著者
奥居 哲 柴田 祥一 岡田 稔 川島 信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.92, pp.67-72, 2003-09-19

本発表は,卒業研究・ゼミナールのための研究室配属を一対多型安定結婚問題と見なし,安定結婚問題の解法アルゴリズムを用いた配属(以下,安定結婚配属)を試みた事例の分析に関する報告である.安定結婚配属を,第1 志望を特別に優先する発見的手法に基づく従来の配属に対して詳細に比較し,志望学生と受入れ先研究室の「満足度」の違いを調べた.「満足度」の評価には,複数の指標を組合せて用いた.その結果,学生,研究室共に,安定結婚配属の方が高い満足度が得られることが確認された.また,安定結婚配属において,定員の変化が配属結果に及ぼす影響についても調べた.その結果,定員の変化は,研究室間の配属数の格差に対して最も顕著な影響を与えることが観察された.We offer a case study of a laboratory assignment for under-graduate students as an instance of the stable marriage problems. Two assignment methods are considered; one adopts a 1-n stable marriage algorithm, while the other is based on heuristics giving absolute priority to the applicants for their most preferable laboratory. Using actual preference data, we compare two methods. Several kind of indices are introduced in order to evaluate satisfaction of students and faculty. Our analysis with respect to those indices indicates that the former method gives a more desirable coupling than the latter for both students and laboratories.
著者
川島 信吾 植田 広 佐藤 恒久 鈴木 興太 鈴木 祐二 山口 裕充 内崎 紗貴子 鈴木 明
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR CLINICAL ANESTHESIA
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 = The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.816-819, 2010-09-15

麻酔科関連の学会では一つの目玉になる企画として,学術機器展示がある.機器展示場は最新機器の特徴や情報を得る絶好の場であるが,研修医や若手医師のなかにはそれぞれの企業とのやり取りが苦手で有効に活用できていない場合がみられる.ベテランの医師でも効率よく回れないブースの配置もある.そこで,日本臨床麻酔学会第29回大会では,初の機器展示場のラウンドツアーを企画・実行した.担当のモデュレータが,各企業ブースへ案内をするツアーである.参加者には高評価をいただき,今後も継続してよい企画であると考え,反省点も含めて紹介する.