著者
辻 和真 二宮 浩彰
出版者
Japan Society of Sports Industry
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1_73-1_91, 2016 (Released:2016-04-26)
参考文献数
37
被引用文献数
1

The J.League, which began in 1993, has had some problems with regard to stagnation of the number of fans attending matches and their increasing average age, which are awaiting solution. To gain new fans and overcome the present situation, first it is essential that the determinants of fan visits to stadiums be understood. The purpose of this study was to clarify the factors affecting attendance at J.League matches, using the 2013 data based on the average attendance rate. In this analysis, we roughly divided the independent variables into five: economic variables, stadium variables, condition of club’s record variables, attractiveness of match variables, and environmental variables. The dependent variable was the number of fans attending a match. Furthermore, we divided the clubs into high average attendance rate and low average attendance rate groups based on their average attendance rates to analyze the basis of each club’s operating conditions. Our multiple regression analysis showed that the number of fans attending a match depends on various factors, such as population, day of the week of game, or opening game. Moreover, these determinants differ with the average filling rate between the high and low rate groups, suggesting that the determinants of the number of fans attending a match depends on the average attendance rate. This study indicates that the J.League needs to take innovative steps to gain new fans and increase fan attendance. This is a mission not for the J.League alone, but for every J.Club. We hope that the factors determining fan attendance at the J.League will soon be clarified and steps will be taken to develop the league further.
著者
二宮 浩彰 ニノミヤ ヒロアキ Ninomiya Hiroaki
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.3, pp.14-21, 2011-03

原著(Original investigation)本研究では,プロスポーツチームに対するファンの愛着と,ホームタウンへの地域愛着との関係を明らかにすることを目的とした.チームに対する愛着は,所属意識をもった結果としての同一性といえる.ホームタウンへの地域愛着とは,ファンとホームタウンとの情緒的,感情的なつがなりを説明する概念である.データは,京都ハンナリーズのファンを研究対象としてインターネット調査を実施することによって収集した.スポーツ観戦者行動における分析の枠組みとしては,チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着の測定項目を採用した.分析の結果,次のことが明らかとなった.京都ハンナリーズがbjリーグに参入した後から観戦しているファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームの熱心なファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着には関連がある.The purpose of this study is to investigate the relationships among points of attachment to a team and place attachment of a hometown for professional sport team fans. Attachment to a team is defined identification as consequences through the evaluation of sentiments of belonging. Place attachment is a concept that explains the emotional or affective bonds between a fan and a hometown. The data for this study were collected through internet survey from the fans of KYOTO HANNARYZ. The framework of analysis regarding sports spectator behavior included the points of attachment indicator and place attachment indicator. The findings of analysis include the following. The fans who started to watch a game after KYOTO HANNARYZ had joined bj league have strong place attachment of a hometown. The passionate fans of a team have strong place attachment of a hometown. Attachment to a team and place attachment of a hometown are related.
著者
二宮 浩彰 ニノミヤ ヒロアキ Ninomiya Hiroaki
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.3, pp.14-21, 2011-03

原著(Original investigation)本研究では,プロスポーツチームに対するファンの愛着と,ホームタウンへの地域愛着との関係を明らかにすることを目的とした.チームに対する愛着は,所属意識をもった結果としての同一性といえる.ホームタウンへの地域愛着とは,ファンとホームタウンとの情緒的,感情的なつがなりを説明する概念である.データは,京都ハンナリーズのファンを研究対象としてインターネット調査を実施することによって収集した.スポーツ観戦者行動における分析の枠組みとしては,チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着の測定項目を採用した.分析の結果,次のことが明らかとなった.京都ハンナリーズがbjリーグに参入した後から観戦しているファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームの熱心なファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着には関連がある.The purpose of this study is to investigate the relationships among points of attachment to a team and place attachment of a hometown for professional sport team fans. Attachment to a team is defined identification as consequences through the evaluation of sentiments of belonging. Place attachment is a concept that explains the emotional or affective bonds between a fan and a hometown. The data for this study were collected through internet survey from the fans of KYOTO HANNARYZ. The framework of analysis regarding sports spectator behavior included the points of attachment indicator and place attachment indicator. The findings of analysis include the following. The fans who started to watch a game after KYOTO HANNARYZ had joined bj league have strong place attachment of a hometown. The passionate fans of a team have strong place attachment of a hometown. Attachment to a team and place attachment of a hometown are related.
著者
二宮 浩彰 Hiroaki Ninomiya
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.1, pp.9-18, 2009-03

本研究では、Neirotti(2003)が提示したスポーツ・ツーリズムの動的モデルを用いて、日本におけるスポーツ・ツーリズムの現状を明らかにした上で、わが国におけるスポーツ・ツーリズムの動的モデルを構築することを目的とした。研究方法としては、スポーツ・ツーリズム関連の調査、およびスポーツ産業関連の報告書やレポートを二次データとして活用して、スポーツ・ツーリズムを供給サイドから分析することによって日本におけるスポーツ・ツーリズムの諸相について把握することにした。その結果、クルーズについては、わが国においてクルーズ旅行が注目されるようになってきているものの、スポーツ・ツーリズムに関係するプログラムの提供にまでは至っていない。一方で、観光ウェブサイトが提供しているスポーツ・デスティネーション情報調査(二宮,2008)において、アウトドア・レクリエーションについての情報が多く発信されていることが明らかになっており、アドベンチャーの領域に対する需要が高まっていることが分かる。以上のことから、本研究では、スポーツ・ツーリズムの主要領域から、クルーズを除外してアドベンチャーを追加することにした。したがって、日本におけるスポーツ・ツーリズムの動的モデルにおいては、アトラクション、リゾート、ツアー、イベント、アドベンチャーを主要領域とするスポーツ・ツーリズムの諸事象を例示し、スポーツ・ツーリズム市場においてインフラストラクチャーやステークホルダーとの関係が築かれる構図を提示した。この日本版スポーツ・ツーリズムの動的モデルを用いることで、わが国におけるスポーツ・ツーリズムの全体像を鳥瞰することができ、その動態を説明することが可能になるであろう。総説(Reviews)
著者
藤田 帆乃華 佐原 里加子 相馬 隆景 後藤 大輝 大野 晃 二宮 浩彰 Honoka Fujita Rikako Sahara Takakage Soma Taiki Goto Ko Ono Hiroaki Ninomiya
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 = Doshisha Journal of Health & Sports Science (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.13, pp.19-28, 2021-06-21

本研究では,プロ野球・Jリーグ・Bリーグ・オリンピックにおけるスポーツ観戦についての新聞記事を内容分析することにより,コロナ禍におけるスポーツ観戦スタイルの実態を明らかにするとともに新たなスポーツ観戦スタイルについて検討することを目的とした.テキストマイニングの結果,動画配信サービスや最新テクノロジーに関連する語を含んだ新たな観戦スタイルについて報道されていることが明らかになった.
著者
二宮 浩彰
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、都市型市民マラソンを調査研究の対象とし、経済価値評価手法であるトラベルコスト法(TCM)および仮想評価法(CVM)を援用することによって、スポーツイベントの経済価値について評価することを目的とした。都市型市民マラソンのランナーを対象として、インターネット調査を実施した。その結果、スポーツイベントの経済波及効果、消費支出傾向、および支払意思といった経済価値について実証することができた。
著者
二宮 浩彰 工藤 康宏 石澤 伸弘
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、北海道のスポーツ・ツーリズム動態を把握した上で、外国人旅行者を魅了するスポーツ・ツーリズムの観光資源を探るための調査研究を実施することを目的とした。北海道におけるスポーツ・ツーリズムの観光資源を目当てに訪日しているヨーロッパ、北米、アジア、オセアニアからのインバウンド外国人旅行者に焦点を当てることにした。北海道ニセコ地域の訪日外国人スポーツ・ツーリストを調査対象として、スキー/スノーボードの参加と経験、技能と知識、用具と投資、ライフスタイル、スキー/スノーボード旅行の選好、ニセコリゾートへの地域愛着、個人属性について、英語/中国語による質問紙調査を実施してデータを収集した。結果として、外国人スキーヤー & スノーボーダーのスポーツ・ツーリスト行動の実態を明らかにすることができた。そして、ニセコ地域の現状についての聞き取り調査を行い、外国人スキーヤー & スノーボーダーの来訪動向と現地調査の研究成果との検証を行った。