著者
畔津 忠博 上田 千晶 末竹 規哲 内野 英治
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.68, no.11, pp.J482-J487, 2014 (Released:2014-10-24)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

人間の視覚は色相の変化に敏感であるため,カラー画像の強調処理を行った場合,色相が保持されることが望ましい.色相を直接的に扱うためにはHSI色空間やCIELAB色空間等を利用する方法が考えられるが,工学的にカラー画像はRGB色空間やCMY色空間で取り扱われることが多いため,画像処理もこれらの空間内で行えると便利である.NaikらはRGB色空間での色相保存の条件を示し,これを用いた画像強調の方法を提案している.しかしながら,この方法には彩度が低下する問題があるため,この問題点を修正する方法が幾つか提案されている.本論文では,RGB色空間において色相を保持したまま彩度を調整するための一方法を提案する.提案手法では,井上らによって提案された彩度最大化の方法にガンマ補正を導入することで所望の彩度を得ることを試みる.実験結果により,ガンマ値を変更することで彩度が適切に調整できることを確認した.
著者
松岡 丈平 田中 豪 末竹 規哲 内野 英治
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第26回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.105, 2010 (Released:2010-11-05)

本報告では混合雑音により劣化したカラー画像の雑音除去問題を取り扱う.一般に,カラーの自然画像はRGB成分間において相関が高いために,成分ごとに独立にフィルタ処理を行うよりも,ベクトル信号として処理を行う方が望ましいとされている.提案手法では,まず,ロバストスイッチングベクトルメジアンフィルタに基づいたベクトル$\varepsilon$-フィルタを入力画像に繰り返し適用し,雑音をほぼ完全に取り除いた暫定的な雑音除去結果を得る.その後,入力画像と暫定出力画像との残差を求め,そのRGB成分間の相関情報を利用することで残差画像中の真値成分を抽出し,それを暫定出力画像に加えることで,画質の良好な出力画像を得る.実験を通して,提案手法の有効性を示す.
著者
卯木 輝彦 末竹 規哲
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.117, no.10, pp.1513-1520, 1997-09-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
22

In this paper, we propose an autonomous vehicle scheduling schema in large physical distribution terminals publicly used as the next generation wide area physical distribution bases. This schema uses Learning Automaton for vehicles scheduling based on Contract Net Protocol, in order to obtain useful emergent behaviors of agents in the system based on the local decision-making of each agent. The state of the automaton is updated at each instant on the basis of new information that includes the arrival estimation time of vehicles. Each agent estimates the arriaval time of vehicles by using Bayesian learning process. Using traffic simulation, we evaluate the schema in various simulated environments. The result shows the advantage of the schema over when each agent provides the same criteria from the top down, and each agent voluntarily generates criteria via interactions with the environment, playing an individual role in the system.
著者
河野 英昭 末竹 規哲 車 炳キ 麻生 隆史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.8, pp.1983-1985, 2008-08-01

本論文では,補間法による拡大画像の失われた高周波成分を推定し,それを用いて高精細に画像を拡大する手法を提案する.推定は,自己分解コードブックと,マハラノビス距離に基づく照合により行う.提案法を種々の画像へ適用し,その有効性を示した.