著者
日高 圭一郎 有馬 隆文 鵤 心治 坂井 猛 萩島 哲
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.597, pp.93-100, 2005-11-30 (Released:2017-02-11)
参考文献数
28
被引用文献数
2 2

The purpose of this research is to clarify the location characteristics of shrines included in the "Pictorial Record of the Shights in Japan Fukuoka Prefecture" and to acquire basic knowledge about the effective uses of such shrines as local resources. The geographical features and microtopography around the shrines were quantitatively analyzed and the locations were classified into seven categories-cape, seashore plain, inland plain, basin plain, basin highland, mountain periphery, and mountaintop. By analyzing descriptions of local landscapes in the pictorial record, the authors also clarified that shrines located at capes and on mountaintops are appreciated for their views, and that based on these location characteristics, locations commanding a view of the sea can be positioned as local resources.
著者
郷内 吉瑞 大貝 彰 鵤 心治 加藤 孝明 日高 圭一郎 村上 正浩 渡辺 公次郎
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.34-40, 2008-10-15
被引用文献数
1

本研究は、防災まちづくりを支援するための技術開発として、地域防災力の評価手法の開発を試みるものである。はじめに、既往研究と防災に関する専門家へのヒアリング調査を基に、地域の災害時対応能力を構成すると考えられる評価の視点と項目、指標を設定した。その後、評価構造の階層をISM(Interpretive Structural Modeling)を用いて定量的に構築した。更にAHP(Analysis Hierarchy Process)を用いて、各評価項目の重み付けを行い、地域の災害時対応能力評価のための階層構造を構築した。加えて、DEMATEL法(Decision Making Trial and Evaluation Laboratory)を用いて、地域の災害時対応能力の基礎となる評価項目間の影響関係とその度合を明らかにした。そして、愛知県豊橋市の自治会を対象として、試験的に開発した手法を適用し、この手法により、地域の災害時対応能力の定量的評価が可能であることを確認した。
著者
山元 隆稔 大貝 彰 日高 圭一郎 村上 正浩
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.19, no.41, pp.329-333, 2013-02-20 (Released:2013-02-20)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

The improvement of earthquake safety is a crucial problem. It’s important for neighborhood associations to possess the capability to deal with disasters in order to solve this problem. Therefore, the authors have developed a method that evaluates the level of disaster awareness and solidarity of neighborhood associations based on information, such as the implementation status of disaster drills. This method requires the evaluation and comprehensive provision of information necessary in such activity. In this study, the authors developed a support tool based on the evaluation method, and examined the tool’s usability with a questionnaire for neighborhood associations and local governments.
著者
日高 圭一郎
出版者
九州産業大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
2000

本研究では、福岡県福岡市において開催される「博多どんたく」及び「博多祇園山笠」を紹介した観光パンフレット(以下、観光情報媒体)を収集し、分析対象とした。収集した観光情報媒体から、「博多どんたく」及び「博多祇園山笠」を被写体とした観光写真を抽出し、それぞれについて写真枚数、写真面積、写真中における「祭り」部分の面積、「祭り」の前景・背景に撮影されている景観要素別の面積を計測した。前年度に実施した福岡県北九州市の4っの「祭り」の同様の計測結果とあわせて、計測結果の分析を実施した。その結果、各祭りとも写真中における「祭り」部分の面積は、70%前後であることがわかった。また、昨年度、北九州市の分析結果とほぽ同様の傾向が、福岡市における「祭り」においても見られることがわかった。つまり、第一に市街地の風景を前景・背景とする場合が少なく、観光情報媒体の製作者又は情報提供者は、市街地の風景は祭りの前景・背景としてふさわしくないと判断していること、第二に祭りの開催空間の景観整備が観光対象としての祭りの魅力向上に寄与する可能性があることが、北九州市の固有の特徴ではなく、「祭り」を被写体とした観光画像情報の一般性的特徴であることがわかった。以上の研究と並行し、「祭り」が多く行われる場所である神社の立地的特徴についても調査研究を実施した。具体的には明治期の観光画像情報として位置づけられる「名所図録図会」に掲載された名所といわれた神社の立地点について分析を行った。分析の結果、微地形の観点から、名所といわれた神社の立地点は3タイプ(微高地、平地、山頂)に分けられることなどが明らかになった。