著者
田中 貴章 杉田 裕次郎 白沢 竜馬 亀沢 健太 東 剛秀 松下 翔太 小田 健太郎 下園 幸一 山之上 卓
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成23年度電気関係学会九州支部連合大会(第64回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.513, 2011-09-26 (Released:2013-03-05)

本研究では,スマートフォンが持つ加速度センサを利用し端末の移動距離を算出することで,スマートフォンを3次元モデリングツールとして利用可能にする事を目的とする.移動距離の算出は加速度センサの値を積分することで行う.しかし加速度センサの値には重力加速度の値も含まれるため重力加速度の影響を取り除かねばならない為,本研究ではまず,重力加速度が移動距離の算出にどの程度影響するかを調べる為の実験を行なった.実験の結果,重力加速度の盈虚を取り除くことで移動距離の相対誤差を30%まで抑えることが可能だと分かった.今度の課題は,センサキャリブレーション,重力加速度を性格に取り除くシステムの構築をすることである.
著者
山之上 卓 吉村 圭一郎 小田 謙太郎 下園 幸一
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2015-IOT-28, no.11, pp.1-7, 2015-02-26

Twitter の呟きがその模様に現れる 「着る電光掲示板」 の開発について述べる.この掲示板を着た人は,歩く広告塔となるだけでなく,災害発生時の連絡通知手段となる可能性を持つ.
著者
片桐 太樹 小田 謙太郎 下園 幸一 山之上 卓 樋高 想士
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.2, pp.1-5, 2014-02-20

タブレット端末等の液晶タッチパネルの上に、薄い紙を載せ、その上で書写の練習を行う書写練習システムを開発している.このシステムは、実際の紙の上で行われる作業を液晶タッチパネルで強化するシステムであり、我々はこのような技術を 「強化現実」 と読んでいる.この書写練習システムを、クラウド技術と組み合わせることにより、コミュニティ全体で書写の練習をおこなったり、処理性能の向上を計ったりする予定である.
著者
樋髙 想士 山之上 卓 小田 謙太郎 下園 幸一
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.3, pp.1-5, 2014-02-20

携帯端末利用者のための会議・授業の支援システム,ポータブルクラウド,について述べる.これは持ち運び可能なケースにコンピュータクラスタと無線 LAN アクセスポイントとネットワーク機器などのハードウェアを組み込み,これに,ルータ,ファイル共有システム,実時間画面共有システム,双方向実時間スライド共有システムなどのソフトウェアを導入したものである.本システムを研究会や勉強会や我々のゼミで半年以上運用し,改良を続けている.
著者
柏崎 礼生 山之上 卓 桝田 秀夫 三島 和宏
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-54, no.11, pp.1-7, 2021-07-02

ACM SIGUCCS は,発見と学習を促進するために高等教育機関が最新の技術を活用するための,専門家のための交流の場である.情報処理学会インターネットと運用技術研究会や,その前身の一つである分散システム/インターネット運用技術研究会の参加者たちは 2000 年代から ACM SIGUCCS に参加し始め,交流を深めてきた.本稿は,ACM SIGUCCS についての概略や,ACM SIGUCCS Tokyo Chapter について,また 2021 年 3 月から開催された年次大会を紹介し,大学関係者のみならず「キャンパス」という独特な空間における計算機サービスについて議論する場である ACM SIGUCCS への参加を誘うものである.
著者
山之上 卓 成瀬 悠朔 尾関 孝史
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-54, no.1, pp.1-7, 2021-07-02

福山大学では新型コロナウィルス感染拡大防止のための健康調査が毎日行われているが,その入力のために多くの学生教職員が煩わしさを感じており,その煩わしさは健康調査入力率の低下にもつながっている.この煩わしさを低下させるため,入力の手間の大部分を省略するためのシステムを開発している.このシステムの試作について述べる.
著者
新川 拓也 山之上 卓
出版者
社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DSM, [分散システム/インターネット運用技術] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.31-36, 2006-09-15
参考文献数
7
被引用文献数
10

ネットワーク内の通信トラフィックを,IPアドレスとポートを軸とした二次元平面上に表現する通信可視化手法により,通信状況の概要を視覚的に把握するアプリケーションツールの開発を試みた.従来から様々な方法で通信を可視化する工夫がなされてきたが,ここではIPv4アドレス32bitの下位8bitを取り出したもの(256点)を横軸とし,port番号16bitのうち下位8bitを取り出したもの(256点)を縦軸とした.それぞれの点では単位時間あたりの流量を色で表す.この点をクリックすると,詳しいトラフィック状況が確認できるようになっている.すべてのトラフィックのおおまかな概要を人間が一目で確認できるようになったと同時に,その点をクリックして詳しい状況が確認できる.このツールによってポートスキャンなどの異常なトラフィックを簡単に認識することができた.
著者
村上 順也 山之上 卓
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-53, no.9, pp.1-10, 2021-05-06

マイニングマルウェアがマイニングを動作させたときの通信がマイニングウェアの通信と類似していると仮定し,マイニングの通信の性質を,wireshark で観測することにより,抽出した.この性質を使って,現在開発中の悪性 Botnet 包囲網によるマイニングマルウェアの通信が検出できる可能性があることを確認した.ここで,悪性 Botnet 包囲網で得られたデータの解析に R を用いている.
著者
村上 順也 山之上 卓
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-42, no.4, pp.1-8, 2018-06-21

現在開発中の悪性 Botnet 包囲網で Domain Generate Algorithm (DGA) を利用する Bot の DGA 利用を検知する試みについてのべる.悪性 Botnet 包囲網は NAT ルータやルータとその配下の LAN の間に設置する Agent Bot と,Agent Bot によって獲得されたデータを解析する Analyzing Bot によって構成されている.Agent Bot も Analyzing Bot も Wiki ページに書かれた script によって制御されている.Analyzing Bot は統計計算パッケージ R を備えており,それを操作するスクリプトに R 言語で解析処理を書くことができる.Agent Bot で,担当する LAN 内のホストの DNS へのアクセス状況を獲得し,それを Analyzing Bot の R で解析することで,DGA 利用の特定ができるのではないかと仮定し,その可能性の検証を行う.
著者
山之上 卓
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-42, no.3, pp.1-8, 2018-06-21

悪性 botnet の P2P 通信を検知しようとする悪性 botnet 包囲網 (良性 botnet) について述べる.P2P 通信のような botnet の技術に対応するため,以前から開発している我々の良性 bot を利用して,悪性 botnet 包囲網 (良性 botnet) を開発している.良性 botnet は Agent bot と Analyzing bot の 2 種類の良性 bot のグループである.悪性 botnet の P2P 通信を 1 台の IDS で検知することは難しいが,我々の良性 botnet は複数の良性 bot を協調動作させることにより,P2P 通信を検知する能力を持つ.この良性 botnet により,悪性 botnet の通信を真似する偽 botnet の通信を検知することができた.
著者
松浦 敏雄 藤村 直美 相原 玲二 岸場 清悟 山之上 卓 山井 成良 宮下 健輔 坂下 秀
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.41-41, 2017-11-30

インターネットと運用技術研究会主催のインターネットと運用技術シンポジウムは 10 回目を迎える.また,分散システム / インターネット運用技術シンポジウムから通算 20 回目となる.10 年目の節目となる本シンポジウムでは,「インターネットと運用技術の過去と未来」 について,IOT / DSM / QAI / EVA 研究会歴代主査によるパネルディスカッションをおこない,未来を展望する.
著者
山之上 卓 吉村 圭一郎 小田 謙太郎 下園 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.495, pp.59-65, 2015-02-26

Twitterの呟きがその模様に現れる「着る電光掲示板」の開発について述べる.この掲示板を着た人は,歩く広告塔となるだけでなく,災害発生時の連絡通知手段となる可能性を持つ.
著者
山之上 卓 吉村 圭一郎 小田 謙太郎 下園 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.495, pp.59-65, 2015-03-05

Twitterの呟きがその模様に現れる「着る電光掲示板」の開発について述べる.この掲示板を着た人は,歩く広告塔となるだけでなく,災害発生時の連絡通知手段となる可能性を持つ.
著者
山之上 卓
出版者
社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.392-402, 2005-02-15
被引用文献数
8

P2P技術を利用して,多数の端末コンピュータのアプリケーション操作を,その利用者間で,実時間で共有するシステムについて述べる.P2P技術とネットワークスイッチを利用することによって,端末数がN の場合,O(logN) の遅延時間で,1つの端末で行われる操作をすべての端末で表示することができる.端末間で操作を共有するためには,同時に複数の端末で異なる操作が行われることがないようにしなければならない.これを実現するために,最大でO(logN) の時間でcritical sectionに入ることができる排他制御アルゴリズムを組み込んでいる.40台の端末を使って,本システムと同じアプリケーションを使用するクライアント?サーバ型のシステムと性能を比較したところ,マウス操作を行った場合はP2P技術を利用したほうが遅延が短かった.遠隔地間で操作を共有し,ゲームを行うこともできた.A sytem, which shares the common operation of applications on many terminals of a distributed system in realtime using P2P technology, is shown. This system can show an operation on a terminal to every terminal in the latency of at most O(logN) time complexity, where N is the number of terminals, using a P2P technology and a switching network. In order to share a common operation on computer terminals, at most one operation must be executed on the terminals at a time. In order to realize this, a mutual exclusion algorithm is embedded in this system. The time complexity of entering the critical section is O(logN). We have compared the performance of this system with the performance of a client-server system which has the same applications using 40 terminals. The latency of our system was shorter than the client-server system when a mouse was moving. A game could be played by remote users using this system.
著者
山之上 卓 小田 謙太郎 下園 幸一
雑誌
研究報告 システム評価(EVA)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.1-6, 2012-09-20

Android と Arduino を組み合わせて構成された遠隔端末と, Wiki サーバで構成されたセンサネットワークシステムについて述べる. 遠隔端末はオープンソースハードウェアのマイコンボードの 1 つである Arduino にセンサとアクチュエータを接続したものと, Android 端末で構成されている. Android を使うことにより, Android 端末がインターネットに接続できるところであれば, LAN や無線 LAN が利用できない場所のデータも, インターネット上の Web サーバ経由で入手可能となる. この Web サーバを経由して, Arduino に接続されたアクチュエータを制御することも可能になる. 一般的な Wiki ソフトウェアを利用することにより, 特定の Web サイトや Web ソフトウェアに縛られることなく, 広くセンサネットワークシステムを利用することが可能になる. 人間同士だけでなく, 人間と遠隔端末間の情報共有を容易にすることも可能になる.A sensor network system, which consists of remote terminals and Wiki servers, is discussed. A remote terminal consists of an Arduino board, a microcomputer board of an open source hardware, with sensors and actuators, and an Android terminal. Data at an every remote place, where the Android terminal can access the Internet even if a LAN or Wi-fi connection can't available, can be available through a Wiki server on the Internet. Actuators at the remote place also can be controlled from another place using the Web server. This sensor network system can be used freely without specifying web sites or web services because commonly available wiki software is used for the Web server. This system enables sharing information among people and machines not only among only people.
著者
今村 利香 高山 忠雄 峰 和治 山之上 卓 下園 幸一 中村 秀俊
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,半構造化面接法にて,DV被害者の実態調査,母子生活支援施設職員及び医療機関職員のDVに関する研修会受講状況と希望する研修について聴き取り調査を実施したほか,郵送調査にて,DV被害者支援を実施している全国の福祉・行政・医療機関のIT整備状況とeラーニング研修の取り組みに関する調査を実施した。その結果を基に,鹿児島県内の福祉・医療機関にてDV 被害者支援を実施している関係職員を対象に,集合研修及びMoodleを用いた研修を実施した。
著者
松下 翔太 東 剛秀 田中 貴章 杉田 裕次郎 白沢 竜馬 亀澤 健太 山之上 卓 下園 幸一 小田 謙太郎
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011-IOT-12, no.9, pp.1-6, 2011-02-21

ミニブログが注目を集めている.ミニブログは気軽であるがゆえにユーザの意図している以上のレベルで個人情報が流出していることが考えられる.本論文ではミニブログの代表である Twitter の投稿記事から個人情報を推定する方法を挙げ,ユーザーが自身のプライバシーを制御する方法を提案する.個人情報の推定方法としてデータマイニング手法を適用し,Twitter ユーザ向けのアンケートの実施及び試作を行い,推定する属性と投稿時刻には相関があることを明らかにした.これにより投稿文脈を手がかりとしてユーザ属性を推定する一つの基準を立てることができた.
著者
中尾 高大 山之上 卓
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.87, pp.25-29, 2008-09-12

P2P 技術を利用した教育支援システム DSR に,実用的なブラウザの実装を行う.以前実装していたプラウザは,アプレットや Java Script に対応しておらず,授業や講義等で利用するには機能が不足していた.この問題を解決する為,オープンソースである Lobo プラウザを改良して DSR に組み込むことを試みている.これにより,DSR の特徴である共同作業や操作共有,操作の記録。再生などの実現も可能となる.同時に,旧プラウザと使いやすさの比較を行い,実際の教育現場での評価も行う予定である.We are trying to embedded a practical web browser in a computer instruction system DSR which uses a P2P technology. A browser, which has been already embedded in DSR, could not use an applet or a Java Script. Instead of the old browser, we use the open source "Lobo browser", in order to Bolve these problems. At the same time, we schedule the comparing usability with the old browser, and evaluating the browser at an actual field of education.
著者
櫻木 信輔 山之上 卓
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.87, pp.19-24, 2008-09-12

P2P 型電子掲示板システム (BBS) は C/S 型に比べコストや匿名性という面において優れている.しかしその反面,ノード管理や書き込まれたデータの保持方法など P2P 特有の問題が生じる.また,BBS として不都合無く運用する為には書き込み順を前後させない機構を持つ事が望ましい.そこで本稿ではこれらの点を解決した,BBS に適した P2P システムを提案する.A P2P-based Bulletin Board System (BBS) is more efficient than client/server model's one in terms of cost and anonymity. But, P2P-based BBSs have several problems such like node management and data maintaining etc. Moreover, the P2P based BBS is hard to have the mechanism that the unique serial number is given to an article in a thread as same as a common client/server BBS. We propose a P2P system witch solves such problems.