著者
眞田 雅人 俵積田 裕紀 佐久間 大輔 本木下 亮 高橋 健吾 松山 金寛 前田 昌隆 東郷 泰久 小倉 雅 藤井 康成 永野 聡 小宮 節郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.661-663, 2017-09-25 (Released:2017-12-14)
参考文献数
3

今回我々は,巨大な痛風結節を生じ,手術加療を要した症例を経験したので報告する.症例は37歳男性.20歳の時に痛風と診断された.度々痛風発作があったが放置.今回全身の関節に腫脹疼痛があり,手指の把握困難,起立歩行困難のため入院となった.四肢関節,特に両肘,両膝,左母趾には巨大な皮下腫瘤を認めた.両膝の関節液より尿酸Na結晶が検出され痛風関節炎と診断した.約2週間保存的に加療し全身痛は改善したが,左肘・手指・膝・母趾の疼痛が持続するため,痛風結節の掻爬術を行った.術後症状の改善がみられた.痛風の治療は,薬物療法が確立されており,痛風結節を生じる症例は稀である.痛風結節に対しては薬物療法が基本であるが,抵抗性の場合は手術が必要となる.本症例は,薬物療法に抵抗し,疼痛・機能障害が改善しないため手術を行った.尿酸値は徐々に改善しており,手術が尿酸代謝の改善に好影響を与えたものと考える.
著者
栗山 満美子 中尾 心人 木下 亮輔 清利 紘子 杉原 雅大 武田 典久 深井 美樹 山田 和佳 北島 聖晃 露木 琢司 村松 秀樹
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.307-313, 2023 (Released:2023-12-22)
参考文献数
13

〔背景と目的〕呼吸器診療において,胸水を用いたセルブロック(Cell Block;CB)は頻用されている。一方で気管支鏡検査において鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBが病理診断に有用であったという報告は少なく,この有用性を明らかにするために後方視的に症例検討を行なった。 〔対象と方法〕2016年6月から2021年5月の間に当院で気管支鏡検査時に,鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBを作成した症例を検討対象とし,これにより追加情報が得られた症例について詳細な検討を行なった。 〔結果〕対象期間中に鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBを作成したのは138例であった。このうち102例でEBUS-GSを用いていた。最終診断は肺癌114例,感染症10例,転移性肺腫瘍8例,リンパ増殖性疾患2例,サルコイドーシス1例,器質化肺炎1例であった。CBにより追加情報が得られたのは13例で,すべて悪性腫瘍の症例であった。 〔結論〕気管支鏡検査における鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBは一部の症例において病理診断に有用である。
著者
木下 亮平 長城 晃一 石附 智奈美 宮口 英樹
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.34-41, 2021-02-15 (Released:2021-02-15)
参考文献数
34

要旨:地域在住高齢者298名を対象に主観的幸福感(Satisfaction with Life Scale;SWLS)と活動の参加状況(Self-completed Occupational Performance Index;SOPI),基本属性(年齢,性別,慢性疾患,婚姻状況,同居者)の関連性を検討した.SWLSへの関連は,SOPI(β=0.415)と年齢(β=0.187)であった(p<0.05).年齢階級別のSWLSとSOPIの関連性は,前期高齢者群(R=0.477),後期高齢者群(R=0.426)に正の関連を認め(p<0.05),超高齢者群に認めなかった(p>0.05).活動の参加状況が主観的幸福感の充足に寄与しており,作業療法の疫学的根拠を拡大する可能性が示唆されたが,超高齢者群には,主観的幸福感促進の活動参加状況に関する調査課題が示された.
著者
前田 昌隆 東郷 泰久 松山 金寛 本木下 亮 俵積田 裕紀 眞田 雅人 小倉 雅 藤井 康成 瀬戸口 啓夫 小宮 節郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.565-567, 2017-09-25 (Released:2017-12-14)
参考文献数
4

大腿骨頸部疲労骨折を発症した女性長距離走選手2例の治療経過と発生機序の推察を報告する.【症例1】20歳女性,18歳から稀発月経で体脂肪率8%台,腰椎骨密度Young Adult Mean(以下,YAM値)110%.受傷前から左鼠径部に違和感あり,左股関節痛が増悪.MRIでtransverse typeの疲労骨折と診断.左腸腰筋と外旋筋部にもT2で高輝度変化を認めた.【症例2】19歳女性,15歳から続発性無月経で体脂肪率13%台,エストラジオール値(以下,E2)17%・骨代謝は高回転型・腰椎骨密度YAM値90%.受傷前から右鼠径部痛があり,痛みが続き,MRIでcompression typeの疲労骨折と診断.【考察】症例1は,左腸腰筋・外旋筋の筋損傷に伴う機能不全が荷重時の支持性低下を来し骨折に至り,症例2は,Female Athlete Triad(以下,FAT)が主要因と考えた.
著者
寄木 謙汰 秋元 孝之 猪亦 涼佑 千馬 誠弘 田村 富士雄 木下 亮佑 山品 太輝 太宰 龍太
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和2年度大会(オンライン)学術講演論文集 第9巻 エネルギー管理 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.173-176, 2020 (Released:2021-10-28)

図書館施設においてサーモスタットによる空調制御と赤外線アレイセンサーによる空調制御を比較する実験を行った。 赤外線アレイセンサーによる空調制御は、熱負荷の変動、特に熱負荷の増加に対して高い追従性を示した。 サーモスタットによる空調制御に比べ、赤外線アレイセンサーによる空調制御が快適な温熱環境の形成と省エネに貢献したと考えられる。