著者
押田 茂實 鉄 堅 岩上 悦子
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.278-283, 2009-10-01 (Released:2010-04-20)
参考文献数
25

Since the method of minisatellites for the identification of humans with restriction-fragment-length polymorphism (RFLP) was reported by Jeffreys et al. in 1985, the revolution has taken place within the field of forensic genetics. In the crime case, the DNA markers have advantages over the traditional biological markers and the DNA technologies have been improved continuously. Today, the multiplex STR (short tandem repeat analysis) polymorphisms have become the major and widely used method for human identification test both in criminal investigation and mass disaster victim identification.
著者
押田 茂實
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.269-274, 2004-02-29
参考文献数
8

医療に関連して生じた事故を医療事故といい, 医療事故は医療のあらゆる場面において発生してくる可能性がある.医療事故が発生した場合, 患者あるいは家族や遺族が医療関係者にクレームをつけたり, 損害賠償を求めたりすると, 医事紛争になり, 患者側が裁判を提起すると, 医事裁判になる.医療事故が発生した場合には,(1) 民事責任の有無 (最も多い),(2) 刑事責任の有無,(3) 行政処分の有無が問われる.<BR>口腔・咽頭疾患に関する民事判決の特徴としては, 1億円を超える判決が最近4件も見られることであろう.いずれも呼吸器系と密接な関係があるので, 患者が死亡したり, 重症な身体障害例である.咽頭腫瘍生検で内頸動脈を損傷したため死亡したケースでは, 業務上過失致死罪で罰金50万円に問われている.<BR>医療事故防止のためリスクマネジメントで最も強調されなければならないのは, 「犯人探し」ではなく, 「真の事故原因を究明し, 事故防止のシステムを構築し, 事故を減少させること」である.

1 0 0 0 OA 毒薬世相学

著者
山崎 幹夫 丹羽口 徹吉 押田 茂實 黒岩 幸雄
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.467-473, 1982-06-01

現代人の生活の中には, 毎年多くの新しい化学物質がとり入れられて来ており, これが我々の生活を豊かにする反面で, 毒としての面も持っている.複雑多岐にわたる現代生活の中で, あるものは犯罪として用いられるものもある.今日は, 毒物を日頃とりあつかっておられる先生方に, 昔から現代に至る毒についてお話を伺った.