- 著者
-
東明 有美
野川 春夫
工藤 康宏
上代 圭子
秋吉 遼子
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.68, pp.74_1, 2017
<p> 2012ロンドンオリンピックでは、サウジアラビアから初の女性選手が参加しこと(ロイター、2012年7月29日)や、開催期間がムスリムが断食をおこなうラマダンの期間と重なったことで、イスラム教徒(ムスリム)選手への注目が集まった(読売新聞、2012年8月2日)。</p><p> 日本で開催される2020オリンピック・パラリンピックにおいても多くのムスリム選手の参加が予想される中、現在日本では異文化理解のための教育プログラムが実施されているが、イスラム文化に対する理解は乏しいのが現状であり、ムスリムとスポーツに関する情報についても極めて限定的である(斉藤,2014)。</p><p> 欧米では、特にムスリム女性を対象として、ムスリムとスポーツ参加に関する研究が行われている(Sfeir,、1985;Kay、2006;Jiwani、2011)。</p><p> したがって本研究では、イスラムとスポーツに関する情報収集を行い今後の基礎資料とすることを目的とし、諸外国におけるイスラムとスポーツの関係に関する研究動向を検討する。</p>