる.
著者
相原 玲二 岸場 清悟 近堂 徹 西村 浩二 田島 浩一
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

移動するコンピュータから複数の相手端末に対し同報通信を行うことができる移動透過マルチキャストとして、IPモビリティ通信方式から得られるIPアドレスなどのネットワーク情報を積極的に活用する移動透過アプリケーションレイヤマルチキャスト通信方式を提案した。研究代表者らが過去に提案している移動透過通信方式を、マルチキャスト通信が可能となるよう拡張し、その具体的な実装設計、プロトタイプ作成および性能評価を実施した。
著者
正岡 元 関 顕生 岸場 清悟 近堂 徹 西村 浩二 相原 玲二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.459, pp.161-166, 2009-02-26

近年,LinuxやFreeBSDなどUnix系OSの配布などで,BitTorrentをはじめとしたP2P型のファイル共有ソフトウェアが利用されている.P2P型のファイル共有プロトコルでは,ノードのアドレス変更や切断にある程度対応するための仕組みが含まれている.しかし,多くのノードが移動している場合など,アドレスが頻繁に変更される場合,転送効率が低下し,高速なネットワークであってもその帯域を十分利用できない.一方,ネットワークを移動してもセッションを中断することなく通信を継続できる技術として移動透過通信がある.移動透過通信を利用しP2P型ファイル配布を行うことで,ファイル転送の速度向上を実現することができる.本稿では,移動透過通信を利用した場合のP2P型ファイル配布時間を測定することにより,多くのノードが頻繁に移動する環境におけるファイル配布方式について評価する.
著者
岸場清悟 西村 浩二 相原 玲二 津久間 秀彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.80, pp.57-61, 2001-07-27

利用者への警告メール送付を主としたパスワード変更促進手法を実装し、広島大学情報メディアセンターで運用して評価を行なった。3?4割の利用者が警告に応じてパスワードを変更する成果を挙げたが、2度目以降の警告メールには利用者が慣れてしまい、警告が放置される傾向があることがわかった。We implemented promotion methods for changing users' passwords in Information Media Center, Hiroshima University, and evaluated them. One of the methods is sending mails to users who have not changed their passwords over 90 days. 30-40% users had changed their passwords at the warning. But, it emarged quantitatively that users tend to negrect the warning mail in the second time.