著者
川角 博
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集 26(2009) (ISSN:24330655)
巻号頁・発行日
pp.62-63, 2009-08-04 (Released:2017-07-20)

ヤモリは壁面や天井を自由に歩くことができるのは、ヤモリの指に無数に生えている毛(電子顕微鏡での写真で見られる)が壁との分子間力により、強く壁に吸着できるからである。テフロン加工フライパン面は、他の物質との相互作用が小さい。従って、このフライパン面上でヤモリが滑りやすいと考えた。実験の結果、ヤモリはテフロン加工フライパン上で滑ることが分かった。ここから、摩擦力についても考えたい。
著者
宇田川 茂雄 山崎 松吾 伊東 香 川角 博 小室 孝志 野口 禎久 谷田貝 秀雄 藤原 博伸 藤川 清一 岡戸 靖一 田原 輝夫 井上 健 高橋 仁 野坂 正史 山下 一郎
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.196-209, 2001

専門委員の勤務校は,都立,国立,私立,全日制,定時制,普通科,工業科,男女共学,男子校,女子校,中学校併設などさまざまである。しかし,生徒のつまづきどころには,共通点があるように思われた。実際にそう言えるのか,またそれが事実ならばこの共通のつまづきの原因は何であるのか。その原因が分かれば,物理の理解を深めるのに役立つに違いない。また,陥りやすい過ちがはっきりしているならば,それをテーマにして実験をさせれば,新鮮な驚きを生み出し,「いつの間にか,物理現象について考えはじめてしまう」授業を創ることができるのではないかと考えた。今回は,力学に絞ってアンケート形式の調査間題をつくり,区立中学も含めてさまざまな学校学年での調査を行った。データを立体的に分析するために,個々人の1問1問の回答をデータベース化することにした。しかし,調査データは膨大であるので,個々人のデータベース化は全調査の一部約630名分である。後術の項目3に示すグラフは,このデータベースから抽出したデータに未入力データを一部追加したものに基づいている。項目4以降については,さらに未入力の追加データを利用していることもある。このため,分析対象によって総計などに違いもありうる。
著者
川角 博
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.26, pp.62-63, 2009-08-04

ヤモリは壁面や天井を自由に歩くことができるのは、ヤモリの指に無数に生えている毛(電子顕微鏡での写真で見られる)が壁との分子間力により、強く壁に吸着できるからである。テフロン加工フライパン面は、他の物質との相互作用が小さい。従って、このフライパン面上でヤモリが滑りやすいと考えた。実験の結果、ヤモリはテフロン加工フライパン上で滑ることが分かった。ここから、摩擦力についても考えたい。
著者
川角 博
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
大学の物理教育 (ISSN:1340993X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.102-106, 2016-11-15 (Released:2016-12-03)
参考文献数
9

1.教えたいのに教えていないある県立教育研究所の主任より,実験器具の予算請求に対して「観察実験をするとどんな成果が上がるのかを示せ」と財務部に言われ困ったと相談された.私は「体育のために跳び箱を買い,音
著者
川角 博
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.116-123, 2016 (Released:2016-12-26)
参考文献数
1
被引用文献数
1

気柱にできている定常波は,眼には見えない。この定常波の存在を,実験と論理から生徒に確信させることを目指した教育実習の指導を紹介する。まず波動の導入から気柱の定常波までの授業の流れとそこでのねらいを示す。続いて,弦にできる定常波の特徴との類推から気柱の定常波の存在を推測し,その腹や節の位置を探す。さらに,管の端での音の反射について,議論をしながら実験を通して明らかにしていく。このようにして,生徒・教育実習生が,物理的な見方・考え方を学ぶ授業の実践例を報告する。