著者
伊藤 黎音 打矢 隆弘
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.407-408, 2020-02-20

本稿では、トゥレット症候群患者におけるVR空間内のコミュニケーション手法の提案を記す。トゥレット症候群とは、突発的で不規則に体の一部に速い動きや発生を繰り返す状態であるチック症状が慢性化したものである。ここ数年でヘッドマウントディスプレイ(HMD)がゲームやコンテンツを楽しむために普及しつつある。ユーザはVR空間で活動するために、分身となるアバターを用いて活動することができる。この点に着目し、トゥレット症候群患者がコミュニケーションの円滑化を行えるようにする手法の提案を行う。これにより、VR空間内でトゥレット症候群患者が障がいを気にせず活動を行うきっかけを作ることを目指す。
著者
可児 龍平 打矢 隆弘 内匠 逸
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.279-280, 2015-03-17

我々がよく利用する公共の場所には,デジタルサイネージ(電子看板)が設置されている.デジタルサイネージはサイネージに表示する情報を更新する際に,ネットワーク接続されたサーバから情報を取得し更新を行っている.このようにサイネージのネットワーク機能搭載は標準となっているものの,複数のデジタルサイネージが,相互の利用状況を加味したリアルタイムな双方向通信を行う事例はほとんど存在しない.本研究では名古屋工業大学に設置されている全天候型双方向音声案内デジタルサイネージ「メイちゃん」を対象として,デジタルサイネージ間で情報の共有や伝達を行うための通信機構を提案する.
著者
大竹聡史 打矢隆弘 内匠逸
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.641-642, 2014-03-11

多くの情報の中から、ユーザに適した情報を提供するシステムとして情報推薦システムが存在する。情報推薦システムでは、ユーザの嗜好情報が用いられている。そこで本研究では、音声インタラクションを用いてユーザの嗜好情報を抽出する方法を提案する。音声インタラクションには、スマートフォン単体でスタンドアロン動作する、3Dキャラクタ表示と連動した音声対話システム「スマートメイちゃん」を用いる。スマートメイちゃんに、興味分野についてシステム側からユーザに質問する機能を追加し、ユーザからの応答を得ることで、ユーザの嗜好情報を獲得する。
著者
岸上友樹 打矢隆弘 内匠逸 木下哲男
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.375-376, 2013-03-06

インターネット等における広域分散処理の発展に伴い,ユーザによるサービス要求が多様化している.そこで,サービス要求に柔軟に対応できるシステムの設計手法としてエージェントシステムが注目されている.しかし,エージェントシステムはサービスに応じて動的に組織構成され,サービスの提供終了後に消滅するため,再利用時は初めから構成し直す必要がある.そこで本研究では,エージェントフレームワークDASHにおけるエージェントシステムの情報をデータベースによって保存・管理し,保存時の状態から再利用できる機構としてスナップショット管理機構を提案する.
著者
仲野 良佑 打矢 隆弘 西村 良太 山本 大介 内匠 逸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.2, pp.1-8, 2015-03-13

3D キャラクタとのリアルタイムでの音声対話が可能な音声対話システムとして MMDAgent が提案されている.この動作環境を拡大し,利便性を向上させるために MMDAgent を Android スマートフォン上へ移植したスマートメイちゃんが提案されている.これらのツールキットにおいて採用されているシナリオ定義手法では,複雑な対話シナリオの作成や,端末間通信による連携を必要とするシナリオの構築が困難である.本研究では,これらの問題点を解決するため,スマートメイちゃんをソフトウェアエージェントにより拡張する機構を提案,実装し,有効性を確認するための評価実験を行った.エージェントを用いてスマートメイちゃんの拡張を行うことで,複雑な応答文や条件分岐を持つシナリオの開発がより容易となり,また,ネットワークと連携する必要があるシナリオの開発も,エージェント間通信の延長線上と捉えることで格段に容易となる.評価実験の結果,提案機構によって問題点を解決できたことを確認したが,実用的な機構とするためにはいくつかの課題点も存在することが確認された.
著者
田川達司 内匠逸 打矢隆弘
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.207-208, 2013-03-06

地下街などの発達により,GPSでは測位困難な屋内・地下における位置情報の需要が増加している.これに対し、歩行者が所持・装着したセンサを用いて、進行距離・進行方向を算出し移動量から相対位置を推定する手法が提案されている.このPDRでは、角速度センサが計測した値を積分し、進行方向を算出する手法が数多く存在する。しかし、角速度センサの出力誤差を原因とする位置推定精度の低下が問題となっている。そこで、本研究では、携帯端末のセンサを用いた位置推定精度の向上を目的としてカルマンフィルタとマップマッチングによる角速度センサの誤差低減手法を提案する.iPod touchで計測したデータを用いた計算機実験を行い有効性を確認する.