著者
森下 一男 秋山 毅志 田中 謙治 岡島 茂樹 中山 和也
出版者
核融合科学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

2波長テラヘルツレーザーを用いた計測システムを大型ヘリカル装置の高瀬能プラズマや、 将来の核融合装置のために開発してきた。これまで、我々はCH3OD レーザーの光励起を用 いて波長57.2 ミクロンと47.7 ミクロンの2 波長レーサーを開発してきた。ここでは、2 波長 レーサーを用いた計測システムの開発や、その原理実証としての2 波長レーザーシステムの開 発そして同装置を用いた機械的振動の補正について記述する。
著者
赤澤 史朗 小関 素明 中島 茂樹 福井 純子 梶居 佳広
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、現在の憲法改正論議の枠組みが形成された1950年代の憲法論議を、総発行部数の約半数を占める地方紙の論説を主対象として資料収集し、検討するものである。その成果の刊行は、『立命館大学人文科学研究所紀要』97号の特集「1940~50年代の日本の憲法と政治」と、全国の地方紙論説を500点に絞った資料集である、報告書『1950年代の憲法論議-地方紙を中心として』によって実現された。
著者
三枝 俊哉 手島 茂樹 小川 恭男 高橋 俊
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-6, 2005-04-15
参考文献数
15
被引用文献数
4

北海道中央部の気象条件でグリホサート系除草剤の播種前雑草処理を用いて8月に造成したケンタッキーブルーグラス放牧草地において, 造成翌年の地上部および地下部の発達過程を調査し, その生産性の水準と適正な放牧管理法について検討した。ケンタッキーブルーグラスの直立茎数は造成年越冬前には約10,000本/m^2に達して越冬し, 翌春の萌芽期を迎えた。この高密度の直立茎数は, 5, 6月の出穂期以降一時的に減少するが, その後順次新分げつが生じて, 秋には前年秋の水準に回復するという季節変化を示した。これに対して, 地下茎の生長は地上部より遅れて始まった。地下茎は, 造成翌年になって初めて急激に発達し, 7月までに150m/m^2に達した。地下茎長が十分に発達した7月以降には, 体重500kg換算で3頭/ha程度の放牧圧を加えても, 草地の生産性に特に目立った障害は認められなかった。以上のように, 播種前雑草処理を行って造成したケンタッキーブルーグラス草地では, 造成翌春から地上部の乾物生産性は良好に発揮されるが, 地下茎が発達するまでの間, 放牧圧を低めにするか, 刈取りによって管理することが望ましいと判断した。
著者
中島 茂樹
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

ポスト冷戦世界で進行するグローバリゼーションの下で、国家は、対外的に主権を有しており、国内的にはヒエラルヒー的従属関係によって特徴づけられており、議会によって制定された法律を基礎にして社会の発展を形づくる、というイメージはますます過去のものになっている。グローバリゼーション下の国家と経済との融合化によって、国家の性格は大きく変貌を遂げ、「国家」と「経済」、「国家」と「社会」、「公」と「私」の境界はますます不確かなものになっている。かくして、問題は、社会におけるもろもろの公的に重要な任務のうち、いかなるものを国家的任務とし、いかなるものを私的団体の自律に委ね、いかなるものを個人の自己決定に委ねるか、ということである。このような問題は、現行憲法の枠内では、本来的に立法者による民主的決定の問題であることはいうまでもないが、しかし、そもそも立法者はこのような問題についての決断の正当性を何によって根拠づけようとするのか、そしてまた、憲法は、私的団体や個人について、どのような仕方で、どこまでを規制対象におくことができるのか、等々の問題が問われることになる。本稿は、主としてドイツおよびわが国における「公共性」や「公共圏」に関する議論をもふまえながら、現代の議会民主政にとって不可欠な媒介機能のゆえに、国家と社会とのシステム境界上に位置づけられる政党への国庫補助の憲法上の許容性をめぐって、その場合に問題となる国家の正統性基準としての公共性という観点から検討し、その研究成果をまとめたものである。